福祉をたずねるクリエイティブマガジン〈こここ〉

【イラスト】ある部屋で、椅子にひとりの人物が座っている。半袖短パンを着ており、窓の外を眺めている。窓の外には、おそらく高齢の男性が歩いている。部屋にいる人物の前にはテーブルが置いてある、そこにコーヒーやタバコが置かれている。床には、来ていたであろう洋服が脱ぎ捨てられている。

あらゆるものが、はやすぎる|エッセイ連載 あらゆるものが、はやすぎる

ああ、どれもこれも、はやすぎる。

電車移動で歩く人たちの速さ、仕事で即レスがよしとされる文化、ともだちに「何食べたい」と聞かれてから、答えるまでの想定された時間、お店でお会計をするときに求められるテンポとスムーズさへのプレッシャー、「あなたはどちら側なの?」と突然敵か味方か迫られる瞬間、SNSで流れてくる情報の数々。

自分のペースが遅いのだろうか? いや自分にとっては標準なペースだ、ついていくのが苦労ストレス疲労怒りだ。みんなはその速度が標準なの? それぞれ「はやすぎる」と感じているものってないの? 「あらゆるものが、はやすぎる」をテーマにさまざまな方にエッセイを寄稿いただく連載です。(こここ編集部 垣花つや子)

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