福祉をたずねるクリエイティブマガジン〈こここ〉

【イラスト】テーブルに1枚の皿が置いてある。その上で、手足や目や口がある油揚げさんが汗をかきながらどこかで移動しようとしている。

あらゆるものが、はやすぎる|エッセイ連載 あらゆるものが、はやすぎる

ああ、どれもこれも、はやすぎる。

電車移動で歩く人たちの速さ、仕事で即レスがよしとされる文化、ともだちに「何食べたい」と聞かれてから、答えるまでの想定された時間、お店でお会計をするときに求められるテンポとスムーズさへのプレッシャー、「あなたはどちら側なの?」と突然敵か味方か迫られる瞬間、SNSで流れてくる情報の数々。

自分のペースが遅いのだろうか? いや自分にとっては標準なペースだ、ついていくのが苦労ストレス疲労怒りだ。みんなはその速度が標準なの? それぞれ「はやすぎる」と感じているものってないの? 「あらゆるものが、はやすぎる」をテーマにさまざまな方にエッセイを寄稿いただく連載です。(こここ編集部 垣花つや子)

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