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“ケアのあるまち”はどう生まれている? 介護・福祉の現場をめぐる「ケアするしごとツアー vol.3」2026年11月スタート
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訪問する4施設の写真が入った画像。11月28日に神奈川、12月19日に栃木、1月30日に長崎、2月27日に東京で開催
参加費は無料。見学先までの交通費や宿泊費のみ、自己負担となります

人とまちをつなぐ、4つの事業所をたずねて

全国の介護・福祉の現場を訪ね、そこで働く人や暮らす人、地域の人たちと出会える「ケアするしごとツアー」が今年も開催! 3年目となる今年は全国4カ所を巡り、ケアをまちへと広げている事業所をたずねます。

ツアー運営を担うのは、福祉をたずねるクリエイティブマガジン〈こここ〉(運営:株式会社マガジンハウス)と、介護に関心を持つ人の学び合いのコミュニティ〈KAIGO LEADERS〉(運営:株式会社Blanket)。

日程は2026年11月〜2027年2月で、1回ごとに参加が可能です。すでに介護・福祉の仕事に興味がある方はもちろん、「地域」「まちづくり」「人と関わる仕事」などに関心がある方、これからの仕事や生き方を考えている方も大歓迎です。

【写真】民家の広い座敷で、たくさんの人がテーブルを囲んでいる
2025年度のツアーの様子

まち歩きやレクチャー、介護体験ができる4日間

今年度のツアーで訪れるのは、神奈川、栃木、長崎、東京にある4つの介護・福祉の現場です。形はそれぞれ違いますが、共通しているのは「介護する人/される人」「福祉施設/地域」といった境界を越えながら、一人ひとりの暮らしを支えていること。

当日は施設の見学に加え、会場ごとにまち歩きやレクチャー、介護体験などが予定されています。日程順に、訪れる場所をご紹介しましょう。

① 11月28日(土)春日台センターセンター/神奈川県愛川町

【写真】薄暗いなかに暖かい光が輝く、ガラス張りの平屋の建築

初回に訪れるのは、2022年に〈社会福祉法人愛川舜寿会〉が開いた複合拠点「春日台センターセンター」です。この場所にはかつて、子どもからお年寄りまで地域の人たちに親しまれたスーパーマーケット「春日台センター」がありました。

館内には、高齢者のグループホームや小規模多機能型居宅介護、障害のある人の働く場、放課後等デイサービスに加え、コロッケスタンドやコインランドリー、寺子屋、コモンズルームなど、地域の人が日常的に訪れ、利用できる空間となっています。福祉と地域を分けないこの建築は、2023年に日本建築学会賞(作品)やグッドデザイン金賞などを受賞し、建築・デザインの分野からも注目を集めました。

当日は、施設の見学とまち歩きのあと、コロッケのランチボックス(1,200円・ドリンク付き。現地で各自支払い)で昼食をとり、レクチャーと意見交換の時間を設けます。

② 12月19日(土)栗林荘/栃木県小山市

【写真】青空の中、芝生の広場でたくさんの人が過ごしている

スケートパークやバスケットコート、ボルダリング、カフェ、スナック、DIYルーム、パン窯などが敷地内にある特別養護老人ホーム「栗林荘」。初めて訪れた人の中には、ここを介護施設と思わない方も多いかもしれません。

〈社会福祉法人丹緑会〉が1977年に開設した栗林荘は、失われた地域の互恵互助の機能を取り戻すことをめざし、2016年から約10年をかけて大規模なリノベーションを行いました。今では、暮らしている高齢者だけでなく、学校帰りの子どもや親子、スポーツを楽しむ人など、さまざまな人が日常的に訪れています。

好きなことをきっかけに人が集まり、顔見知りになる。そうした関係があれば、「助けて」と言う前に誰かの変化に気づけるかもしれません。

ツアーでは施設内の見学や介護体験などを通して、栗林荘が育もうとしているケアを体感していきます。最寄り駅から会場までの路線バスがないため、当日はJR小山駅から送迎があります。

③ 1月30日(土)ながよ光彩会/長崎県長与町

【写真】カフェのロゴやメニューの黒板に挟まれたガラス窓、向こうに働く人が見える

ツアー3日目にたずねるのは〈社会福祉法人ながよ光彩会〉。法人の原点である特別養護老人ホーム「かがやき」では、入所を人生のゴールにせず、そこを新しい自宅あるいは活動拠点として、その人らしい暮らしを支えることを大切にしてきました。

地域とのつながりを育んできた実践は高齢福祉にとどまらず、障害のある人の就労支援や多世代の学びの場へと広がっています。2023年にはJR長与駅構内にカフェ「GOOOOOOOD STATION」をオープンし、駅の改札・集札や案内、清掃、乗降介助といった業務も担いながら地域を支えています。

当日は「かがやき」の高齢者部門と就労支援部門を見学したあと、法人が運営するカフェや、グループホーム内にある学びの場をめぐります。

④ 2月27日(土)みたか多世代のいえ/東京都三鷹市

【写真】木の床のダイニングで高齢者と子どもが一緒に過ごしている

最終日は、2025年に誕生した多世代共生型ホーム「みたか多世代のいえ」を訪問します。高齢者のための有料老人ホームを中心に、同じ建物にひとり親世帯や学生など、世代や背景が異なる人たちが暮らす場所です。

高齢者を「ケアされる人」、若い世代を「支える人」と分けるのではなく、互いに誰かを支えたり、支えられたりする関係を育もうとしている施設。その1階には、地域の人も利用できる会員制の「みんなの図書館 とまり木」とシェアキッチンがあり、地域の人が参加できるイベントも開かれています。

当日のスケジュールは現在調整中。詳細が決まり次第、〈KAIGO LEADERS〉の公式サイトで発表されます。

自分の暮らしや「これから」を考えるきっかけに

「ケアするしごとツアー」では、介護や福祉の知識・経験がない方でも安心して過ごせるよう、〈KAIGO LEADERS〉のスタッフが案内人となり参加者のサポートをしています。

開催は今年度で3回目で、2024年度、2025年度にも全国各地の介護・福祉の現場を訪ねました。「一人ひとりのやりたいことを見つけていく姿勢が響いた」「ツアーが終わった後、働いてみたいと思って問い合わせた」などの声も多数寄せられています。

【写真】施設の軒下でたくさんの人が説明を受けている。向こうに送迎車が並ぶ
2025年度のツアーの様子

4カ所で行われるツアーですが、参加は1回から申込可能。各回の定員は15名で、応募者多数の場合、介護・福祉職に就いたことがない方が優先されます。

介護や福祉の現場を体感してみたい方はもちろん、建築やデザイン、地域、まちづくり、人と関わる仕事に関心がある方、自分や大切な人の「これから」や働き方を考えたい方にもおすすめのツアー。ケアで人とまちをつなごうとする実践に触れる、これ以上ない機会です。

気になる方はぜひ、早めに公式サイトをチェックしてみてください。