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子ども家庭福祉の“今”を語り合おう!「日本財団 子どもWEEKEND 2025」リアル&オンラインのハイブリッド開催
イベント情報

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子どもの横顔のようなイラストとともに、タイトルや開催日時などが書かれたバナー画像

子どもや若者支援に関わる実践者たちに学ぶ、子どもと福祉の最新動向

2023年4月にこども家庭庁が発足し、こども基本法が施行されて、今年で3年目。子どもに関わる支援の輪が広がり、さまざまな施策が議論されています。

そうしたなかで〈日本財団〉が2025年9月26日(金)・27日(土)に主催するのが、行政・自治体・NPOなど、子どもや若者支援に関わる実践者が集まり、子ども政策の最新動向や現場の取り組みを学び合うためのイベント「子どもWEEKEND 2025」。開催場所は日本財団ビルとベルサール虎ノ門(いずれも東京都港区)で、内容はすべてオンライン配信されます。

2日間にわたるイベントでは、子どもの権利、こども基本法、ヤングケアラー、里親、養子縁組、インクルーシブなどをテーマにした、12の分科会が開かれ、子ども家庭支援に携わる官民の多様な関係者総勢69名が登壇。多岐にわたる子どもにまつわる取り組みが議論されます。

日程と分科会のタイトルが書かれたタイムスケジュール画像。DAY1が計4会場で13時から20時、DAY2が計3会場で9時から12時40分まで開催されることがわかる

「日本財団 子どもWEEKEND 2025」DAY1

イベント初日は、13:00の全体会「子どもの権利と日本財団の子ども支援」からスタートします。〈日本財団〉の子ども支援事業の紹介のほか、子どもの権利や、子どもにとって安心・安全な事業と組織づくりについて講演が行われます。

登壇者はこども家庭庁長官官房審議官の源河真規子さんと、児童精神科医・精神科専門医・精神保健指定医で、〈一般社団法人Everybeing〉共同代表の小澤いぶきさん、〈日本財団〉会長の尾形武寿さん、同公益事業部子ども事業本部長の高橋恵里子さんです。

演台でマイクを前に話している様子の写真
2024年度の開会式に登壇した〈日本財団〉公益事業部子ども事業本部長・高橋恵里子さん(提供:日本財団)

続いて分科会が3つずつ、それぞれ14:00と16:00から開催されます。

14:00から開催されるプログラムは、「児童育成支援拠点事業の可能性と挑戦ー地域から拓く、子どもの未来」「現場の実践から学ぶセーフガーディング」「新しい里親 × パートナー・ファミリーネット × QPI」の3つです。「児童育成支援拠点事業の可能性と挑戦」では、2016年から〈日本財団〉が展開してきた「子ども第三の居場所事業」も参照しながら、こども家庭庁が新たに進める「児童育成支援拠点事業」の課題や可能性を深掘りしていきます。

また、家庭支援養育機構との共催企画「新しい里親 × パートナー・ファミリーネット × QPI」では、子どもが安全で安心を感じられる家庭で育つための、新しい里親のあり方を模索。里親制度の質の向上を目指すプログラムQPI(Quality Parenting Initiative)の実践について考えを深めます。

さらに16:00から開催される3つのプログラムは、「ヤングケアラーとつながる多様な実践」「迎えて、出向いて、親子を支える」「里親支援センター × 児童家庭支援センター × 里親SW=?」です。「迎えて、出向いて、親子を支える」では、居場所での支援と訪問による支援の両方を組み合わせた取り組み事例から、親子を支える地域の実現や、担い手不足の解決に向けたヒントを探ります。

「日本財団 子どもWEEKEND 2025」DAY2

続く2日目も、分科会が3つずつ、それぞれ9:00と11:00から開催されます。

9:00から開催される分科会は、「どうしてインクルーシブ保育が大切なの?」「断らない相談支援を目指して」「困難を抱える若年女性や妊産婦への支援」の3つ。「どうしてインクルーシブ保育が大切なの?」では、医療的ケア児も含めたすべての人がともに生きる土台となるインクルーシブな保育と暮らしを考えます。一方、「困難を抱える若年女性や妊産婦への支援」では、赤ちゃん遺棄事件などがいまだに報道を賑わせる昨今、官民両方の視点から現状の課題を共有し、本当に必要な支援のあり方を議論します。

マイクを持って話している人の横にスクリーンがある。手前にはイスが並び、たくさんの人が座って話を聞いている
「困難を抱える若年女性や妊産婦への支援」に登壇予定の〈一般社団法人全国妊娠SOSネットワーク〉理事の赤尾さく美さん。昨年登壇時の様子(提供:日本財団)

11:00から開催されるのは、「特別養子縁組家庭への支援を考える」「子ども若者支援のネクストリーダーたち」「多様な声を活かす学校や地域とは」です。「特別養子縁組家庭への支援を考える」では、縁組後の子育てや親子関係の支援、出自を知る権利の保障など、育ちやつながりを支える方策について意見交換します。「子ども若者支援のネクストリーダーたち」は、これからの時代を担う若手実践者たちの挑戦・工夫・ビジョンに触れるセッションです。

企画の背景

本イベントは、今回が2度目です。第1回目はこども家庭庁の発足後、日本の子ども政策が大きな転換期を迎えた2024年2月に開催。子ども家庭支援の関係者が一堂に会し、さまざまな子ども施策に関する先進事例の共有を行う場となりました。

分野を超えたネットワークを生み出す可能性を示せたことから、第2回の開催を望む声も多く集まったといいます。官民の連携促進や実効性のある取り組みを推進することを目的に、今年度も開催する運びとなりました。

販売している焼き菓子や飲み物が入ったカップの写真
第1回には、大阪のフリースクール「キリンの家」の子どもたちがカフェも出店。将来、飲食店をしたいと考える子どもを中心に、商品の企画、原価計算、調理、接客などを子ども自ら行いました(提供:日本財団)

分野を超えたつながりを生み出す場として、今回は初日(26日)の18:15から、参加者や登壇者が交流できる懇親会も催されます。(※定員に達したため応募は締め切られています)

官民の枠を超えた多様な立場の意見を聞き、子どもと福祉にまつわる最新の動向を知ることができるイベントです。ぜひ気になるテーマをみつけて、現地で、オンラインで、実践者たちの言葉に耳を傾けてみてはいかがでしょうか。