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世界22カ国より240点余が集結! ポコラート世界展「偶然と、必然と、」7月16日から開催
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ぽこらーとせかいてん
7月16日から9月5日まで、ポコラート世界展が開催されます

世界22カ国・50名の作家による「ポコラート世界展」が今夏スタート!

「ポコラート世界展『偶然と、必然と、』−障害のある人、ない人、アーティストの生の表現を世界に解き放つ-」が2021年7月16日(金)から9月5日(日)にかけて、〈アーツ千代田 3331〉(東京都千代田区)、1階メインギャラリーにて開催されます。

ゆりあ・くらうぜ=はーだーのさくひん
ユリア・クラウゼ=ハーダー《Juravenator》 2013年 ミクストメディア 51×40×104cm
Foto:Atelier Goldstein

本展はアーツ千代田 3331のポコラート事業10周年を記念し、世界22カ国の作家50名の作品が展示されます。

ポコラート事業の詳細はこちら

「わたし」と「宇宙」を行き来する、6つのテーマから生み出される創造

本展は6つのテーマで構成されています。テーマは、作者である「わたし」のこころから始まり、行為、身体、環境、いのち、時空を超えた記憶へと遠心的に広がり、その作品世界を「宇宙」になぞらえて、展示を体感することができます。

展覧会の6つのテーマ
1.宇宙のこころ(内なる人格と仮面)
2.宇宙のうごき(行為からかたちへ)
3.宇宙のからだ(身体生命の謎)
4.宇宙の種類(取り巻く環境からかたちへ)
5.宇宙の成り立ち(共振するいのち)
6.宇宙の記憶(時空を超えた記憶への旅)

よーぜふ・ほーふぁーのさくひん
ヨーゼフ・ホーファー《無題》2009年  鉛筆、色鉛筆、紙 44×60cm

アメリカ合衆国、イギリス、イタリア、イラン、インドネシア、オーストリアなど世界各国から集まった作家の作品を楽しむことができます。多様な地域性や文化を反映しながらも 、作者の内なるエネルギーが形となって現れた唯一無二の表現を垣間見ることができる貴重な機会です

本展は 、芸術文化人類学を専門とするキュレーター嘉納礼奈さんが約1年を費やして世界23都市で独自にリサーチし 、キュレーションしました。展示数は240点余に及び、海外から出展する35名の作家のうち、28名の創作物が日本初公開となります。

展示される創作物は、世界の成り立ちを数式で表現したものや、自身の身体を利用して様々な人物に扮してそれらを撮影したポートレートなど、常識 、偏見 、社会的判断といった既存の価値観から解き放たれた、作家の内面から湧き上がる衝動、エネルギーが形になったものです。

じょーじ・わいどなーのさくひん
ジョージ・ワイドナー《Megalopolis》 2000-2010年 
ミクストメディア、紙ナプキン 60.5×98cm
©collection abcd/Bruno Decharme

出展作家の一人、ジョージ・ワイドナーさんは独自の記号と数字で世界の成り立ちを描きます。展示される創作物は、紙の上にインクで架空の都市や未来の日付のカレンダー、図表、記号、数字などが驚くほどの緻密さで描かれています。数字はまるで魔術的な儀式のようにマス目に描き込まれており、ワイドナーさんはこのシステムによって世界を結びつけようとしていると言います。

作品はアール・ブリュットコレクション(スイス、ローザンヌ)やアメリカン・フォーク・アート・ミュージアム(アメリカ、ニューヨーク)にも収蔵され、アウトサイダー・アートの分野で作家としての地位を確立している一人と言えるでしょう。

障害の有無、国籍、年齢や性別、美術の枠組みさえも飛び越える創造の数々を目撃すべく、会場を訪れてみませんか。