福祉をたずねるクリエイティブマガジン〈こここ〉

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秋冬に向けたあったかアイテム多数!ここことか #004|2025.9-12〈ひょうたんカフェ〉〈TEN TONE〉〈WHITE CANVAS〉 ここことか vol.04

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手織りバッグや刺繍小物、もこもこグローブなど。これからのシーズンにおすすめの、あったかアイテムをご紹介!

2024年9月末に東大阪市の「近大まなびや通り」にオープンした福祉発セレクトショップ〈ここことか〉では、「こここなイッピン」で紹介したアイテムを中心に、全国の福祉施設でつくられているオリジナルプロダクトを販売しています。取り扱い商品は3〜4ヶ月に一度のペースで入れ替え、その時々のシーズンにあったおすすめアイテムを紹介します。

シーズン4は、2025年9月〜12月まで。長く暑かった夏もようやく終わり、秋冬を迎えるこのシーズンは、〈ひょうたんカフェ〉〈TEN TONE〉〈WHITE CANVAS〉の3つの福祉施設から、すずしくなってくる季節にぴったりのイッピン(逸品/一品)を集めました。手織りのバッグや小物、刺繍のファッションアイテムから、ボリュームたっぷりのグローブなど、見た目にも手触りもあたたかいグッズを揃えています。

ほかにも、ブックカバーや小さな陶器、ペーパークラフトなど、生活に彩りを添えるアイテムも多数入荷。ぜひお店に足を運んで、お気に入りのイッピンを見つけてください。

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大阪府東大阪市に所在する“本と音楽のお店、ときどきゼミ”〈とか〉の店舗外観。店内の一角に、福祉発セレクトショップ〈ここことか〉があります(撮影:加藤甫)

ひょうたんカフェ|あたたかい手触りの手織りバッグやポーチなど

〈ひょうたんカフェ〉は、名古屋市中村区を拠点として活動しているNPO法人が運営する福祉事業所。生活介護事業所と就労継続支援B型事業所があり、どちらの事業所でも手織りや刺繍のアイテムを多く手掛けています。

今回は〈ひょうたんカフェ〉で1番人気の「リーフポーチ」を多数入荷。〈ひょうたんカフェ〉に通う作家さん一人ひとりの表現が織り込まれていて、織りや刺繍によって表情が異なる1点ものです。マチ無しのフラットタイプでコンパクトなサイズ(W14×H10cm)ながら、間口が広いので、中に入れた小銭やカードが出し入れしやすいのも人気の理由。織りや柄違いで複数購入するリピーターさんも多いのだそう。

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曲線を描いた形がかわいい〈ひょうたんカフェ〉の人気商品「リーフポーチ」。手がける作家さんによって織りや刺繍の特徴や表情が異なります。どれにするか、選ぶのに迷ってしまいそう(撮影:高倉夢)
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(撮影:高倉夢)

ほかにも、オーガニックコットンの手紡ぎ糸を使用した手織り生地のタオルやハンカチ、手織り生地を大きなポケットにして帆布のバッグに付けた「ポケットバッグ」、携帯やバッグのショルダーストラップとして使えるストラップなどもお店に並びます。

TEN TONE|ユニークな刺繍ブローチ、ラグから生まれたグローブやブローチなど

〈TEN TONE(テントーン)〉は、〈ソーシャル・グッド・ロースターズ〉などを運営する〈一般社団法人ビーンズ〉が運営する、就労継続支援B型事業所。東京都渋谷区で「アート・クリエイティブ」「木工」「アパレル」という3つの軸で創作活動を行っています。施設名にもあるように、〈TEN TONE〉のものづくりは十人十色、それぞれのメンバーさんの個性やカラーが生かされています。

今回は「こここなイッピン」でも紹介した、ボリューミーでインパクト大!の「ラグミトン」の新作を入荷。カラフルな糸や裂き布で織られたラグ生地にグローブを取り付けた手袋は、あたたかそうな見た目通り、起毛の裏地もついていて、付け心地もあたたかです。

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ボリュームたっぷり。見た目にもあたたかい「ラグミトン」。着こなしのポイントになること間違いなし!(撮影:高倉夢)

「ラグミトン」同様、ボリュームたっぷりに織られた「ミノムシブローチ」は、TENTONEに眠っていた毛糸や布を使って結び織りでつくられたミノムシの形のブローチ。存在感たっぷりなので、シンプルな服やバッグにつけても◎。長さを自由にカットしてアレンジすることもできます。

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(撮影:高倉夢)

「ラグミトン」や「ミノムシブローチ」が生まれるきっかけになった、〈TEN TONE〉の定番商品のラグからは、今回小さいサイズをご紹介。タペストリーのように室内に飾ったり、玄関に置いて鍵置きにしたり、パソコンのマウスの手首クッションにしたりと、使い方は自由です。
※ラグミトンとラグは、10月下旬以降からのお取り扱いです。

手織りでつくられているラグ。今回はミニサイズを入荷します(撮影:高倉夢)

他には、イラストを描くようにのびのびと表現された刺繍ブローチ、SHIBUYA FONTのプリント生地でつくられた「Cポーチ」、メンバーさん描いた原画を用いた「art book cover」などをご紹介します。

「ボンドおじさん」「ノーマルおじさん」「炎のモヒカンとかげ」「ヤスリマンズ」など、誕生した背景も気になるユニークなキャラクターがモチーフになっている刺繍ブローチ

WHITE CANVAS|アートセラピーの水彩画から生まれた「ユメカワ・シリーズ」や土偶マスコットなど

長野県安曇野市に所在する〈WHITE CANVAS〉は、2020年に設立したNPO法人。同年11月に生活介護事業所〈TIME WARP〉を開所し、肢体不自由や医療ケア、行動障がい、言葉でのコミュニケーションが難しい方々など様々な支援を必要とする大人のための働く場所を運営しています。ものづくりや芸術活動を通して、日々の充実とともに、特性を生かしながら商品づくりから社会と関わる場所となることをめざして活動中。

〈WHITE CANVAS〉で行っているアートセラピーの水彩画から生まれた「ユメカワ・シリーズ」から、バッグと封筒を入荷。生活介護事業所を利用するメンバーさんの心や体にアプローチする“絵画療法”として描かれた水彩画を、バッグや封筒に仕立てたプロダクトです。水彩の滲みと透け感のある質感が美しいバッグは、中にドライフラワーやLEDライトなど入れてお部屋に飾るのもおすすめです。

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水彩の滲みと透け感のある質感が美しい、ユメカワbag(撮影:高倉夢)
【画像】Tシャツ
ユメカワ封筒は大/レター/お札サイズと、ポチ袋で展開(撮影:高倉夢)

他には、〈WHITE CANVAS〉の所在する安曇野一帯が、土偶や土器がたくさん出土する場所ということにちなんでつくられた土偶の刺繍マスコット、〈TIME WARP〉所属作家の洋一さんによる指人形、手織りのアクセサリー、陶器でつくられたボタン、小さな花瓶、だるまなど、生活に彩りを与えてくれるアイテムが多数並びます。

〈TIME WARP〉所属作家の洋一さんのつくった指人形。安曇野在住の作家さんが手がけた服は別販売で、指人形と自由に組み合わせできます

〈ここことか〉シーズン4は2025年9月〜12月まで

〈ここことか〉では3〜4ヶ月ごとに施設を入れ替えて商品を販売します。シーズン4は、9月から年内いっぱいまで。〈とか〉は基本的に月・水・金にオープンしていますが、祝日や年末年始など特別にオープンする日もあります!ご来店の際には、〈とか〉のInstagramをチェックしてみてください。

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セレクトショップ〈ここことか〉コーナーの様子(撮影:加藤甫)

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