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全国の福祉実践者が集まる「ケアデザインサミット」が茨城・水戸市で11月22日・23日に開催
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【画像】ケアデザインサミットの画像

「茨城から福祉で世界を元気に」 福祉実践者が茨城に集う2日間

「茨城から福祉で世界を元気にする」をミッションに掲げる〈いばふく〉は、2025年11月22日(土)・23日(日)に「ケアデザインサミット」を開催します。2019年から毎年開催している本サミットでは、全国で福祉に携わる実践者を招き、福祉に関する知見を深め、視野を広げる場を提供しています。

今年のテーマは「Q(く)あれば“楽”あり」。全国で福祉活動に取り組む人たちが、日々どのような「問い」と向き合いながら実践を重ねているのかを知ることができるイベントです。

延べ約14,000名を集めた〈いばふく〉主催のケアデザインサミット

〈いばふく〉は、介護福祉士養成校であるいばらき中央福祉専門学校を中心に、2016年から始まったプロジェクトです。「福祉」を軸に人が集まり、つながりを生み出すムーブメントを生み出すためにイベントや研修を開催しています。

日本では、2026年度に約240万人、2040年には約272万人の介護人材が必要になると見込まれています。2025年現在、茨城県内でも約7,000人の介護人材が不足しているとされています。

こうした福祉業界の現状を変えるため、〈いばふく〉は「茨城から福祉で世界を元気にする」をミッションに掲げています。「茨城の福祉が気になる」「福祉で働くなら茨城!」「福祉が充実しているから住むなら茨城!」と感じてもらえるよう、2016年から多様な研修やイベントを展開してきました。これまでの参加者は延べ14,609名(2025年11月現在)にのぼります。

そんな〈いばふく〉は、2025年11月22日(土)・23日(日)の2日間にわたり、ケアデザインサミットを開催します。本イベントは、2019年から毎年開催されています。

 

【写真】過去開催の様子
【写真】過去開催の様子
過去のケアデザインサミットの様子

1日目となる11月22日(土)の司会は、マガジンハウス〈こここ〉編集長の中田一会が務めます。

【写真】マガジンハウス〈こここ〉編集長の中田一会
マガジンハウス〈こここ〉編集長の中田一会

登壇するのは、福祉に携わる意味や価値を表現・発信する冊子​​『潜福』を運営する石田佑典さん、蝦名悠さん、宇都宮志保さんです。

『潜福』は肩書きや立場で語るのではなく、「出会った風景や体験をもとに一人称で表現する」ことを大切にしています。そうすることで、それぞれが抱える葛藤や感動、ギャップ、そしてそれでも日常が続いていく素朴さを丁寧にすくい取っています。

2024年7月に「こここニュース」でも『潜福』を紹介しました。

【画像】『潜福』
『潜福』

2人目の登壇者は、〈北水会グループ〉の伊藤浩一さんです。8年間の現場経験を経て、33歳で特別養護老人ホームの施設長に就任し、現在まで4つの施設で施設長を歴任しています。また、伊藤さんが施設長として務める〈特別養護老人ホーム もくせい〉の取り組みが令和7年度に「介護職員の働きやすい職場環境づくり内閣総理大臣表彰及び厚生労働大臣表彰」を受賞しました。

【画像】〈北水会グループ〉の伊藤浩一さん
〈北水会グループ〉の伊藤浩一さん

3人目の登壇者は、訪問看護師として働きながら写真家としても活動する尾山直子さんです。かつて人々の暮らしの中にあった看取りの文化を現代に再構築することを目指し、老いた人との対話を重ねながら、死生観や看取りの意味を模索し、写真を通じて作品を制作しています。

「こここインタビュー」では、これまでに2本の記事で尾山さんにお話を伺いました。大切な人がいのちの終わりに向かうとき、その変化とどのように向き合えばよいのかを、じっくりと考えを巡らせることができる記事となっています。

【写真】訪問看護師/写真家の尾山直子さん
訪問看護師/写真家の尾山直子さん

2日目となる11月23日(日)の司会を務めるのは、「世界一明るい視覚障がい者」というキャッチコピーをもち、経営者の伴走支援を行う成澤俊輔さんです。

【画像】成澤 俊輔さん
成澤 俊輔さん

1人目の登壇者は、〈一般社団法人Ayumi〉代表の山口広登さんです。〈Ayumi〉は、月間10万PVを誇るバリアフリー情報サイト「ふらっと。」を運営し、DE&Iに取り組む企業との共創や、店舗・商業施設・オフィスのバリアフリー化、ユニバーサルツーリズムの推進を支援しています。また、「合理的配慮」や「バリアフリー」に関する研修・講演を、これまでに60社以上で実施してきました。

【画像】〈一般社団法人Ayumi〉代表の山口広登さん
〈一般社団法人Ayumi〉代表の山口広登さん

2人目の登壇者は、感情環境デザイナーで作業療法士、〈enplus株式会社〉代表を務める杉本聡恵さんです。作業療法士として働く中で、患者の気力を高めるには、「ケアの力」だけでなく「環境による力」との相乗効果が不可欠であることを痛感し、2011年に医療福祉の環境デザインを考える〈enplus株式会社〉を設立しました。

本能的な感情に働きかけ、自発的な行動や気持ちを引き出す「感情環境デザイン」を軸に、福祉施設のプランニングを手掛けています。

【画像】〈enplus株式会社〉代表の杉本聡恵さん
〈enplus株式会社〉代表の杉本聡恵さん

3人目の登壇者は、〈株式会社むじょう〉代表の前田陽汰さんです。自宅葬専門葬儀ブランド「自宅葬のここ」や3日で消える追悼サイト「葬想式」の運営、「死んだ母の日展」や「棺桶写真館」などの企画展を通じて死との出会い方のリデザインする活動を行ってきました。

現在は、「人口減少や資源制約が縮小するなかでどう充実した生活を目指すか」をテーマに事業を行っています。

3人目の登壇者は、〈株式会社むじょう〉代表の前田陽汰さんです。自宅葬専門葬儀ブランド「自宅葬のここ」や3日で消える追悼サイト「葬想式」の運営、「死んだ母の日展」や「棺桶写真館」などの企画展を通じて死との出会い方のリデザインする活動を行ってきました。

現在は、「人口減少や資源制約など縮小するなかでどう充実した生活を目指すか」をテーマに事業を行っています。

【写真】〈株式会社むじょう〉代表の前田陽汰さん
〈株式会社むじょう〉代表の前田陽汰さん

問いを知り、自分自身の問いを見つける

今回のケアデザインサミットで重視しているのは「『問い』を持つこと」です。福祉の実践者たちはどのような問いを持ち、何を探究してきたのか。本サミットは、参加者であるあなたが良い問いを持つためのヒントになるかもしれません。

また、本サミットはアーカイブ動画もご用意しています。茨城まで足を運べない方も、ぜひそちらで登壇者のトークをお楽しみください。