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縄文時代の主食「どんぐり」を焼き菓子に。〈加曽利貝塚ともに生きるプロジェクト〉の「BAKE DONGURI」発売中
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どんぐりをあつめてもつ、おとなのてとこどものて
縄文時代の主食であるどんぐり。大人から子どもまで、多様な人が関わってお菓子をつくります

縄文時代の主食、どんぐりの粉で焼き上げたお菓子「BAKE DONGURI」

縄文時代の遺跡、加曽利貝塚(千葉県千葉市)の価値を伝えながら、地域共生を目指す〈加曽利貝塚ともに生きるプロジェクト〉が、千葉市内の複数の福祉作業所とともに、どんぐりを使ったお菓子「BAKE DONGURI(ベイク・ドングリ)」を製造、販売しています。

「BAKE DONGURI」は縄文時代に食べられていたとされる“どんぐりを粉状にして固めて焼いたもの”(通称・縄文クッキー)に着想を得て開発されました。原材料の小麦粉や砂糖などは国産品または国内製造品を選び、保存料は無添加です。

パッケージにはいったどんぐりクッキーとどんぐりボーロが、くさやはなど、みどりのしょくぶつのうえにおかれている
どんぐりクッキー(左)はどんぐりそのものの形、どんぐりボーロ(右)は加曽利貝塚でもっとも多く発掘される巻貝(イボキサゴ)をイメージした形です

どんぐりの採取から販売まで。地域の多様な人々が関わるプロジェクト

「BAKE DONGURI」に使用するどんぐりは、加曽利貝塚をはじめ、農薬散布状況や土壌確認をした市内の公園で採取しています。その後、洗浄・選別した後に、天日干しをし、殻を割って中身を取り出して粉にします。できあがったどんぐり粉を使って、どんぐりクッキーやどんぐりボーロなどの焼菓子を製造。完成した焼菓子は、袋詰めされ、市内の美術館やカフェ、オンラインショップなどで販売されています。

こうしてどんぐりを集め、加工し、菓子をつくって販売するまでの工程には、多くの人が携わっています。現在15の福祉施設がプロジェクトに参加し、そのうち4つの施設が菓子を製造。さらに、誰でも参加できるどんぐり拾いのイベントを開催し、大人から子どもまで地域の人々が参加しています。

関わる人が、生きがいとやりがいを感じられるプロジェクトを目指して

〈加曽利貝塚ともに生きるプロジェクト〉は、2000年続いた縄文時代の集落の遺跡である加曽利貝塚の、豊かな自然環境と歴史的価値を多くの人に共有し、地域で互いを認め合いながらともに生きる幸せを大切にしたい、と立ち上がったプロジェクトです。 

どんぐりに着目したのは、縄文時代から現代まで、昔も今も親しまれる存在だから。かつては主食として、今は拾って愛でる木の実として。生活に身近などんぐりだからこそ、年齢や障害の有無に関わらず、多くの人が参加できます。

関わる人が、生きがいややりがいを感じられるプロジェクトになることを目指す〈加曽利貝塚ともにいきるプロジェクト〉。多くの人の手を経て届く「BAKE DONGURI」は、「食べる」ことも関わりかたのひとつです。つながりが生まれ、地域が豊かになる。そんな焼菓子を味わってみませんか?

どんぐりクッキーをてんばんにならべているようす
どんぐりの形をした「どんぐりクッキー」。千葉市内の菓子製造を得意とする福祉作業所で、ひとつひとつ丁寧につくられています