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医療用ユニフォームと、障害の有無を超えて活動する〈WONDER ART STUDIO〉のコラボレーション商品「Scrub Canvas Club」が発売
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「ABCのうた」がデザインされたスクラブのうえに、プロジェクトのロゴと、ワンダーアートのもじがはいっている
〈NPO法人ワンダーアート〉が主催する〈WONDER ART STUDIO〉とコラボレーションした医療用スクラブが販売中です

医療用スクラブに子どもたちの絵画作品を取り入れた新ラインが登場

医療用品の企画・製造・販売を行う〈クラシコ株式会社〉(東京都港区)が、「スクラブをキャンバスに。もっと楽しく。」をコンセプトにした新スクラブライン「Scrub Canvas Club」を発表。第1弾として、〈NPO法人ワンダーアート〉(宮城県仙台市)が運営する、「障害の有無を超えたボーダレスなアートスタジオ」〈WONDER ART STUDIO〉とのコラボレーションアイテムを販売中です。

スクラブとは、医療従事者が着る医療用ユニフォームのこと。「ごしごし洗う」という意味の「スクラブ」を語源とするという説もあるように、過酷な現場での使用に耐えるよう頑丈な素材を使用しています。

そのスクラブをキャンバスに見立て、アーティストやフォトグラファーなどさまざまな領域とコラボレーションをしていこうというのが〈クラシコ〉の新しいスクラブライン「Scrub Canvas Club」です。

多種多様なブランドとのコラボレーションアイテムを企画する〈クラシコ〉

〈クラシコ〉は「なぜかっこいい白衣がないのか?」という医師の一言をきっかけに2008年に設立したブランド。イタリアンテーラード仕立てのスタイリッシュな白衣をはじめとする医療ウェアや、聴診器やシューズなど医療従事者向け商品の企画・製造・販売を行い、これまでにも〈ロンハーマン〉や〈ジェラート ピケ〉などのブランドとコラボレーションし、医療用アパレル界に新しい風を吹き込んできました。

新ライン「Scrub Canvas Club」は、「医療ウェアにも、もっと楽しさや遊び心があってもいいのでは?」という発想から始まっています。〈クラシコ〉はこのプロジェクトを通して、ユニフォームがただの仕事着ではなく、医療現場に楽しさを届けるアイテムになれたらとの願いを込めています。

WONDER ART STUDIOに通う子どもたちとのコラボレーション

今回コラボレーションをするのは、〈WONDER ART STUDIO〉。病院や障害者施設などを中心に活動を行うホスピタルアートの現場に長年携わってきた高橋雅子さんが代表を務める〈NPO法人ワンダーアート〉が運営するアートスタジオです。障害の有無を超えてアートを通じてつながる場を目指し、現在子どもから大人まで約40人のアーティストが創作活動を行っています。

命や心を扱う現場で、アートを通じたコミュニケーションの場を提供してきた〈ワンダーアート〉の活動に〈クラシコ〉のデザイナーが共感し、今回のコラボレーションが実現しました。

コラボレーションアイテムに起用されたのは、スタジオに通う堀江望海さんと矢部晃太郎さんの作品。

絵具を用いて豊かな色彩感覚で描く堀江さんの作品は『ABCのうた』と『Untitled』の2点です。AからZまでのアルファベットが画面いっぱいに弾む『ABCのうた』は、実際に歌を口ずさみながら描かれました。透明感のある色を求めて絵の具に水を加えながら、1文字ずつ納得する色を探して描いています。

まどのちかくにかざられた、ほりえさんのさくひん
堀江さんの作品『ABCのうた』

もう一作品『Untitled』は、スタジオに通うようになって間もない頃に描かれた作品。絵を描いたことがなかった堀江さんが、絵具と出会うことで生み出したダイナミックな作品です。

キャンバスのうえのえのぐにふでをつけ、うえからおおいかぶさるようにして、えがいている
堀江望海さん

矢部さんの作品は『English Conversation』。人と話すのが好きで、会話の中に学んでいる英単語も出てくるという矢部さん。まるでおしゃべりをするかのように、クレヨンでさらさらと英語が描かれました。シックな色合いの中に緑の差し色が効いています。

クレヨンをもち、グレーのかみにむかっている
もくめちょうのかべのまえに、やべさんのさくひんがかざられている
(上)矢部晃太郎さん、(下)矢部さんの作品『English Conversation』

生地の色やデザインバランスにもこだわったコラボレーションアイテム

販売されているアイテムは、トップスとパンツ、それぞれ3種類ずつです。どれも、作品の色彩を引き立てるような生地を選び、バランスを計算して配置されています。

ひだりがわに3まいのTシャツがならんだしゃしん、みぎがわにイングリッシュカンバセーションのせなかがわ
トップスのアート作品は、それぞれの作品に合わせたバランスで後身頃に配置されます。肩は少し落ち気味で、程よくゆとりのあるシルエット。性別や年齢を問わないデザインです。(右)「English Conversation」
ひだりがわにABCのうた、みぎがわにアンタイトルドの、それぞれせなかがわのアートがはいちされたばしょがうつっている
(左)「ABCのうた」、(右)「Untitled」。それぞれの作品が生かされるような生地色を選び、作品の雰囲気にあったバランスでアートを配置するようこだわっています
ひだりがわに3まいのパンツがならんでいる。みぎがわにイングリッシュカンバセーションの内ポケットがうつっている
パンツはヒップにゆとりをもたせたストレートシルエット。アートワークは脇ポケットの内側にも施されています。着脱するたびに、アート作品に触れることができるような遊び心あるデザインです。(右)「English Conversation」
ひだりがわにABCのうたのうちポケット、みぎがわにアンタイトルドのうちポケット
(左)「ABCのうた」、(右)「Untitled」。外から見ると一見シンプルなパンツ。着用する人の気持ちが明るくなることを考えてデザインされています

トップス・パンツともに、静電気を抑制する特殊なテープを縫い代に使用。チャコールグレーとブラウングレーには軽やかで心地よいTRO素材を、ホワイトは柔らかく膨らみのあるアーバン素材を採用しています。

「医療現場に少しでもワクワクと楽しさを届け、医療従事者のみなさまを笑顔にし、ひいては患者さまをも笑顔にしていく」

そう語る〈クラシコ〉。過酷な現場で働く医療従事者が楽しい気持ちで働けることは、良い医療を提供することにもつながるはずです。

アイテムは、実店舗のほか、ECサイトでも購入可能。医療現場をわくわくさせるアイテムを、オンラインサイトで覗いてみませんか。