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新緑のブドウ畑を眺めながらワインを楽しむ「ヴィンヤード・デイズ」!〈ココ・ファーム・ワイナリー〉にてGWに開催
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赤ワインが注がれたグラスの写真
(photo:ココ・ファーム・ワイナリー)

初夏の人気イベント「ヴィンヤード・デイズ」、今年も開催!

惜しみない手間ひまをかけたブドウ栽培と、自然に寄り添うワインづくりを行う〈ココ・ファーム・ワイナリー〉(栃木県足利市)にて、今年も「ヴィンヤード・デイズ」が2023年4月29日(土)~5月7日(日)の期間で開催されます。

開墾65年目を迎える新緑のブドウ畑を眺めながら、同醸造所でつくられた各種ワインをテイスティングしたり、ワイナリーを見学したりと、〈ココ・ファーム・ワイナリー〉を知って、味わって、楽しむ9日間。

地元野菜の販売や、洋服、雑貨、古本などが購入できるマルシェ、ミュージシャンを招いての演奏会、選りすぐりのポップアップショップがオープンされるなど、お酒が好きな人も、飲めない人も、たっぷり楽しめるイベントになっています。

適地適品種のワインづくりを行う〈ココ・ファーム・ワイナリー〉

栃木県足利市で知的に障害のある人とともにワインづくりを行う〈ココ・ファーム・ワイナリー〉。日本国内で栽培されたブドウを100%原料にしてつくられる「日本ワイン」を醸造しています。

ブドウ畑の開墾が始まったのは1950年代。足利市の中学校教師が特別支援学級の生徒たちとともに、平均斜度38度という急勾配の山を切り開き、ブドウ栽培をスタートさせました。

1969年に山の麓に障害者支援施設〈こころみ学園〉を創設。1980年には栽培したブドウからワインをつくるべく〈ココ・ファーム・ワイナリー〉を立ち上げ、さらに1984年には果実酒製造の免許を取得し、ワインづくりが始まりました。

山の斜面に植えられたブドウの畑と、その麓にあるココ・ファーム・ワイナリーのテラス席
ワイナリーの目前に広がるブドウ畑。ちなみに「ヴィンヤード」とは英語で「ブドウ畑」のこと(photo:ココ・ファーム・ワイナリー)

傾斜の強いブドウ畑には車や機械を入れることができないため、すべての作業はメンバーやスタッフの手で行われます。開墾以来、畑には一度も除草剤を撒いたことがなく、虫がついたり病気にかかったりした葉や粒は、一つひとつ手作業でとり除く徹底ぶり。

さらに「適地適品種」の考え方を導入し、土地・土壌・気候風土のなかで無理なく元気に育つブドウ品種が選ばれ、植えつけされています。そうすることで病気にかかりづらく、虫の害があっても自らの力で回復しやすく、健全で力強い実をつけるのだとか。

このような自然に寄りそったブドウ栽培も〈ココ・ファーム・ワイナリー〉の大きな特徴です。

ワイナリーで働く〈こころみ学園〉のメンバーたちは、ブドウ栽培だけでなく、ワインの仕込みから、ラベル貼り、梱包など、自分の力が発揮できる仕事を受け持っている

また醸造においても、健康な土壌から生まれるブドウの潜在力や本来の持ち味を引き出すため、野生酵母(天然の自生酵母)による発酵を基本としています。風土、微生物、動植物などの自然の力を借りながら、人の手でできることを精一杯行う。それが同ワイナリーのワインづくりの根幹です。

「こここなイッピン」では、同ワイナリーのスパークリングワイン「2017 のぼ ドゥミセック」をご紹介しています。こちらの記事も併せてご覧ください。

2023年度の「ヴィンヤード・デイズ」のプログラムをご紹介!

今年で31回目の開催となる「ヴィンヤード・デイズ」。年間を通してさまざまなイベントを行う〈ココ・ファーム・ワイナリー〉の人気イベントのひとつです。今年予定されているプログラムをご紹介します!

■ワインテイスティング
期間中は、好きなワインやジュースを2種(1000円)または5種(1500円)選べるテイスティングを実施。セットのグラスは持ち帰りが可能です。グラスを返却すると、ショップやカフェで使える500円クーポンコインに変換できます。

■ワイナリー見学
期間中、1日5回開催されるワイナリー見学では、ブドウ畑、醸造所、貯蔵庫などを巡り、ワイナリー設立の経緯、ワインができるまでの工程や設備の解説が行われます。

スタッフの説明を受ける見学参加者たち
「ヴィンヤード・デイズ」のワイナリー見学の様子(photo:ココ・ファーム・ワイナリー)

■ワインショップ&カフェ
ワインショップに併設されているカフェでは、食事やワインが楽しめます。この期間だけの特別メニューもご用意! また、テイスティングで気に入ったワインはショップで購入可能です。

■原倫子 個展
同ワイナリーでは、毎年さまざまなアーティストにラベルデザインを依頼し、「収穫祭」の記念ワインに採用しています。2022年の「第39回収穫祭」のワインを彩るのは、イラストレーター・原倫子(はら ともこ)さんの作品。「ヴィンヤード・デイズ」では原さんの個展の開催も予定されています。

原倫子さんによるオリジナルラベルが貼られた「第39回収穫祭記念ワイン」の白、ロゼ、赤のボトルが並ぶ写真
イラストレーター・原倫子さんによるオリジナルラベルが貼られた「第39回収穫祭記念ワイン」(photo:ココ・ファーム・ワイナリー)

■マルシェと演奏会
5月4日(木)、5日(金)の2日間限定で、ヴィンヤード・マルシェが開催されます。新鮮な地元野菜や生花、洋服、ヴィンテージ雑貨、古本など、全16店舗が出店予定。

また、マルシェを彩る演奏会も開催。4日にはフルート&鍵盤楽器によるユニット「ハルモニカ」、5日には音楽を通して子どもの心のサポート活動を行う「ココサポ」によるライブを予定しています。

さまざまな雑貨が並ぶマルシェの様子
(photo:ココ・ファーム・ワイナリー)

■ポップアップショップ
「ヴィンヤード・デイズ」の期間、選りすぐりの名店がワイナリーにオープン。足利市でシルク製品を企画・製造する〈ガチャマンラボ〉、定評のある欧風料理テイクアウトで知られる〈PLUM KITCHN & CAFE〉、自家農園の野菜を使ったアジアンフード〈bamboo forest kitchen〉、東京・外苑前に店舗を構えるシャルキュトリ店〈Charcuterie a Tokyo〉の4つの名店がオープンします。

花や植物が活けられた花瓶の写真
(photo:ココ・ファーム・ワイナリー)

自然に敬意を払い、実直にワインづくりに向き合う〈ココ・ファーム・ワイナリー〉。そのものづくりの場を訪ねることで、よりワインの奥深さや魅力に気づけるかもしれません。

開催はGW真っ只中。 ぜひお出かけ先の候補に加えてみては?