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7/11まで開催!北九州未来創造芸術祭 ART for SDGs「多様性への道」展
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北九州市を舞台に、よりよい未来に向けての提案を行う「SDGs(Sustainable Development Goals)」をテーマにした「北九州未来創造芸術祭 ART for SDGs」が2021年4月29日から5月9日まで開催されました。芸術祭のメイン会期はすでに終了していますが、関連企画として北九州市立美術館・本館(福岡県北九州市)で実施されている「多様性への道」展は、7月11日まで開催中です。
よりよい未来に向けて提案する「北九州未来創造芸術祭 ART for SDGs」
昨今、耳にすることが多い「SDGs(Sustainable Development Goals)」とは、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された、持続可能でよりよい世界を目指す国際目標のこと。17のゴール・169のターゲットから構成され、地球上の「誰一人取り残さない」ことを誓っています。
北九州市は2019年、アジア地域で初めてOECD(経済協力開発機構)から「SDGs推進に向けた世界のモデル都市」に選定されました。「北九州未来創造芸術祭 ART for SDGs」は、アートを通してSDGsの目標を可視化し、持続可能な未来社会への注目をいざない、よりよい未来に向けての提案を行うことを目指しています。
舞台となる北九州市は、歴史的・地理的にアジアの玄関口として発展し、国際的な文化交流が盛んな地域。多数の美術館や博物館が立ち並び、「文化芸術の街・北九州」としてまちづくりを推進しています。
また、日本の近代化に貢献した官営八幡製鐵所旧本事務所などの世界遺産を擁し、2022年にはスペースワールド跡地にエンターテインメント機能と商業が融合したショッピングモールや新科学館がオープンするなど、新たなまちづくりのスタートを迎えようとしています。
7月11日まで開催中、「多様性への道」展
「北九州未来創造芸術祭 ART for SDGs」の一環で実施されているグループ展「多様性への道」は、7月11日まで北九州市立美術館(本館)にて開催中です。
社会的包摂をテーマに、障害のある作家による作品や障害をテーマにした作品、高齢社会や人種、ジェンダー問題を扱う作品など、計18組の作家による多様な作品が並びます。ディレクターは南條史生さん、展覧会の共同キュレーターは杉本志乃さんが努めます。
本展では、障害のある作家による作品や近年注目される若手アーティストの作品が展示されています。その中からいくつかご紹介します。
例えば、運動機能の障害がある、ほんままいさんが描くのは、色とりどりの羽に身を包んだ鳥たち。今にもキャンパスから飛び立ちそうな鳥のモチーフとなっているのは、創作活動をサポートしくれるスタッフや大好きな園長先生、施設の仲間たちなど、彼女の日常生活に登場する人々です。
南村千里さんが「沈黙の記譜 / Scored in Silence」で表現するのは、1945 年に広島と長崎に落とされた原子爆弾の恐怖や惨状の中を生き延びた、耳の聞こえない被爆者たちの声です。身体、音、照明、アニメーション、手話を用いて、原爆が投下された当時の声を記録。デジタル化した映像作品を放映します。
他にも、日本人の父とサモア人の母をもつアーティスト、ユキ・キハラさん、障害とともに生きる人の衣服をオートクチュールでつくる活動を続ける鶴丸礼子さんなど、 未来を見つめ、ビジョンを提示するアーティストの作品が一堂に会します。
「多様性への道」展を訪れ、多様性を認めあう社会の実現のために一人ひとりができることを考えてみませんか。
Information
北九州未来創造芸術祭 ART for SDGs「多様性への道」展
会期:2021年4月29日(木祝)〜7月11日(日)
会場:北九州市立美術館 本館(福岡県北九州市戸畑区西鞘ケ谷町21番1号)
休館日:毎週月曜日
入館料:大人300円
※開催期間中、高校生以下無料です。
※混雑の状況によっては作品をご覧いただけない場合があります。
出展作家:井上 優、岩本義夫、加地英貴、片山真理、ユキ・キハラ、紺谷彰男、澤田真一、澤田隆司、SECOND PLANET、 早川拓馬、BABU、東本憲子、福島あつし、服は着る薬(鶴丸礼子アトリエ)、ほんままい、松本寛庸、南村千里、山本作兵衛
キュレーター :南條史生
コ・キュレーター :杉本志乃
主催:東アジア文化都市北九州実行委員会
Webサイト:北九州未来創造芸術祭 ART for SDGs