ニュース&トピックス

自動運転の技術で“歩行”をサポート! 靴につけるナビゲーションデバイス「あしらせ」新モデルを先行販売中
商品・プロダクト紹介

  1. トップ
  2. ニュース&トピックス
  3. 自動運転の技術で“歩行”をサポート! 靴につけるナビゲーションデバイス「あしらせ」新モデルを先行販売中

【写真】コンクリートのうえをあるくひとのあしもととはくじょう。すにーかーのふちにはあしらせ2がそうちゃくされている

足に伝わる振動で、目的地まで。機能とデザインが改良された「あしらせ2」

自動運転の技術を駆使し、視覚障害がある人の移動をサポートする「あしらせ」。靴に着けて、アプリで目的地を伝えると、足に伝わる振動で道案内をしてくれるナビゲーションデバイスです。

2022年には「グッドデザイン賞」で金賞を、2023年には世界最大のテクノロジー見本市「CES2023」でInnovation Awardを受賞するなど、国内外で注目の集まるこのアイテム。開発する〈株式会社 Ashirase〉は2024年8月、機能やデザインが改良された新モデルの先行発売を開始しました。

9月30日までの先行予約期間中に購入すると、先着150名にデバイス専用カバー(ブラック・オフホワイト・レッドオレンジ・ブルーグレーの4色より選択)がプレゼントされるキャンペーンも実施中です。

【画像】あしらせ2のほんたい、じゅうでんけーぶる、せんようあぷりをいれたスマートフォン
発売されたあしらせ2

音、道路の感触、スマートフォンの操作……膨大な負担を減らしたい

視覚障害のある人は移動する際、眼以外の器官から、たくさんの情報を処理する必要があります。信号や車、周囲の歩行者の音、白杖から伝わる路面や障害物の感触、足裏で感じる点字ブロック……さまざまな情報をもとに周辺の状況を把握しつつ、道順を確認しながら、目的地へ向かいます。

歩行のサポートとして盲導犬を連れている場合も、目的地は歩行者自身が指示するため、あらかじめルートを把握しておく必要があります。記憶したり、その場で処理したりしなければならない情報量の膨大さに、負担を感じている人は少なくありません。外出を億劫に感じたり、実際に控えたりしてしまう場合もあるといいます。

【写真】はくじょうをつかってそとをあるくだんせい

こういった課題に取り組んでいるのが〈Ashirase〉(東京都港区)です。〈本田技研工業株式会社〉の新規事業創出プログラム「IGNITION」から生まれたスタートアップ第1号として、2021年4月に設立。「人の豊かさを“歩く”で創る」を理念に掲げ、自動運転などの技術要素を応用して開発を進めてきました。

「あしらせ」は、靴にデバイスを装着し、専用アプリで目的地を設定すると、足に伝わる振動で道案内する仕組み。移動中はスマートフォンなどを取り出さずに使用することもできるため、負担軽減をはかることができます。独自のアルゴリズムによって、視覚障害のある人が通りやすいルートを提案してくれるのも、特徴の一つです。

以前、〈こここ〉で紹介した「VISI-ONEアクセラレータープログラム」では、審査の結果Business Innovation Awardを受賞。その後2022年度のグッドデザイン賞金賞の受賞などを経て、2023年3月に実施された購入型クラウドファンディングでは750万円以上の支援を集め、120台を先行販売しました。

「あしらせ」のユーザーからは、以下の声が寄せられています。

最初はゲーム感覚で楽しいなと思って使っていました。色々案内してもらって、目的地に着くと「到着しました」と言われて。ゴールした!と同時に、「1人で行けるじゃん!」と思ってとても楽しかったです。(中略)片耳だけイヤホンをして、あしらせの音声フォロー機能も使っていますが、たとえその音声を聞き逃しても振動があるから全然大丈夫だし、音声でも、後何mで曲がるとか、残りどれくらいで着くとか、近くにあるコンビニの情報とかが流れてくるのでとてもありがたいです。

網膜色素変性症を発症し、白杖を使用するAさんの声

あしらせの良いところは、足への振動で情報を伝えてくれるので、集中力が奪われないところにあると思っています。例えば音声案内のサービスとかだと、ずっと音を聞いておく必要があるのですが、そうすると周囲の音を聞くなどの安全確保の面が疎かになってしまうんですよね。その点あしらせは、耳を塞がずに振動で教えてくれる。ルート検索に関しても、曲がり角が少ない道優先など選ぶことができるのがとてもいいですね。

盲導犬と移動するBさんの声

高精度な位置情報と、靴になじみやすいデザイン

移動の負担を大幅に減らすことができる「あしらせ」。アンケートにはユーザーの7割超が「満足」と答えた一方で、残りの3割からは「スマートフォンの位置情報誤差でわかりづらい」「装着時の靴の中に違和感がある」「女性の靴になじみづらい」といった声もあがっていました。そこでさらに改良を加え、今回誕生したのが「あしらせ2」です。

「あしらせ2」は、位置情報の推定がさらに高精度に。スマートフォン標準のセンサーデータに加え、デバイス搭載のセンサーデータを組み合わせたほか、自動運転の技術を応用した独自の「ユーザー歩行位置推定技術」で、より正確な位置や方位を導き出せるようになりました。

【画像】あしらせ2のくろいほんたい。こうかくのぶいのじのうえに、くろいきゅうたいがのっているけいじょう
あしらせ2

さらに、デザインも改良。靴の中に入れる振動部分の素材を軟らかくて薄いものに替え、装着時の違和感を減らしています。サイズは前モデルから15%小さくなり、軽量化。幅広い靴になじみやすいユニセックスなデザインとなり、より気軽に着けやすい形へリニューアルしました。

【写真】スーツとかわぐつをはき、あしらせ2をつけたあしもとのしゃしん

また、AIを用いて、これまで視覚障害のある人がアクセスしづらかった情報も提供しています。探したい場所をナビのアプリに音声入力すると、施設情報が案内される「AIおすすめスポット検索」のほか、道中で撮影したものを説明する「AI画像認識」機能が搭載されました。

【しゃしん】スマートフォンでたてもののしゃしんをとるじょせい

2024年9月30日までの先行予約期間中にAshiraseオンラインストアで予約購入すると、先着150名に、オプションのデバイス専用本体カバーがプレゼントされます。色はブラック、オフホワイト、レッドオレンジ、ブルーグレーの4色から。学生割引や複数台購入割引もありますので、詳細はInformation欄の公式サイトをご覧ください。