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〈ビッグイシュー基金〉発行『路上脱出・生活SOSガイド』が全国で配布中。PDF版のダウンロードも可能です
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全国で累計13万部以上を配布!『路上脱出・生活SOSガイド』

生活に困ったときに参照できる支援情報をまとめた冊子『路上脱出・生活SOSガイド』をご存じですか?

本ガイドブックは、 〈認定NPO法人ビッグイシュー基金〉が事務局となり、発行したものです。路上やネットカフェでの生活を余儀なくされている人、仕事や住まいがなくて路上生活になる恐れのある人、そして、生きづらさを抱えて悩んでいる人に向けて、活用できるサービスを一冊にまとめたものです。

本ガイドブックは、大阪・東京に始まり、内容や編集を地域に合わせた形で変えながら、札幌、名古屋、京都、福岡、熊本でも作られ、全国で累計13万冊以上配布されています。

東京23区編は2018年12月に発行され、2021年11月に第4版まで版を重ねました。欲しいという声に合わせて何度も増刷しながら、連携団体の炊き出し現場や東京都内の図書館などを通じて配布されています。また、同内容をサイト上にまとめた「WEB版」もあり、同冊子の印刷用データをPDFにした「PDF版」は、サイト上からダウンロードすることが可能です。

生活に困ったときに利用できる情報を全3章で紹介

『路上脱出・生活SOSガイド(東京23区編)』は、「不安定で生きにくい、この社会において、仕事や住まいを失うこと、くらしの困難に直面することは誰にでも起こりうることです」という文章から始まります。

本ガイドブックは、「今日を生き抜くためにー路上やネットカフェに居るあなたに」「暮らしを立てなおすためにー生活再建ガイド」「生きづらさを抱えるあなたにー生活SOSガイド」の全3章で構成。ともに生きることを応援してくれる団体や支援、相談にのることのできる窓口やサービスなどが、行政・民間問わず掲載されています。

それぞれの章の中は、「食べものがないとき」「体調がわるいとき」「とにかく相談したいとき」「生活保護を申請したいとき」「法律相談が必要なとき」など、具体的な困りごとへの対応策で構成され、SOSに応える形でまとめられています。

また、「暮らしを立てなおすために」の章の中には「スポーツや文化の活動」として、〈こここ〉のニュースでもご紹介した〈新人Hソケリッサ!〉によるダンスの活動をはじめ、簡単な英会話の練習を行う〈英語クラブ〉、一人ひとりの体力に合わせてプレイする〈ダイバーシティサッカー〉、これまでの人生経験を自分の言葉で表現することを目的にした、ホームレス経験のある人対象の〈路上文学賞〉も紹介されています。

「路上脱出ガイド」プロジェクトを行う〈ビッグイシュー基金〉

本ガイドブック発行の事務局を務める〈ビッグイシュー基金〉は、貧困問題の解決と「誰にでも居場所と出番のある包摂社会」の形成を目指しています。「ホームレスの人々の救済ではなく、仕事を提供する」ことを目的に活動している〈有限会社ビッグイシュー日本〉が母体の、認定NPO法人です。

〈有限会社ビッグイシュー日本〉は、1991年にイギリス・ロンドンで生まれた事業モデルを原型に、2003年にホームレス状態にある人による『ビッグイシュー日本版』の販売事業を始めます。定価450円の雑誌を路上で売ると、230円が販売者の収入になります。最初の10冊は無料で提供し、その売り上げを元手に仕入れ販売の仕事を始めてもらう、という仕組みです。

そして、2007年にホームレス状態からの自立には、就業を含めた総合的なサポートが必要であると考え、〈NPO法人ビッグイシュー基金〉を立ち上げました。法人では、「路上脱出ガイド」プロジェクトのほか、「ホームレス状態とギャンブル障害―121人のヒアリングから」などの調査報告書の発行、コロナで個室の居所を失った人を支援する「おうちをあなたに―コロナ困窮者の住宅確保応援プロジェクト」(略称:おうちプロジェクト)なども行っています。

『路上脱出・生活SOSガイド』は、無料配布のガイドブックです。団体だけでなく個人でも、また、施設等に配架したい場合でも取り寄せが可能です。PDF版はWEBですぐに読むことができます。仕事や住まいを失うこと、くらしの困難に直面することは誰にでも起こりうることです。気になったら、ぜひサイトにアクセスしてみてください。