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岩手県陸前高田市にあるウェルビーイングの学び舎「Change Makers' College」。2023年4月開始プログラムの参加者を募集中
活動紹介

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歩いて10分ほどのところにある海で、土器を野焼きしている様子
©2022 Change Makers' College

「Change Makers’ College」が次期参加者を募集中

2011年3月に起こった東日本大震災。豊かな自然に囲まれた漁師町である岩手県陸前高田市も大きな被害を受けた市町村の一つです。陸前高田市では、震災後、ウェルビーイングの学び舎「Change Makers’ College」が誕生。多様な仲間との共同生活やさまざまなクラスを通して、自分自身の持続可能なライフスタイルを考えるプログラムが実施されています。

これまで大学生や社会人を中心に53名が卒業しました。現在、2023年4月から始まる次期参加者を募集中です。

震災の経験を受けて立ち上がった、持続可能なライフスタイルを探求する学び舎

「Change Makers’ College」は、持続可能なライフスタイルを探求する学び舎。震災の記憶や経験から、2017年、〈NPO法人SET〉代表の岡田勝太さんが立ち上げました。

「震災で、人はいつ死ぬかわからないということを痛烈に実感しました。『豊かさ』とは?『生きる」』とは?その本質はなんなのか?もう一度目を向けていきたいです」と岡田さん。

目指すのは、「一人一人が心身ともに健やかに生き続け、生物多様性を尊重しながら、いのち、自然、くらし、文化を次の世代に受け渡していくコミュニティや社会となっていくこと」。4ヶ月の滞在期間の中で、参加者はさまざまなプログラムを通して、個人と社会の持続可能性を考えています。

陸前高田市広田町の風景
「Change Makers' College」がある陸前高田市広田町の風景 ©2022 Change Makers' College
日常の食事風景
プログラムは4ヶ月。陸前高田市広田町に滞在し、仲間と寝食を共にしながら学び合います ©2022 Change Makers' College

デンマークの思想と日本のライフスタイルが交差する4つのスタイル

活動のベースにあるのは、幸せの国と呼ばれるデンマークで培われた思想と、漁師町である陸前高田市に脈々と受け継がれる日本の古き良きライフスタイルです。

こうした考え方を、「Change Makers’ College」は4つのスタイルとして具体的に示しています。

一つは「対話」と「選択」を大切にすること。学び舎にはあらかじめ定められたスケジュールはなく、「どの授業を受けるのか」「今日は何をするのか?」など一つひとつ、「自分はどうしたいのか?」を軸に選択していきます。

二つ目は、価値観の多様性を感じる共同生活を送ること。プログラム参加者は「Change Makers’ College」の拠点がある陸前高田市広田町で、仲間と共に、人や自然とのつながりを感じながら暮らします。各々の価値観や当たり前が違うことに気づき、自分に向き合うことでどう生きていくのかを学ぶ機会になります。

三つ目は、ライフデザインをサポートすること。在学中は「トークパートナー」が付き、定期的なセッションを通して、プログラム中の暮らしや卒業後のあり方について、共に考えます。

リレーションシップクラスの風景
参加者とトークパートナーによる対話の時間 ©2022 Change Makers' College

四つ目は、「フォルケホイスコーレ」との繋がりがあること。フォルケホイスコーレとは、19世紀にデンマークで発祥した教育機関で、北欧の民主主義やウェルビーイングの思想に大きな影響を与えていると言われています。「Change Makers’ College」では、フォルケホイスコーレ協会や現地の実施校と協働し、共同でのプログラム運営や、学び合いなどを共に行っています。

興味関心から選ぶ2つのコース

こうした4つのスタイルのもと、「Change Makers’ College」は2つのコースを用意しています。

一つは、他者、コミュニティ、自然との繋がりを学ぶ「リレーションシップコース」。人がよく生きるために、繋がりは必要なのか?必要なのであれば、どのような繋がりが必要なのか?文化や社会制度という視点に立つことや、「聴くこと」「伝えること」を問い直すことで、豊かな社会に向かう繋がりを探求していきます。

二つ目は、幸福の国デンマークの福祉・教育から学ぶ「ペダゴーコース」です。このコースでは、世界で最も幸福な国の一つとされるデンマーク発祥の対人援助の国家資格「ペダゴー」の考え方や哲学を中心に学び、日本でどのように取り入れていけるのか考えます。

ペタゴークラスでの風景
デンマークの教育やペダゴーに関する歴史、哲学や思想、文化的背景を学んだのち、活用事例を取り上げ理解を深めます。最後は、今後の生活や仕事で活用していくための学び合いの時間もあります ©2022 Change Makers' College

参加者からは「自分を生きることを知った」「目の前にあるものに感謝することを学んだ」などの声が届いています。

「自分は誰かに『生かされている』し、自分は誰かを『生かしている』。そう感じられるのがChange Makers’ Collegeという場所ではないかと思います」(参加者)

「自立するというのは一人で生きていくという意味ではなくて、ちゃんと頼ることが出来ること」(参加者)

「自分の小さなことが誰かのためになっていると気が付いたとき、自分は人のためにするのも嫌いじゃないんだなと気づいたんだよね」(参加者)

第7期参加者・運営メンバーの集合写真
第7期参加者・運営メンバーの集合写真 ©2022 Change Makers' College

9月にはフォルケホイスコーレのイベントも開催!

Change Makers’ College」のメインプログラムである4か月コースは、第8期(2023年4月16日から8月6日実施)の参加者を募集中です。

また、9月17日から19日には、フォルケホイスコーレを体感できる合宿型イベント「ジャパンホイスコーレDAY@陸前高田」が開催されます。こちらは、日本各地でフォルケホイスコーレを創りたいと思っている人や運営舎が繋がり、知識や経験を対話を通して共有することで、日本らしいフォルケホイスコーレを作るムーブメントを起こしていこうとするもの。

「ジャパンホイスコーレDAY@陸前高田」のチラシ
「ジャパンホイスコーレDAY@陸前高田」のチラシ ©2022 Change Makers' College

Change Makers’ College」創始者の岡田さんをはじめ、卒業生やデンマークから滞在中のメンバーの話が聞ける機会です。

Change Makers’ College」の4ヶ月コースはもちろん、フォルケホイスコーレについて詳しく知りたいという方は、ぜひご参加ください。

information

2023年度「Change Makers’ College」プログラム概要

日程:2023年4月16日(日)〜8月6日(日)
参加費:以下3つのプログラムを組み合わせてご参加できます(詳細は説明会にて)
 ①4月16日〜8月6日:陸前高田での共同生活 
 ②9月〜10月の2週間:デンマーク研修 
 ③10〜12月:オンラインでの1on1セッションによるライフスタイルデザインサポート

 +②+③755,000円
 +②655,000円
 +③605,000円
 455,000円

 ※お支払い時期・方法などについては相談可能
 ※現地での生活費(家賃・光熱費・食費)込み、シェアカー・シェアサイクルあり
プログラム詳細:Change Makers’ College Webサイト

<イベント開催のお知らせ>
2022年9月には、学び舎づくりについて対話を深める3日間として「ジャパンホイスコーレDAY@陸前高田」を開催します。

日程:2022年9月17日(土)~19日(月・祝)
場所:Change Makers’ College キャンパス(岩手県陸前高田市広田町字山田98-1)
参加費:30,000円(1day参加:5,000円)
 ※宿泊費・プログラム期間中の食費などを含みます。
 ※東北6県にお住まいの方は、27,000円
プログラム詳細:特設 Webサイト

<書籍販売のお知らせ>
Change Makers’ Collegeの取り組みが書かれた本が2022年9月22日に出版されました。

『フォルケホイスコーレのススメ』著者 矢野拓洋ほか(花伝社)
書籍ページ:Amazonにて予約販売中

問い合わせ:特定非営利活動法人SET 暮らし部(担当:岡田勝太)
住所:〒029-2208 岩手県陸前高田市広田町字山田52-6 
TEL:0192-47-5747  
E-mail: changemakerscollege@gmail.com