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鎌倉・建長寺で〈ヘラルボニー〉×〈ARu〉が光を演出! 展示「わたしの輪郭が、やわらかくなる。」12月12日から開催
展覧会情報
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作家たちの作品と光のインスタレーション
北鎌倉にある、歴史的建造物の〈建長寺 応真閣〉を舞台に、障害のある作家の作品と光のインスタレーションが静かに交わる空間がつくられます。
5日間限定で開催されるのは、〈株式会社ヘラルボニー〉と〈ARu inc.〉の協働による、アート作品と光のインスタレーションの展示「わたしの輪郭が、やわらかくなる。」です。展示期間は、2025年12月12日(金)から16日(火)まで。
初日の12日には、〈ヘラルボニー〉Co-CEOの松田崇弥さん、鎌倉市長の松尾崇さん、臨済宗建長寺派 教学部長の山名田紹山さんが登壇するオープニングトークも〈建長寺 応供堂〉にて行われます。
東アジア文化都市2025鎌倉市「千年先の鎌倉へ、はじめの一歩」
本企画展は、「東アジア文化都市2025鎌倉市」の一環として開催されます。
「東アジア文化都市」は、日本、中国、韓国の3カ国において、文化芸術による発展を目指す都市をそれぞれ選定し、その都市においてさまざまな文化芸術イベントなどを実施するものです。東アジア地域の相互理解や連帯感の形成、文化の発信力の強化をはかることを目指して、日本では横浜市や新潟市、豊島区、大分県などの自治体が毎年交代で選定されてきました。
2025年に日本で選定されたのは、鎌倉市。「千年先の鎌倉へ、はじめの一歩」をコンセプトに、共生社会の実現を目指す鎌倉市としての新しい企画を模索した結果、障害の有無や国籍、文化などの違いを思いやり、人それぞれによって異なる「ふつう」や「当たり前」を体現する機会をつくろうと、「異彩を、放て。」をミッションに、さまざまな障害のイメージ変容と福祉を起点に新たな文化の創出を目指す〈ヘラルボニー〉との協働展示を開催します。
「東アジア文化都市2025鎌倉市」公式サイトよりキャプチャ
鎌倉の土地が持つ文化的な場所から未来に向けての希望を発信したい、という思いから、展示は市内の歴史的建築物である、建長寺で展覧会を行うことになりました。禅宗寺院を代表する、「鎌倉五山」の第一位に数えられるお寺です。
重要文化財がいくつも並び、国指定名勝の庭園もあるなど、観光名所としても多くの人が訪れる建長寺。「共生」という言葉があまり身近でなかった人々に、それを新しく体験し、触れる機会になると考えたことが、今回の企画へとつながりました。
企画展「わたしの輪郭が、やわらかくなる。」
本展では、〈ヘラルボニー〉の契約作家によるアート作品とクリエイティブファーム〈ARu〉による光の演出が行われます。来場者の歩みや視線に呼応し、静けさの中で感覚が開かれるような体験ができる空間が演出されます。
障害のある人たちの美術作品を中心に展示する〈るんびにい美術館〉(岩手県花巻市)の活動に関わるなかで、互いに知り合ったという〈ヘラルボニー〉と〈ARu〉。今回、〈ARu〉の拠点が鎌倉にあることや、禅の文化が息づく土地で光の体験型展示を行うことで、〈ヘラルボニー〉としても新たな問いかけの形を生み出せるのではないかと考えたことが、初の協働へとつながりました。
展示作家は、岡元俊雄さん、小林覚さん、 SATOさん、福井将宏さん、藤田望人さんの5人。そこに、〈ARu〉による光の演出が加わることで、鑑賞者の存在や価値観の「輪郭」が柔らかく溶け出していくような空間を目指します。
オープニングトーク「ひとりひとりの『ちがい』が響き合う社会のかたち」
展示初日の12月12日(金)15:00〜16:00は、オープニングトークが予定されています。登壇するのは、〈ヘラルボニー〉Co-CEOの松田崇弥さん、鎌倉市長の松尾崇さん、臨済宗建長寺派教学部長の山名田紹山さん。3つのトークテーマ、「東アジア文化都市2025 鎌倉市について」「アートからも見る『ちがい』について」「1000年先の鎌倉へ、はじめの一歩」を3人で語り合います。
トークは要事前申込で、参加費は無料。建長寺の拝観料(大人500円、小人200円)のみ必要です。
歴史ある空間での新たなアート鑑賞体験を通して、私たちの「輪郭」はどのようにやわらかくなっていくのでしょう。
何かと慌ただしい年末だからこそ、静かなお寺でアートを鑑賞しながらひと時を過ごしてみる。そこから、今まで覚えたことのない「共に在る」感覚が立ち上がってくるかもしれません。
Information
企画展「わたしの輪郭が、やわらかくなる。」
日時:2025年12月12日(金)〜15日(月)10:00〜16:30(最終入場16:00)
会場:建長寺 応真閣(鎌倉市山ノ内8)
参加費:無料(建長寺への入山料がかかります)
※建長寺入山料:大人500円(高校生以上) 小人200円(小中学生)
※障害者手帳・療育手帳をお持ちの方は、ご提示いただきますとご本人と付添1名無料です。主催:東アジア文化都市2025鎌倉市実行委員会
問い合わせ先:東アジア文化都市2025鎌倉市実行委員会 事務局
(鎌倉市東アジア文化都市事業担当内)
電話:0467-23-3000メール:east-asia@city.kamakura.kanagawa.jp
※来場にあたって必要なサポートがあるときは、フォームから問い合わせください。
企画展オープニングトーク「ひとりひとりの『ちがい』が響き合う社会のかたち」
詳細・申込:Peatix
日時:2025年12月12日(金)15:00〜16:00会場:建長寺 応供堂(鎌倉市山ノ内8)
出演者:ヘラルボニー Co-CEO 松田 崇弥/鎌倉市長 松尾 崇/臨済宗建長寺派 教学部長 山名田 紹山
モデレーター:株式会社ヘラルボニー広報 名久井麻利
定員:100名(予定)
参加費:無料(建長寺への入山料のみ)
情報保証:日本語手話通訳 / 日本語・英語リアルタイム字幕 ※ご希望の場合は申し込みフォームよりお知らせください
主催:東アジア文化都市2025鎌倉市実行委員会
運営・企画:株式会社ヘラルボニー/ARu inc.
Profile
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へラルボニー
株式会社
「異彩を、 放て。」をミッションに、障害のイメージ変容と福祉を起点に新たな文化の創出を目指すクリエイティブカンパニー。障害のある作家が描く2,000点以上のアート作品をIPライセンスとして管理し、正当なロイヤリティを支払うことで持続可能なビジネスモデルを構築。自社ブランド「HERALBONY」の運営をはじめ、企業との共創やクリエイティブを通じた企画・プロデュース、社員研修プログラムを提供するほか、国際アートアワード「HERALBONY Art Prize」の主催など、アートを軸に多角的な事業を展開しています。2024年9月より海外初の子会社としてフランス・パリに「HERALBONY EUROPE」を設立。
