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「分身ロボットカフェ DAWN ver.β」が盛岡のHERALBONY ISAI PARKにて2月6~23日開催
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【画像】ヘラルボニー代表取締役Co-CEO 松田文登さんとオリィ研究所代表 吉藤オリィさん

ロボットが店員となり接客を。テクノロジーの向こう側に、「人」がいる

店内を移動するロボットが注文を聞いてくれたり、テーブル付きのロボットとお喋りを楽しんだり。そんな光景が広がるのは、2021年に東京・日本橋でオープンした「分身ロボットカフェ DAWN ver.β(ドーン バージョンベータ)」です。

分身ロボットを操作するのは、病気や重度の障害がある人、介護や看護などの理由で外出が難しい人たち。ロボットを通して来店者と会話し、接客を行うこのカフェは多くの注目を集め、2021年のグッドデザイン大賞を受賞しました。

その「分身ロボットカフェ DAWN ver.β」の期間限定キャラバンカフェが、2026年2月6日(金)から2月23日(月・祝)までの約1か月間、岩手県盛岡市にある〈ヘラルボニー〉の旗艦店「HERALBONY ISAI PARK」で開催されます。

【画像】分身ロボット

移動が困難でも、「もう一つの身体」で社会と関わり続ける

分身ロボットカフェDAWN ver.βは、〈株式会社オリィ研究所〉が運営する実験的なカフェとして期間限定イベントからスタートし、2021年に東京・日本橋に常設店舗がオープンしました。

重度肢体障害や難病、介護や看護など、さまざまな事情によって移動が困難な人たちが、分身ロボット「OriHime」を遠隔操作し、オーダーや配膳、来店者との会話といった接客を行うのが特徴です。

OriHimeを操作する人たちは「パイロット」と呼ばれ、マウス操作や視線入力など、それぞれが可能な方法でロボットを操作。パイロットはロボットに搭載されたカメラとマイクを通して店内の様子を感じ取り、うなずきや手を挙げるといった動作も交えながら、来店者とコミュニケーションをとります。

【画像】
東京の日本橋にある「分身ロボットカフェ DAWN ver.β」は2021年にオープンした常設実験店

この取り組みが始まった背景には、〈オリィ研究所〉が掲げる「人類の孤独を解消する」という理念があります。代表を務める吉藤オリィさん自身が、学生時代に病気や自宅療養を経験し、孤独を感じたことをきっかけに、移動や身体的な制約を超えて社会とつながる手段として、分身ロボットの開発を続けてきました。その延長線上に、分身ロボットカフェという構想が生まれています。

分身ロボットカフェ DAWN ver.βは常設店舗の運営と並行して、全国各地でキャラバン形式の開催を行ってきました。2022年には福岡・札幌、2023年には広島・京都、2024年には神戸・名古屋で開催され、今回の開催地となったのが、岩手県盛岡市にある〈ヘラルボニー〉の旗艦店「HERALBONY ISAI PARK」です。

「HERALBONY ISAI PARK」と「分身ロボットカフェDAWN ver.β」が盛岡で交わる

今回のキャラバンカフェは、〈株式会社ヘラルボニー〉との共創によって実現しました。会場となる「HERALBONY ISAI PARK」は、ストアやギャラリー、カフェを併設した複合型の施設で、多様な人や表現が行き交う場として2025年3月にオープンしました。

【画像】HERALBONY ISAI PARK 外観

ヘラルボニーは「異彩を、放て。」をミッションに掲げ、障害のある作家のアートを起点に、文化や価値観のアップデートを試みてきたクリエイティブカンパニーです。「HERALBONY ISAI PARK」は、そうした思想を体現する拠点として、「多様な人々が行き交う、少し先の未来を可視化した公園」をコンセプトに掲げています。

盛岡は、盛岡は、分身ロボットを使って遠隔で働いていた吉藤さんの秘書であり親友の故・番田雄太さんが暮らしていた土地でもあり、身体の自由が限られるなかでも社会とつながり続けたその姿勢は、分身ロボットカフェの取り組みにもつながる原点のひとつです。

開催にあたり、ヘラルボニー代表取締役Co-CEOの松田文登さんと、オリィ研究所代表の吉藤オリィさんは、それぞれ次のようにコメントしています。

盛岡という土地は、いのちの声に静かに耳を澄ませる街です。雪解けを待ち続ける忍耐も、誰かの孤独に寄り添う気質も、すべてが新しい文化の土壌になります。 この地で分身ロボットカフェが開かれるという事実は、「人はどのように働けるのか」「どのように社会とつながれるのか」という問いに対して、ひとつの決定的な希望を示す出来事です。
(ヘラルボニー代表取締役Co-CEO 松田文登コメント)

【画像】
ヘラルボニー代表取締役Co-CEO 松田文登さん

「心が自由ならどこへでもいけて、なんでもできる」これは寝たきりだった私の親友の言葉です。盛岡に生まれ、4歳で交通事故にあい頸椎損傷、28歳で亡くなるまでずっと寝たきり状態であった番田雄太との「もうひとつの身体をつくる」研究は、2013年冬、彼がSNSメッセンジャーでDMを送ってきたところからスタートしました。
【中略】
今回、創業期から志が近いベンチャーとして意見交換もしていたヘラルボニーさんのISAI PARKを会場に、番田の故郷である盛岡でこの”分身ロボットカフェ”を開催できる事を心から嬉しく思います。私達は皆、いつかは健康ではなくなります。将来私達が困難に直面したとき、どんなキャリアを描けるでしょうか。どのように社会に参加し、必要とされていけばよいのでしょうか。ぜひそんな目線で、一緒に当カフェを楽しんでいただけると嬉しく思います。
(オリィ研究所代表 吉藤オリィさん コメント)

【画像】
オリィ研究所代表 吉藤オリィさん

期間中は、カフェの壁面で番田さんが生前制作した書画作品も展示されます。全国で展開されてきた取り組みを、盛岡で知ることができる貴重な機会です。関心のある方は、ぜひ会場に足を運んでみてください。