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死をもっとポップに捉える。“終活”を再定義する「Deathフェス2025」が渋谷ヒカリエで4月12日〜17日に開催
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死を問い、生を思考する「Deathフェス 2025」が開催
「死」という言葉を聞いて、何を思い浮かべますか? まだまだ先のことだと思う人もいれば、事故や病気を経験し、身近に感じる人もいるでしょう。科学が発展した現代においても、「死」は誰もが避けられないものです。
「死」というテーマは漠然と暗く悲しいものと捉えられがちで、誰かと語り合ったり、深く考えたりする人は少ないのではないでしょうか。
そんな「死」をタブー視せず、ポップに捉えて”終活”を再定義する。そして、「終わり」を意識することで、今この瞬間をより大切にできる。そんな新しい視点を提案するイベント 「Deathフェス2025」 が、2025年4月12日(土)〜4月17日(木)、東京・渋谷ヒカリエで開催されます。
「多死社会」に向けて新しい文化を創造する
「Deathフェス 2025」の主催者である〈一般社団法人デスフェス〉は、2023年4月にNPO法人ETIC.の越境プログラム「Beyonders」への参加をきっかけに誕生しました。その後、同年8月からSHIBUYA QWSのプロジェクト「Deathフェス実行委員会」として活動を開始。
そして、2024年4月13日から6日間にわたり、渋谷ヒカリエで「Deathフェス」を初開催しました。同イベントでは、「死」というテーマの多様な側面を表現するトークセッションをはじめ、地獄VRや入棺体験などの没入型ワークショップ、「Deathスナック」での対話の場など、多彩なコンテンツを展開。
昨年イベントに参加した、10代から90代まで幅広い世代の来場者からは、「死に対する概念や価値観が変わった」「今後議論が必要なテーマだと感じた」「死というテーマでありながら、この世に生きている間に何ができるかを改めて考えさせられた」などの感想が寄せられています。
2025年は「団塊の世代」の800万人が75歳以上、すなわち後期高齢者となります。総人口1億2,257万人のうち、後期高齢者の人口は2,180万人に、東京都では191万人に達する見込みです。
それに伴い、超高齢社会では亡くなる人が急増する「多死社会」が訪れ、年間の死亡者が、2015年の129万人から、2025年には 154万人に増えると言われています。
多死社会がせまっている一方で、都市化や核家族化の進行により若い人たちは「死」を身近に感じたり、話したりする機会は減り、死が遠い存在となりつつあります。
本イベントは、従来の高齢者向けの葬儀や相続について学ぶ終活とは異なり、多様なコンテンツを通じて、誰もが気軽に「死に向き合う」きっかけを提供します。年代を超えて「死とは何か」を問いかけることで、参加者一人ひとりが人生に向き合うきっかけを得ることを目的としています。また、多死社会における新たな文化の創造や、課題解決の糸口を見出すことも目指しています。
昨年、2000人以上の来場者を集め、大きな反響があったDeathフェス。2025年2月2日から3月31日まで実施されたクラウドファンディングでは、150万円以上が集まり、目標金額を達成しました。
トークセッションや地獄VR体験、入棺体験、パフォーマンスなど、多様なコンテンツで死を問う
今年の「Deathフェス 2025」は、昨年よりさらにアップグレード。会場スペースが拡大し、プログラムも40から60に増加しました。
初日の4月12日には、芸術家・文筆家・ドラァグクイーンとして活動するヴィヴィアン佐藤さんによる「自分らしく『よい死』を表現する」オープニングミニステージが予定されています。参加者が自作のヘッドドレスを身に着け、自分にとっての「よい死」とはどんなものかという問いに向き合います。

また、4月12日にはDeathスナック横丁 with 出張「大人のすなbar」も登場。完全住所非公開の銀座の友達制コミュニティバーがDeathフェスに初出店し、美味しいビールやおつまみを楽しみながら、死について語り合います。

4月13日には、僧侶の浦上哲也さんによるワークショップ「死の体験旅行®」が開催されます。このワークショップは、欧米のホスピスでグリーフケアの一環として、医師や看護師が患者や家族により良く寄り添うために考案されたものをアレンジしたものです。

また、去年も実施された人気コンテンツ「地獄VR体験~おまえはどう生きてきたんだ~」では、古来よりその土地の風土や時代背景、文化と融合して伝えられてきた仏教の世界観を、「VR」技術と「アニメ」で融合したVRで地獄を体験。その後、僧侶・久住謙昭さんによる法話と、自身と向き合うワークショップが行われます。

4月14日(月)(よいしの日)には渋谷ヒカリエ4Fイベントスクエアで、阿波踊りを主軸に、新たな日本芸能の可能性に挑むNEO阿波踊りエンターテインメント集団「寶船」による「よい死の日Special Performance!」を予定しています。

4月15日には、「棺の中でなに想う? Hello Death, Hello New Me!」と題した入棺体験を実施。同プログラムは、共同代表の市川 望美さんと小野 梨奈さんが主催する90分間のワークショップで、「最期の時まで自分が大切にしたいことはなにか?」を「414(よいし)カード」を使って自身と対話したり、自分宛ての弔辞を考えます。さらには、エンディング(葬送)ブランド「GRAVETOKYO」の棺に入り、棺の中で自分宛の弔辞を聴くという、「弔われる体験」をします。


さらに、「死とともに生きることを学ぶ~死生学はどこから、どこへ?~」というトークセッションでは、死生学研究の第一人者であり、日本における死生学の発展に貢献した島薗進さんと、「対話」と「コンパッション」の研究・実践を通じて死生学の再構築を進めている竹之内裕文さんが対談し、死生学について語ります。

その他にも、さまざまなトークセッションやワークショップなどのプログラムが開催される予定です。詳しいタイムテーブルは、イベントサイトからご確認ください。
「Deathフェス」は、“死”をタブーではなく、“生きる”ことと地続きのテーマとして捉え直す場です。ぜひイベントに参加して、死と生について考えを巡らせてみてください。
インフォメーション
Deathフェス2025
- Webサイト:https://deathfes.jp/
- 開催日時:2024年4月12日(土)〜4月17日(木)11:00〜20:00(17日は18:00終了)
※8/COURTのみ、日程によって終了時間が異なります。
※一部のステージプログラムはオンライン配信あり - 会場:渋谷ヒカリエ(東京都渋谷区渋谷2-21-1) 8F 8/COURT・CUBE、SHOWCASE aiiima、Creative Lounge MOVほか
- 参加費:無料、事前チケット登録制(こちらから登録)
※当日現地で受付も可能、一部有償プログラムあり - 主催:一般社団法人デスフェス
- 企業協賛:FIRST DOMINO株式会社、 ZOK1-11、GRAVETOKYO、株式会社ティア、日本青年会議所、冠婚葬祭部会、一般社団法人全日本冠婚葬祭互助協会
- 特別協力:SHIBUYA QWS、東急株式会社、渋谷ヒカリエ、Creative Space 8/Creative Lounge MOV
- 企画協力:株式会社グリーンアップル、WAKAZO
- 後援:渋谷区、株式会社 J-WAVE
Information
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