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裏表前後なく着られる服「裏表のない世界」が2023年2月より販売開始。〈フェリシモ〉の「オールライト研究所」から。
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2023年2月、「裏表のない世界」がウェブ販売を開始しました。©FELISSIMO 2023

〈フェリシモ〉から裏表前後なく着られる服が登場

「あ、服の裏表を間違えてしまった」とか、「前後ろが反対だ」とか。服の前後や裏表を間違って着たり、時にはそのまま外出したりした経験はありますか。誰もが「あるある」と頷きそうな出来事からヒントを得て、裏表前後なく着られる服「裏表のない世界」が2023年2月に発売されました。

よく裏表を間違えて着てしまう人にも、視覚障害や身体に麻痺がある人にも使いやすく、かつおしゃれに着こなせるシリーズです。

開発は、〈株式会社フェリシモ〉の「オールライト研究所」。第一弾として、裏表も前後もなく着られるトップス、パンツ、靴下の3商品が販売されています。

「裏表のない世界」イメージムービー

“ありのままで”の精神から生まれた「オールライト研究所」

「オールライト研究所」は、ファッションや生活雑貨などを扱う通信販売会社〈フェリシモ〉が2022年に立ち上げたプロジェクトです。コンセプトは、弱みや苦手やコンプレックスに悩まず、「そのままでたのしい、そのままがたのしい暮らし」と思える社会をつくること。

研究所には、『マイノリティデザイン』(ライツ社)の著者で、コピーライター/世界ゆるスポーツ協会代表理事として活動する澤田智洋さんが「ゆる研究員」として携わっています。

▼「こここインタビュー」にて、澤田智洋さんと元サッカー日本代表監督の岡田武史さんの対談記事を公開しました。

「オールライト研究所」の第一弾として発売されたのが、裏表も前後もなく着られる服「裏表のない世界」。トップス、パンツ、靴下の3商品を開発し、2月14日から〈フェリシモ〉のウェブサイトで販売しています。

カタログ

裏表も前後もない、全ての着こなしが正解

①「裏表前後のないポケットTシャツ」
裏表・前後をくるりと返しても同じ着こなしになります。裏表が気にならないよう、袖・襟ぐり・裾はバインダー仕様、脇は折り伏せ縫いで仕上げられています。

Tシャツ
「裏表前後のないポケットTシャツ」の着方は、「どれも、ぜんぶせいかい」

②「裏表前後ろのないまるっとダブルガーゼパンツ」

前後・裏表が気にならないよう股上は深めに、ゆったり・ふんわりシルエットです。パンツのサイドポケットは、前後逆に着用したときに差異が出ないよう、前寄りでも後ろ寄りでもないサイドの位置に設定してあるので、前後を気にする必要はありません。

ダブルガーゼパンツ

③「裏表前後ろのないすっきりフィット靴下」

裏返っていたり、左右逆だったり、かかとがずれたりといった靴下ストレスあるあるを解決。つま先の縫い目、かかとのない靴下を開発し、裏表・前後ろ・左右がない靴下が出来上がりました。

靴下

よく裏表を間違えてしまう人にも、障害のある人にも、みんなに使いやすいファッション

開発にあたり、大胡田誠さん、大石亜矢子さんご夫婦(全盲)、木戸奏江さん(筋ジストロフィー)、知的障がいのあるお子さまをお持ちのご家族をはじめとして、さまざまな年齢・性別の方がモニターとして試着し、商品の改良を重ねたそうです。

10歳の時、徐々に全身の筋力が衰えてゆく進行性の難病「顔面肩甲上腕型筋ジストロフィー」と診断された木戸奏江さんは、試着してみた感想をこう述べています。

服を裏返したり畳んだりっていうのはすごく難しいので、そのままパッと取って着れるっていうのはめちゃくちゃ楽ですね。私の脱ぎ方だと、トップスを脱ぐときに結構裏返しになっちゃうので、必ず元に戻さないといけなくて。

着るときも制限があるし、脱ぐときにも制限があるので。そういう面でもパッと取ってすぐ着れて、洗濯後もそのままで着れるっていうのがすごくありがたいと感じました。
(「『裏表のない世界』モニターインタビュー vol.1 木戸奏江さん」より)

続いて、オーダーメイドではどうしても高くなりがちなところ、手の届きやすい価格で、誰でも着れる服に仕上げられているのが素敵だと、木戸さんはインタビューで語っています。その他のモニターインタビューは、「オールライト研究所」Webサイトの「研究ノート」に公開されています。

よく裏表を間違えてしまう方や、服や靴下の着脱にストレスを感じたことがある方は、一度「裏表のない世界」を試してみませんか。