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地域に愛される福祉施設の実現をサポート!〈日本財団〉による助成プログラム「みらいの福祉施設建築プロジェクト2021」募集中
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みらいの福祉施設建築プロジェクト2021のイメージグラフィック

豊かな “地域福祉”の実現を応援する、助成事業がスタート

よりよい社会を目指して、新しい仕組みを生み出し、変化を引き起こす“ソーシャルイノベーションの実現”に取り組む〈公益財団法人 日本財団〉が、社会福祉施設の整備をサポートする助成プログラム「みらいの福祉施設建築プロジェクト2021」をスタートしました。

福祉施設が地域にひらかれた魅力ある場所となり、あらゆる人々と共に地域と福祉の未来をつくっていく。そんな豊かな共生の場を全国に展開することを目的とした助成事業です。

ポイントは「福祉」と「建築デザイン」のコラボレーション

このプログラムのポイントは、福祉施設の新事業に“建築デザイン”という視点を取り入れること。そこで助成プログラムの申請には、事業実施団体と設計者の“協働”による建築デザイン提案が必須条件となっています。

社会福祉施設が、地域社会に開かれた魅力ある場所として認知され、まちづくりの核となっていくためには、建築デザインが重要な要素となってきます。デザインは環境をつくり、環境はサービスやケアと密接に結びついているからです。

(開催趣旨より)

過去40年以上にわたり、福祉や国際協力などの事業や支援を行ってきた〈日本財団〉はデザインの重要性をこのように捉えています。

福祉施設の利用者だけでなく、その家族にとっても安心できる場であること。働く職員にとって誇りとなる場であること。将来的に街のシンボルとなり、地域の人たちに親しまれる場となること。これらをデザインの力で推進させ、よりよい地域福祉の実現を目指します。

最大補助率は100%、助成額は最大3億円

募集期間は2021年6月14日~10月15日まで。特設ウェブサイトにて申請を受付けています。

対象となる新事業の一例をあげると、保育所の新設、老人福祉センターの改造、障害者支援施設の外壁を撤去し地域との交流活動を誘発するような外空間の増設など、社会福祉施設の新築からリノベーションに至るまで、幅広い事業を対象としています。

事業補助額は、工事費、機器・備品購入費を100%補助し、1事業あたりの上限金額は3億円まで。10件の採択を予定しています。

審査員には、福祉施設の設計に携わってきた建築家、福祉施設の代表などが就任。審査の視点は、施設の利用者や職員が心地よく過ごせる空間が、デザイン性を考慮したうえで設計されていること。支援計画や理念の明確さ、継続的な活用や将来展望を見据えた建築になっていることなどが重視されます。

審査委員長・工藤和美さんのインタビュー動画

応募を検討する事業者のなかには「協働してくれる建築家がみつからない」という方がいるかもしれません。そんな悩みを抱えている場合は、同サイトの 福祉事業者のための「建築家の見つけ方」を参考にしてみてください。理想を叶えてくれる建築家を探すプロセス、建造物のイメージの仕方、実際に新事業を興した方のアドバイスなどが記されており、より具体的な構想を思い描くヒントになるはずです。

審査委員・塚本由晴さんのインタビュー動画

理想的な社会福祉施設の構想はあるものの、資金面の問題で新プロジェクトを興せないという方や、この点を改善できれば……とサービスの見直しを願う福祉現場で働く方もいるのではないでしょうか。そういった思いを具現化するチャンスが、このプロジェクトです。

未来のモデルとなるような社会福祉施設・地域福祉活動が、このプロジェクトから生まれるかもしれません。胸に秘めたアイデアをもって、応募してみてはいかがでしょうか?