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障害の有無を越えて、ともに踊る。全国規模のダンスプロジェクト「INCLUSIVE DANCE FES 26-27」が始動
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「違いから生まれる表現」ダンスプロジェクト

誰かと何かを一緒につくるとき、「違い」は壁となるのでしょうか。それとも、新しい表現の入り口になるのでしょうか。そんな問いを投げかける全国規模のプロジェクト「INCLUSIVE DANCE FES 26-27」が、2026年5月から始動しています。

「INCLUSIVE DANCE FES 26-27」は、誰もがダンスを通じて自己表現・自己実現できる環境づくりをめざし、〈一般財団法人 日本財団DIVERSITY IN THE ARTS〉の主催のもと、「ちがいをちからに変える街」を掲げる渋谷を起点に、全国で「インクルーシブダンス」の広がりを後押ししていきます。

障害のある人とない人が同じチームで作品づくりに取り組み、多様な人がひとつの作品をつくり上げていく点がこのプロジェクトの大きな特徴です。

メインコンテンツとなるのは、障害のある・ないダンサーが混ざり合ったひとつのチームとしてクリエイティビティを競い合う「INCLUSIVE DANCE CONTEST」全国大会で、2027年1月31日(日)に、東京都・LINE CUBE SHIBUYAにて開催が予定されています。また、この大会に先立って、2026年5月からは全国各地でワークショップや地区予選大会が順次スタートします。

ワークショップと地区予選が全国5都市で順次開催

作品づくりのはじまりとなるワークショップ

2026年5月から7月まで、福岡・大阪・名古屋・東京・札幌の全国5都市で「INCLUSIVE DANCE WORKSHOP 2026」が順次開催されます。「INCLUSIVE DANCE CONTEST」全国大会や地区予選大会へ向けた取り組みのひとつとして実施され、参加者たちが作品づくりに取り組む機会にもなっています。

各地域では、それぞれ異なるジャンルやスタイルの講師によるワークショップを展開。名古屋ではダンサー・GOROさんによるヒップホップワークショップが複数回開催されるほか、東京ではキムラモトコさんによるフリースタイルやAYANEさんによるブレイキングなど、多彩なプログラムが予定されています。大阪ではスタイルHIPHOPやロック、ジャズ、サルサ、札幌ではクランプやハウス、パンキングなど幅広いジャンルのワークショップを実施。福岡でもHIPHOPやフリースタイルを中心に展開されます。

ダンス経験のありなしを問わず、多様な人が参加できる場として展開されており、参加費はいずれも無料。開催地域やスケジュールなどの詳細は公式サイトで順次公開されています。

また、チームに所属していない人でも、ワークショップへの参加を通じて講師作品に出演できる機会も用意されています。コンテスト出場を考えている人にとっても、参加の入り口のひとつとなりそうです。

地域ごとに生まれる、それぞれのダンス表現

2026年10月から11月にかけては、「INCLUSIVE DANCE CONTEST」全国大会に先立ち、各地で地区予選大会が開催されます。東京・大阪・名古屋・札幌・福岡の全国5都市に加えて、2026年12月にはオンライン予選も実施予定です。

各地区予選を勝ち抜いたチームが、2027年1月31日に東京都・LINE CUBE SHIBUYAで開催される全国大会へ進出します。各地で生まれるチームや作品が、全国大会でどのようなかたちで交わるのかにも注目したいところです。

プロジェクトを彩るアンバサダーたち

「INCLUSIVE DANCE FES 26-27」では、プロジェクト始動にあわせてステイトメントとキービジュアルを公開。あわせて、プロジェクトを盛り上げるアンバサダーも発表されました。

アンバサダーを務めるのは、音楽・ファッションシーンでも注目を集める世界的ダンサーの Miyuさん、〈一般社団法人SOCIAL WORKEEERZ〉代表で、俳優やラジオDJとしても活動する DAIKIさん、プロダンスリーグ「D.LEAGUE」でも活躍する TAICHI (a.k.a Tiny Twiggz)さんら。プロジェクトのキービジュアルには、高校生デフダンサーの MAHOさん、車椅子LOCKダンサーの KO-MEIさん、ダウン症のあるダンサーの HARUKAさんなど、多様なバックグラウンドを持つダンサーたちが参加しています。

「不可能を、可能に」をモットーに、ダンサーの社会的地位向上をめざして多方面に活動を広げているダンサーのMiyuさん

アンバサダーからは、ダンスを通じて人と人がつながる可能性についてのコメントも寄せられています。Miyuさんは「ダンスはすべてを超えて人と人をつなげる力がある」とコメント。

ダンスや教育、エンターテイメントを通じて、あらゆる人の社会参加や身体表現を追求するDAIKIさん(SOCIAL WORKEEERZ)

DAIKIさんは、「インクルーシブとは何なのか今でも探している冒険の途中」と語りながら、このプロジェクトへの参加に期待を寄せています。

「筋達磨」という愛称でTikTokフォロワー120万人超・YouTubeチャンネル登録者数100万人突破という超人気インフルエンサーの一面も持つTAICHIさん

TAICHI a.k.a Tiny Twiggzさんは、障害のある人向けワークショップに参加した経験を振り返って、「ダンスは誰もがそれぞれの形で自由に楽しめるもの」とコメント。「垣根を感じることなく、どんな方でもフラットにダンスを楽しめることを伝えていきたい」と思いを寄せています。

「True Colors Festival」から続く取り組みの先に

今回のプロジェクトを主催する〈一般財団法人 日本財団DIVERSITY IN THE ARTS〉は、2019年から日本財団とともに、障害・性・世代・言語・国籍など、多様な背景を持つ人たちが参加し、違いを楽しむことでインクルーシブな社会の実現をめざす芸術祭「True Colors Festival」を展開してきました。

多様な人々がアートを通じて出会い、交流する場を育みながら、それぞれの違いや背景に触れ合う機会を生み出してきたことも、活動のひとつの軸となっています。

これまでダンス領域では、多国籍BBOYクルーによる「True Colors DANCE ~No Limits~」や、「新しい学校のリーダーズ」とのコラボレーション企画「True Colors DANCE 2024」を実施。2025年には、ダンス経験や障害の有無を問わず参加できる「True Colors DANCE WORKSHOP TOUR 2025」を東京・大阪・名古屋・福岡・札幌の全国5都市で開催してきました。

こうした取り組みを経て、新たに始動したのが「INCLUSIVE DANCE FES 26-27」です。全国でのワークショップや地区予選、そして全国大会へと続く今回のプロジェクトでは、これまで積み重ねられてきた活動の先に、どのようなチームや表現が生まれていくのかにも注目です。