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文具メーカー〈コクヨ〉が、障害のあるアーティストとコラボしたノート「アートに出会えるカバープリントサービス」をスタート
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左側にキャッチコピー、右側に写真やデザインの異なる6冊のノート

個性的なモチーフやカラーをお気に入りの一冊に

文具メーカーの〈コクヨ株式会社〉は、グラフィックや文字をカスタマイズしてノートの表紙に印刷できる「アートに出会えるカバープリントサービス」を、2022年11月に立ち上げました。オンラインショップでデザインを選び、自分だけのオリジナルノートを作ることができます。

3種類のデザインの異なるノートが3冊、正面を向いて並んでいる

第1弾のグラフィックは全91柄。若手音楽バンドのジャケットを用いた「MUSIC」、歴代のCampusノートのデザインを復刻した「Campus LIMITED DESIGN」、そして「ART」の3つのカテゴリーから選ぶことができます。

「ART」のカテゴリーでは、福祉施設に在籍、または独立して活動する6名の障害のあるアーティストが手掛ける作品が採用されています。

今回参加する6名のアーティストが描いたイラスト

Campusノートで知られている〈コクヨ〉は、創業117年を迎える老舗の文具・家具メーカー。一人ひとりの価値観が尊重され、社会や人とのつながりも大切にされる「自律協働社会」を掲げて事業を展開。このサービスでも、生活者の「好き」や「なんだかよさそう」という気持ちを、アートをきっかけにノートを購入するというアクションへ変換し、何かを生み出す原動力に繋げていくことを目指しています。

独創的な作品を、さまざまな角度のデザインで楽しめる

今回〈コクヨ〉のサービスと提携しているアーティストは、⼩川学さん、⼀場智幸さん、⼩坂真⼀さん(ともに⾮営利法⼈結の会)、渡辺慈さん(東京都⼿をつなぐ育成会 豊島区⽴⽬⽩⽣活実習所・⽬⽩福祉作業所)、東美名⼦さん(独立)、ケリー・幸太・エドワードさん(認定NPO法⼈アール・ド・ヴィーヴル)。それぞれが描く1枚の作品イラストを、同サービスでは4〜6種の多彩なデザインパターンとして展開しており、その中から好きなグラフィックを、選ぶことができます。

東 美名⼦さん『おさかな』。表情や質感が異なってみえる全5種。

アーティストのセレクトやデザインを担当したのは、アトリエ系福祉施設と企業をつなぎ、施設利用者が手掛けたアート作品をデザインパターンなどにして貸与や販売を行う〈株式会社アンド・アンド・プラス〉。アーティストそれぞれが描き出す、一度見たら忘れられない個性的なモチーフやカラーリングを、〈アンド・アンド・プラス〉のデザイナーが引き受け、日常を飾るデザインや製品として仕立てています。

ケリー・幸太・エドワードさんの作品。ストライプの勢いや滲みを遠近で切り取った全6種。

アーティストの内発性を阻害するようなオーダーは極力行わず、日頃の生活リズムから自由に生み出された作品を採用するように心掛けた、と〈アンド・アンド・プラス〉の担当者は語ります。また、ノートの売上の一部がアーティストへ還元される仕組みです。

オーダーはオンラインで1冊から


ノートは、コクヨ公式ステーショナリーオンラインショップで1冊から注文できます。3種類のデザインテンプレートから好きなグラフィックを選び、アルファベットの文字を入れることも可能です。オンライン上で、さまざまな組み合わせがシミュレーションでき、こだわりのノートを作れます。

印刷されるノートは〈コクヨ〉製の〈PERPANEP(ペルパネプ)〉シリーズ。紙質の異なる「ツルツル」、「さらさら」、「ザラザラ」の3種類の書き心地が特徴です。今後は〈PERPANEP(ペルパネプ)〉シリーズ以外のノートや、小物へのプリントも検討しているそうです。

ノートという身近なものから、アートやデザインの楽しさに触れ、自分だけのお気に入りの一冊を作ってみませんか?