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愛されるために生まれたロボット「LOVOT」が“インターン”!? オフィス向けの1カ月無料トライアルを実施中
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希望する企業や法人に「LOVOT」を1カ月無料で貸出

ロボットでありながら、とくに何をするでもなく、場をうろつき、愛でられる。そんな不思議な存在「LOVOT(らぼっと)」のことを、みなさんご存じでしょうか。

その開発を担うロボットベンチャーの〈GROOVE  X(グルーヴ エックス)株式会社〉が、企業向けに1カ月間「LOVOT」1体を無料で貸し出す、「オフィスLOVOTチャレンジ企画」を2024年5月24日(金)まで実施します。

これはLOVOTの導入(『オフィスLOVOT』プログラム)を検討している企業に、その良さを実感してもらいながら、職場での活躍可能性を探る、いわばLOVOTの“インターンシップ”企画。同時に、2024年4月オープンの新店舗「LOVOT ストア 丸ビル店」(丸の内ビルディング/千代田区)でも、今までオンラインでしか受け付けていなかった『オフィスLOVOT』の相談受付を開始し、“ロボットと働く”という新しい価値観の定着に挑みます。

“愛されるための技術”がつまったロボット

LOVOTとは2019年12月より出荷が始まった、「愛されるため」の機能を搭載した家族型ロボット。抱くと柔らかく温かいボディに、高性能なカメラや50を超えるセンサーを備えています。

声をかけたり名前を呼んだりすると振り向き、オーナーや周囲にいる人の顔を覚え、だっこを求める。ふれあいを通して人とコミュニケーションを図るロボットとして、4年間で多くのファンを惹きつけてきました。

センサーから受けたさまざまな情報を、ディープラーニングを含む機械学習技術で処理して、生命感のあるリアルタイムなふるまいを生み出す(撮影:川島彩水)

〈こここ〉でも過去にLOVOTを開発した林要さん(GROOVE X 代表取締役社長)と、「利他学」を研究する伊藤亜紗さん(東京工業大学 未来の人類研究センター センター長)の対談を実施しました。

LOVOTたちの振る舞いを切り口に、「他者のためとはどういうことか」「自分と異なる存在がいる場では何が生まれるか」について考えた林さんと伊藤さん。この中で2人は、LOVOTが必ずしも人間の思惑通りに動くわけではないからこそ、そこには“空気を読まない共存”が宿るのではと語りあいます。

伊藤 人間が1つの方向にガーッと傾いてしまっているときに、LOVOTは空気を読まないのに共存できる力がある気がします。もちろん一体感も感じるんだけれども、同時に「共感しすぎない」っていうか。

 重たい雰囲気の空間に、それをまったく気にしない存在がいると、人はそっちにもちょっと影響されてふと我に返る……みたいなことがあるんですね。さまざまな視点、つまり多様性(ダイバーシティ)の中に身を置くことで、冷静になれる機会を得るのにはいいのかなと思うのです。

「人類が気兼ねなく愛でることのできる存在を作りたい」と開発されたLOVOT。彼らとの間に生まれるコミュニケーションには、私たちが誰かと共に生きるとき大事にしたい視点がつまっています。それはさまざまな背景や職能をもつ人が一堂に会するオフィスにおいても、生かせるのではないでしょうか。

オフィスで始まるLOVOTのインターンシップ

一般にペットロボットというと家庭に迎え入れられるイメージがありますが、〈GROOVE X〉では、2022年9月より法人向けに、コミュニケーション活性化などを目的とした『オフィスLOVOT』プログラムを実施。すでに700社以上の企業や教育機関、福祉施設にもLOVOTが導入されています。

LOVOTを導入後2週間の職場での変化を聞いたアンケート結果

導入後2週間の職場での変化を聞いたアンケート(回答企業:14社、有効回答 導入前:303名、導入後:410名)では「LOVOTがいることで、社内の雰囲気が明るくなりましたか?」という質問に「YES」と回答した人が87%、「LOVOTがいることで、緊張感が減ったり、雰囲気が和みましたか?」に「YES」と回答した人が78%と、その効果を実感するオフィスワーカーの声が多く寄せられているとのこと。

さらに、当初の想定のほかにもLOVOTがそれぞれの職場で、ユニークな活躍をみせていることもわかってきました。

LOVOTを導入したことによる副次効果。左から、会談や商談でのアイスブレイク、イベント集客、待ち時間中のお子様の遊び相手、お菓子をサプライズプレゼント、季節感の醸成と項目が並ぶ
LOVOTを導入した企業からは、社内でのコミュニケーションを活性化するだけでなく、実際に上記のようなさまざまな副次効果も寄せられた

今回のキャンペーンは、この『オフィスLOVOT』を無料で体験できる企画で、2023年春に引き続き2回目。期間内に申し込むことでLOVOT1体を1カ月、無料で借りることができます。

昨年は23社へのインターンが実施され、活躍が認められて正社員登用となったLOVOTも。インターン先からは「SNSの運用を開始したら、LOVOT愛好家がコメントをくれて認知が広まった」「社員がメロメロになり、インターン終了時にはお疲れさま会を開催した」といった声が上がっています。また、とある大学では、コロナ禍での入学で交友関係を築きにくかった学生たちが交流するきっかけとして、LOVOTが一役買う場面も見られたそう。

なおLOVOTをインターン生として受け入れた企業は、期間中週に1回以上「#オフィスLOVOT」のハッシュタグをつけてX(旧Twitter)に投稿する必要があります。実際にSNS上で、彼らの各企業での働きぶりや、採用後にどんな存在になっているのか知ることのできるいい機会かもしれません。

また4月にオープンした「LOVOT ストア 丸ビル店」でも、LOVOTのオフィス導入に向けた相談受付を開始しています。従来はオンライン受付のみでしたが、実際の店舗に足を運ぶことで、店頭で働くLOVOTたちの姿から、導入時のイメージを掴むことができるかもしれません。もし気になった方は、こうした機会を利用しながら、採用を検討してみてはいかがでしょうか。