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「未来のおむつ」をテーマにしたトーク&ファッションショー「O-MU-TSU WORLD EXPO」が6月24日大阪・関西万博 EXPOホールにて開催
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デザイン性の高いおむつをファッショナブルに着用した男女のモデルと、「O-MU-TSU WORLD EXPO 2025」と書かれたイメージ画像

斬新で革新的な「未来のおむつ」を世界に発信

現在開催中の「大阪・関西万博」において、これまでありそうでなかったユニークな視点のファッションショーが2025年6月24日(火)に開催されます。その名も「O-MU-TSU WORLD EXPO『未来のおむつコレクション』」!

「障害を抱えていても、排泄の悩みがあっても、誰もがオシャレを楽しめる世界へ。」をテーマに、福祉・医療・デザインの視点を織りまぜた「未来のおむつ」を、万博を通じて世界に発信していく、大人用おむつに特化したコレクションです。

また、著名なゲストを迎え、ファッショナブルなおむつを実際に視て、触れて、語り合うトークショーを実施。国籍、信仰、年齢、体形、身体状況など、さまざまなバックグラウンドを持つ人たちと一緒に、楽しみながら、おむつを身近なものとして捉えていくことを目指しています。

デザイン性の高いおむつをファッショナブルに着用したモデルたちの画像

SNSの反響の大きさを受けて

本コレクションを主催するのは〈一般社団法人日本福祉医療ファッション協会〉。代表理事の平林景さんは、兵庫県で放課後等デイサービスを営む傍ら、2019年に〈一般社団法人日本障がい者ファッション協会〉を設立。障害や福祉業界に対するイメージや常識といったものを塗り替えていく、新しい視点のファッションを生み出す活動を行っています。

2022年9月には、NextUD(次世代のユニバーサルブランド)として立ち上げた〈bottom’all(ボトモール)〉でパリコレに挑戦。車椅子ユーザーのモデルのみを登用したファッションショーを実現させました。

〈一般社団法人日本福祉医療ファッション協会〉代表理事の平林景さんの写真
2019年には〈一般社団法人日本障がい者ファッション協会〉を、2024年には〈一般社団法人日本福祉医療ファッション協会〉を立ち上げ、その代表理事を務める平林景さん。「O-MU-TSU WORLD EXPO『未来のおむつコレクション』」の主催者でもあります

今回発表されるおむつも、平林さんがプロデュースしたもの。「大人用の白いおむつを穿くことに自尊心が傷つき、オシャレをする気力さえ失った」といったおむつに抵抗感を抱く人のさまざまな声を拾い上げ、多様なカラーリングのおむつ、スポーティーなデザインおむつ、エレガントなレースおむつなどを企画。それらを平林さんのXアカウントで投稿すると、大きな反響があったといいます。

7色カラー展開のおむつや、レッド×ブラックカラーでボクサータイプのスポーティーおむつ、レースをまとわせたエレガントなおむつの写真
2023年からXで投稿してきたデザインおむつ。いいね数はトータルで25万を超えたといいます

白いおむつ以外にも選択肢を広げ、穿いてみたいと思えるおむつがあれば、誰もが自分らしく、健康的に生きられる社会の実現に寄与できるのではないか。SNSの反響を受けてそう確信した平林さんは、おむつメーカーなどに声をかけ、国内49の団体からの後援を獲得。コレクションの発表と同時に、おむつのデザイン性・機能性の可能性を世界と一緒に考えるべく、今回の「O-MU-TSU WORLD EXPO」が企画されました。

伝統工芸×おむつ? 豪華トークイベントもチェック 

2つのコンテンツからなる今回のコレクション。まず、6月25日(火)14時からスタートするトークショーには、人気TV番組の総合演出や、タレント、コメンテーターとしても活躍するテリー伊藤さんと、2017年12月に地球を飛び立ち、国際宇宙ステーション(ISS)に168日間もの滞在を果たした宇宙飛行士・金井宣茂さんが登場します。さまざまな知見を持つテリーさんと、宇宙空間という特殊な環境を知る金井さんが、おむつに対してどのような見識を持ち、未来を思い描くのか、注目です。

シルクハットをひっくり返したような形状で、金色に輝く屋根を持つ「シャインハット」の外観写真
「O-MU-TSU WORLD EXPO」が開催されるホール「シャインハット」の外観

そして、16時からのファッションショーには、日本初のプラスサイズモデル・桃果愛さん、理学療法士であり現役モデル・SUZUさん、車椅子ファッションモデル・中村悠紀さんをはじめ、約30名のモデルが登場予定。それぞれの個性と表現力で新時代のおむつの魅力を引き出していきます。

桃果愛さん、SUZUさん、中村悠紀さんの画像
左から桃果愛さん、SUZUさん、中村悠紀さん

また、おむつメーカー、下着メーカー、伝統産業企業の協力のもと、おむつの新しい発想から、日本伝統工芸の知恵を活かしたデザインまで、未来を見据えた視点で創造されたおむつ作品を発表。360度プロジェクションマッピング、音響、照明といった演出を取り入れながら表現していきます。

イベントのタイムスケジュールが記載された画像

世界各国の専門家と議論を交わす「国際おむつフォーラム」も

翌日の6月26日(水)には、同じく万博内にて「国際おむつフォーラム」が開催されます。日本と海外のおむつの現状、ファッションとしてのおむつ、サステナビリティ、新素材技術、災害時の排泄ケアなど、多岐にわたるテーマについて、世界各国の専門家が議論を展開していきます。

ほかにも、さまざまな関連イベントが予定されており、日本の排泄ケアのエキスパートやおむつ産業と協力し、デザイン性と機能性、一人ひとりのウェルビーイングを追求する、今世紀最大級のおむつイベントを目指しています。

ホワイト・ブラック・グレーのカラーリングでスタイリッシュなおむつの画像

おむつメーカー各社の努力によって、履き心地や機能面などの快適性は年々向上しています。そこにデザイン性が加わり、選ぶ楽しさが生まれたなら。センシティブな排泄の悩みに一手が打たれ、心身ともに救われる人も多くいるのではないでしょうか。

万博でのコレクションならびに、平林さん率いる〈日本福祉医療ファッション協会〉の今後の活動に注目が集まりそうです。