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「新たなユニバーサル・コンサート」をつくるプロジェクト「OTOMIC Lab」の活動報告会。4月13日に東京・調布で開催
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「OTOMIC Lab. vol.2」のラウンドテーブルディスカッションの様子。ホールのステージにあるスクリーンには「OTOMIC Lab. vol.2」と書いてある。年齢も性別もさまざまな人が円になって椅子に座っている。

参加者募集中! アクセシビリティに関する知見や学びを共有する報告会

音楽ワークショップ・アーティスト団体〈おとみっく〉を母体に立ち上がった、年齢、言語、障害の有無を問わず、すべての人が音楽を通じてつながり、表現し、ともに創る体験の場を目指す〈一般社団法人IROHAMO〉。2024年4月の法人設立以降、数々のワークショップ、ラウンドテーブルディスカッション、コンサートなどを実施してきました。

そんな〈IROHAMO〉の活動2年目を振り返る「OTOMIC Lab. vol.2 報告会〜振り返りラウンドテーブル〜」が、2026年4月13日(月)に東京都の〈調布市文化会館 たづくり〉にて開催されます。現在、報告会への参加者を募集中です。

「新しいユニバーサル・コンサート」づくりに挑戦する〈IROHAMO〉

音楽をコミュニケーションツールとし、さまざまな垣根を越えて参加できる音楽ワークショップやコンサートを展開している〈おとみっく〉。2012年に坂本夏樹さんと桜井しおりさんによって結成され、劇場、学校、福祉施設など、多様な場での公演やワークショップを展開してきました。

シンバルやバイオリンなどを持った女性4人の写真。
〈おとみっく〉のメンバー。左から池田恭子さん、松下眞子さん、坂本夏樹さん、桜井しおりさん

2024年4月、〈おとみっく〉は〈一般社団法人IROHAMO〉を立ち上げます。その目的のひとつは、アーティスト、制作者、障害のある人、専門家などを交えて対話を重ね、鑑賞体験そのものを問い直しながら、誰もが参加者として関われる「新しいユニバーサル・コンサート」のモデルづくりに挑戦すること。

近年は文化芸術分野において、多言語字幕、手話通訳、音声ガイドなど、観覧者へのアクセシビリティ(情報保障支援)に配慮する劇場、公演、作品が少しずつ増え始めています。しかし、その支援内容はまだまだ十分とはいえません。

そこで〈IROHAMO〉は、鑑賞環境の整備に加えて、プログラムの内容そのものを工夫することで、多様な人がそれぞれの方法で鑑賞・体験をより楽しめる公演をデザインしたいとしています。

大きな太鼓を取り囲む人々の写真。
「きこえる、きこえにくいに関わらず楽しめる」をテーマにした「OTOMIC Lab.vol.2 第3回」のひとコマ。太鼓の打面にビーズ入りのコップを置き、振動によって音を“見る”ワークショップを行いました

「OTOMIC Lab」の取り組み

〈IROHAMO〉の2025年度事業として行ってきたプロジェクト「OTOMIC Lab. vol.2」。「Lab(=ラボ)」の名のとおり、ゲストや参加者とともに“学び”と“実践”を重ねながら、包摂的でユニバーサルなコンサートのあり方やヒントを探る“実験の場”です。

ラボでは、「これまでのインクルーシブ・コンサートをともに振り返る」「支援が必要な子どもたちと舞台芸術をつなぐ方法を探る①・②」「アクセシビリティの多様な視点」をテーマに、専門家、有識者、一般参加者とともにラウンドテーブルディスカッションや音楽ワークショップを実施してきました。

「OTOMIC Lab.vol.2」の第1回〜3回レポートは、〈IROHAMO〉のWebサイトにて紹介されています。ご興味のある方はこちらからご覧ください。

そして、2026年3月20日には、全4回のラボで得た声や学びを取り入れたコンサートを〈調布市文化会館 たづくり〉にて開催しました。

バイオリンやジャンベ(民族楽器)を奏でる人や、ハンカチを広げてパフォーマンスをする人などの写真。

分け隔てのない文化芸術の場には、なにが求められる?

さて、今回参加者を募集している「OTOMIC Lab. vol.2 報告会〜振り返りラウンドテーブル〜」では、これまでのラボやコンサートを振り返り、今後の展開や、現場での実践につながる可能性について、専門家や一般参加者とともに考える時間を目指します。

ゲストは、本事業のアドバイザーとして全4回のラボにも登壇した、アーツ・マネジメントや文化政策を専門に、障害のある人など多様な背景を持つ人々の表現活動に着目した研究を行う、東京藝術大学准教授・長津結一郎さん。〈IROHAMO〉代表理事・坂本夏樹さんのほか、〈おとみっく〉のアーティストとともに、2025年度の実践のなかでたどり着いた「ユニバーサル・コンサート」の創造について語り、次へのステップについてともに考えます。

インクルーシブな作品制作や公演を目指す主催者、アーティスト、劇場や音楽堂などの文化施設職員、アクセシビリティについて学んでいる方や関心のある方など、ぜひ参加を検討してみてはいかがでしょうか。

ラウンドテーブルの様子。ホワイトボードの前に長津さんが座り、解説している写真。
「OTOMIC Lab.vol.2 第4回」のラウンドテーブル・ファシリテーターを務めた、九州大学准教授・長津結一郎さん(ステージ前の右から2番目)

近年、障害のある人々の文化芸術に対するアクセシビリティの向上に向けて、法律の制定や改正が進み、それに基づくさまざまな施策が展開されています。分け隔てのない文化芸術の場にはなにが求められ、どんな視点が必要で、なにができるのか。それらを一つひとつ紐解き、トライ&エラーを繰り返し、より良き方向性を見出していくことこそ必要ではないでしょうか。今回実施される「OTOMIC Lab. vol.2 報告会」は、そうした取り組みのヒントにつながるはずです。