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障害とアートの相談室の新企画「S-1グランプリ まだ見ぬパフォーマーを求めて!」が始動。9月25日締切で出演者募集中
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【画像】S-1グランプリ

まだ見ぬユニークなパフォーマーを発掘する新企画「S‐1グランプリ」が始動!

奈良県を拠点に、アートとケアを掛け合わせた多彩なプロジェクトを行う市民団体〈一般財団法人たんぽぽの家〉が運営する「障害とアートの相談室」より、まだ見ぬパフォーマーを発掘する新しい公募企画「S-1グランプリ まだ見ぬパフォーマーを求めて!」が始動します。現在、2024年9月25日(水)必着を申し込み締切日として出演者を募集しています。

どんな行動・行為も、「S-1グランプリ」ではパフォーマンスになる

本企画は、障害のあるユニークなパフォーマーを発掘することを目的とし、厚生労働省「令和6年度障害者芸術文化活動普及支援事業」の一環として実施されます。

障害のある人のアート活動を盛り上げるために、これまでさまざまなプロジェクトを企画・主催してきた〈たんぽぽの家〉は、プロジェクトを通して出会った方々にパフォーマーとしての可能性を感じていたそう。

たとえば、思い思いの鼻歌を口ずさんだり、思いつくままにギャグを連発したり、オリジナルラジオ番組のMCを語ってくれたりなど、魅力的な行為をパフォーマンスとして捉え、本企画を立ち上げるに至りました。

「S-1グランプリ」の“S”には、障害、ショー、スタート、スター、ステージなどさまざまな意味を込め、既存の枠にとらわれないパフォーマーを募集しています。

応募資格は、以下のすべての条件にあてはまる方です。

・障害のある人、もしくは障害のある人を含む5名以下のグループによるパフォーマンス*
・近畿在住、もしくは近畿を拠点に活動しているパフォーマー**
・12月6日(金)に大阪で開催される公演に出演できる方**
・経歴不問。今回が初披露の方も、既に活躍している方も応募可能です

*障害者手帳の有無等は問いません
**滋賀、京都、大阪、兵庫、奈良、和歌山の二府四県
***会場までの交通費は各自でご負担ください

※記事公開当初は申し込み締切日を2024年9月23日(月)としていましたが、締め切りが延びた関係で日付を9月25日(水)に変更いたしました。(2024年9月12日更新)

パフォーマンスの内容は、ダンス、音楽、演劇、マジック、寸劇、語り、漫才、コント、スタンダップコメディ、応援、プレゼンテーション、名付けえない行為など、ジャンルレスに募集をしています。

障害のある表現者、そしてその支援者や家族も、健やかに創作活動ができるように

主催となる〈たんぽぽの家〉が運営する「障害とアートの相談室」は、障害のある表現者やその家族、支援者の課題解決、そして情報交換やネットワークづくりの場として2014年にオープンしました。

〈たんぽぽの家〉は、奈良県を拠点に活動する〈社会福祉法人わたぼうしの会〉〈一般財団法人たんぽぽの家〉〈奈良たんぽぽの会〉の3つの組織からなる市民活動です。ソーシャル・インクルージョンをテーマに掲げ、アートの社会的意義や市民文化について問いかける事業を展開しています。

近年では障害のある表現者の展覧会やアートプロジェクトなどを目にする機会も増えてきましたが、一方で創作に関わる課題もでてきています。たとえば、画材や環境づくりといった創作活動環境の悩み、著作権など創作物にまつわる権利などが挙げられます。そうした背景を受けて相談窓口として開設されたのが、「障害とアートの相談室」です。

2019年からは厚生労働省による「障害者芸術文化活動普及支援事業」を受託し、「近畿ブロック広域センター」として近畿地方一体の障害のある人のアート活動を盛り上げ、広げていくための活動を行っています。

申し込み締切は、9月25日(水)必着。選考通過後は、舞台でパフォーマンスを披露

「S-1グランプリ」出演までには、3ステップがあります。

まずは、応募。申し込み締切は2024年9月25日(水)17:00必着。申し込み締切日までに必要な資料を事務局まで送付します。応募するには、①応募用紙(応募用紙をダウンロード)、②映像(5分以内)、③広報用写真(1枚)の3資料を、郵送、メール、または応募フォームのいずれかで提出します。

次は、書類選考です。送付した資料をもとに、審査員による選考を9月中に行います。選考後、予選通過者・落選者ともに10月上旬頃に結果の連絡がきます。

最後は、舞台でのパフォーマンス発表です。大阪府茨木市にある、茨木市文化・子育て複合施設おにクルきたしんホールにて披露し、表彰を行う予定です。

発表会場となる〈おにクル〉きたしんホール

今回、「S-1グランプリ」の審査員を務めるのは4名です。

1人目は、大阪府堺市にある国際障害者交流センター ビッグ・アイの副館長を努めている鈴木京子さん。障害のある人が舞台芸術に表現者や鑑賞者として参加できる舞台の企画、制作や全国の劇場・音楽堂等の研修会講師、企画・制作等のコーディネートなど行っています。

2人目は、バイリンガル女優、詩人、表現者として活動する武内美津子さん。武内さんは、2004年51歳のときに突然病に倒れ、生死の境を彷徨う経験をします。10年以上かけて回復するも視力を失い、現在も病と視覚障害がある中で活動しています。2014年から舞台表現を始め、一人芝居で金賞やグランプリなど受賞。これまで、True Colors Festival、東京2020パラリンピック開会式、TBSドキュメンタリー映画祭2024の「旅する身体~ダンスカンパニーMi-Mi-Bi~」、鹿の劇場等に出演しました。

3人目は、関西拠点のパフォーマンス集団contact Gonzoの塚原悠也さん。contact Gonzoは2006年から活動を始め、即興的なパフォーマンスを世界各国で展開するほか、映像、写真作品の制作、マガジンの編集などを行っています。塚原さんは現在、京都国際舞台芸術祭KYOTO EXPERIMENTの共同ディレクターも務めています。

4人目は、公益財団法人堺市文化振興財団で事業係長を務める常盤成紀さんです。株式会社紀陽銀行、京都市役所/地域おこし協力隊などでの勤務を経て、2021年から現職へ。小中学校・こども園・こども食堂・福祉施設等の現場でアートコーディネーターとして、地域と芸術をつなぐ事業や担い手を育成する事業の企画・運営管理をしています。

まだ見ぬ多彩なパフォーマーを発掘する本企画。表現方法やジャンルは問いません。あなたが「パフォーマンス」だと思ったその行為・行動で、ぜひ舞台に立ってみませんか。ご応募、お待ちしております。