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同じ食卓で、同じものを食べるよろこびを。フードバリアを取り除く〈Soup Stock Tokyo〉の「食べやすさ配慮食」販売開始
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多種多様なスープが選べる〈Soup Stock Tokyo〉に「食べやすさ配慮食」が登場!
その時の気分や体調に合わせて、多種多様なスープが選べる〈Soup Stock Tokyo〉。野菜、肉、魚介などがくったりと溶け込んだアツアツのスープを啜ると、体の中がじんわりポカポカ。張り詰めていた気持ちもほぐしてくれる、心地よくて丁度いいあの感じに、ホッとする人も多いのでは?
そんな「食べるスープの専門店」として、全国に約60店舗を展開する同ブランド。「世の中の体温をあげる」という理念のもと、おいしいスープを届けることに加え、じつはさまざまな“食のバリアフリー”への取り組みも推進しています。
その1つとして、2024年12月、公式オンラインストアに「食べやすさに配慮したスープセット」が登場しました。現在、「ユニバーサルデザインフード(UDF)」の規格に適合したスープを含む、4種類のスープ各1〜4パックの詰め合わせが販売されています。
“食のバリアフリー”と“食の多様性”を推進する「Soup for all!」
あらゆる人がひとつの食卓を囲み、笑い合い、あたたかな食事の時間の提供を目指している〈Soup Stock Tokyo〉。1999年の創業以来、多くのスープを人々に届けてきた一方で、健康、障害、主義、信条、宗教といったさまざまな理由によって、同じものを食べることができなかったり、誰かの迷惑になるかもしれないと同じ食卓につくことをためらったりと、自由な食事がままならない人にも出会ってきたといいます。
そういった制約やバリアを超えていくための活動として、同ブランドでは“食のバリアフリー”と“食の多様性”に目を向けた「Soup for all!」という取り組みを行っています。
これまでに、グルテンフリーやベジタリアン対応スープの販売、ハラール商品の開発(現在は終売)、一部店舗では咀嚼配慮食サービスなどを実施してきました。コロナ禍においては、医療従事者への食事無償提供なども行っています。
また、小さな子どもを連れての外食をためらう人にも気軽に利用してもらいたいと、2023年4月から外食店舗(一部店舗を除く)で離乳食の無償提供、キッズメニューの販売も開始しました。
スープとは、さまざまな食材の個性がひとつの鍋の中で溶け合い、重なり合い、旨みを深めていくもの。何歳であっても口にでき、負担なく栄養を体に行きわたらせる力を持ち、性別、国籍、宗教、時間帯を問わずに食べやすい料理です。
そのようなポテンシャルを持つスープの料理やサービスにちょっとの配慮を加えて、食の制約(フードバリア)を取り除きたい、というのが同ブランドの願いだといいます。
「食べやすさ配慮食」のきっかけは、ひとりのユーザーから
今回「Soup for all!」の新しい取り組みとして発表された「食べやすさ配慮食」は、年齢を重ねた人、障害のある人、歯の治療中でかたいものが食べられない人など、さまざまな理由で“食べる力”に不安がある人に寄り添う食事となっています。
〈Soup Stock Tokyo〉が「食べやすさ配慮食」に着目するきっかけとなったのは、摂食嚥下障害のある子どもの保護者から「嚥下に困難を感じている人は、食に関する選択肢が少ない」という声があったこと。「同じ食事を、同じ食卓で楽しめるようになりたい」 というメッセージは、創業当初から掲げる「Soup for all!」の思いと合致し、サービスの検討を開始しました。
当事者に外食時の困りごとなどをヒアリングしながら、2022年6月にはルミネ立川店(東京都)内で「咀嚼配慮食サービス」がスタート。咀嚼しやすいメニューの提供に加え、キッチンハサミやマッシャーといった調理器具、食器、カトラリーの貸出など、さまざまな工夫が凝らされてきました。
そして今回、「同じ食事を、同じ食卓で楽しめるようになりたい」という声により多く応えるべく、場所にとらわれずに気軽に楽しめるよう、冷凍スープのなかから食べやすさに配慮したスープをセットにしてオンライン販売が始まりました。
「ユニバーサルデザインフード」と「なめらかスープ」を発売
新商品「食べやすさに配慮したスープセット」は、2種類の「ユニバーサルデザインフード(UDF)」と、2種類のポタージュタイプの「なめらかスープ」で展開されています。
UDFとは、日本介護食品協議会が認定する「容易にかめる」「歯ぐきでつぶせる」「舌でつぶせる」「かまなくてよい」の4つの区分に分類されている食品。日常の食事から、介護食まで、幅広く対応した配慮食です。
今回はUDFとして「白い野菜のミネストローネ」が「容易にかめる」の区分、「ミネストローネ」が「歯ぐきでつぶせる」区分に認定されました。
そして「なめらかスープ」は、製造工程で具材を濾し、なめらかに仕上げたポタージュスープ。セットでは「とうもろこしとさつま芋のスープ」と「北海道産かぼちゃのスープ」の2つの味わいで展開され、いずれも砂糖不使用で、素材の味が楽しめます。(※注:介護食用途としての外部認証は取得されていません)
「食べやすさ配慮食」とネーミングされていますが、食べる人を限定しない、誰でもおいしくいただけるスープ。あらゆる人がひとつの食卓を囲み、同じスープを口にし、「おいしい」を分かち合えるように、という思いが込められています。
〈Soup Stock Tokyo〉の今後の展開とは?
現在、ルミネ立川店のみで実施している 「咀嚼配慮食サービス」。2025年2月3日(月)からは、提供しているスープメニューの基準を整理し直し、みのおキューズモール店(大阪府)も加わって、2店舗にて「食べやすさ配慮食」のサービスがスタートするといいます。
さらに、創業当時から変わらない「Soup for all !」という考え方のもと、多くの人の日々の楽しみである食にまつわる壁をひとつずつ取り除き、“食の多様性”への対応を推進すると明言している〈Soup Stock Tokyo〉。
ユーザーの声に耳を傾け、受け止め、自分たちの得意なジャンルでできることを考える。また、店舗や現場で生まれる疑問や問いを自分ごとにし、意志を徹底して具現化する。そんな企業風土が根づく同ブランドからは、今後どのような商品やサービスが生まれるでしょうか。
今回の「食べやすさ配慮食」と併せて、ぜひ注目してみてください。
Information
Soup Stock Tokyo「食べやすさ配慮食」
販売:
Soup Stock Tokyo 公式オンラインショップ
問い合わせ先:
Soup Stock Tokyo お問合せフォーム