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ろうにまつわる作品を上映する「第三回東京国際ろう映画祭」が開催!32作品がリアル会場やオンラインでたのしめます
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今年で3回目となる「東京国際ろう映画祭」。9日間で32作品を上映

32作品集まるリアル&オンラインの映画祭

2021年12月4日(土)から「第三回東京国際ろう映画祭」がリアル会場とオンラインで同時開催されます。

12月4日(土)と12月5日(日)には、東京都・渋谷の〈ユーロライブ〉にて上映。12月4日(土)~12月12日(日)には、東京国際ろう映画祭としては初の試みとなるオンラインでの配信上映を行います。

「東京国際ろう映画祭」は、ろう者の社会や芸術の発展と育成、および自由に映画と芸術の興味を共有できる場や聴者とろう者の相互理解の場の創出を目的とした映画祭です。ろう者にまつわる作品や当事者が制作した作品の上映を行うだけではなく、ろう者へ多様な映画の鑑賞機会を提供する場にもなっています。今年は、内田拓也監督の『佐々木、イン、マイマイン』のバリアフリー字幕を東京国際ろう映画祭が制作して上映を行います。

2021年のテーマは「異質」。自分達の身の回りに存在する、様々な形の「異質」とどう向き合うかを、ろう者の視点でセレクトされた映画の上映を通して問いかけます。

リアル会場とオンラインで、世界から集まった32作品を上映

リアル会場では、短編映画を含む19作品の上映を実施。公募作品の上映では、19の国と地域から届いた41作品の応募から、11作品を選出して上映します。11作品の内8作品はろう者と難聴者、ろう者を親に持つCODAが監督を務める作品です。会場では気に入った作品へ投票することもでき、最終日には観客賞の決定も行われます。

短編映画の上映では、2021 年アカデミー賞短編映画部門にノミネートされた『フィーリングスルー』を含む、社会問題にフォーカスした3作品をセットで上映します。なお、短編映画の3作品は音声ガイド付きの配信上映も行います。

公募作品で上映するのは、11作品

オンラインでは、長編映画に加え短編映画の上映や、過去の「東京国際ろう映画祭」で人気を集めた作品の再上映も行います。

長編映画では、「釜山国際映画祭」で韓国映画監督組合賞を受賞した『私はボリ』の他、自身がろう者でもある今村彩子監督作品『きこえなかったあの日』『友達やめた。』や、今井ミカ監督『虹色の朝が来るまで』など、14作品を配信します。

関連イベントも多数実施!
上映の他にも、関連イベントも多数実施されます。
2021年12月9日(木)には、シンポジウム「ろう映画の字幕制作の裏側」が開催されます。日本語字幕や音声情報のつけ方や、手話言語と音声言語が混ざるが故の苦労や工夫、より良いアクセシビリティの在り方と作品性との両立についてのディスカッションが行われます。

登壇するのは、当事者性と作品性を意識した映画のバリアフリー化を行う〈Palabra株式会社〉代表・山上庄子さん、映画字幕翻訳者であり手話通訳士である丸山垂穂さん、バリアフリー字幕制作者の坂本昌子さんと嶋真希さん、そして、東京国際ろう映画祭の代表・牧原依里さんです。

「東京国際ろう映画祭」の代表・牧原依里さんによる代表挨拶。開催概要のほか、開催に対する想いを会場となる渋谷で語っている

また、映画祭で開催するオンラインでのトークやシンポジウムでは、日本手話通訳はもちろん、アメリカ手話・国際手話通訳、さらに音声認識アプリ UD トークによる日英リアルタイム字幕表示を行います。

多彩な作品をさまざまな言語で一挙にたのしめる機会です。この機会に多様な映画作品に触れてみるのはいかがでしょうか?