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ユニークなものづくりで知られる〈西淡路希望の家〉の「宇宙市」が5年振りに復活!11月29日(金)30日(土)開催
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2024年11月29日(金)30日(土)に開催される「復活!スーパー!ウルトラ!宇宙市!」のチラシは、お金がデザインに!

〈西淡路希望の家〉で開催されるマーケット「宇宙市」が5年振りに復活!

〈こここ〉読者にもファンの多い、ユニークでオリジナリティ溢れるプロダクトを生み出す福祉施設〈西淡路希望の家〉(大阪府大阪市)でのマーケットイベント「宇宙市」が、コロナ禍でのお休みを経て5年振りに復活します。その名も「復活!スーパー!ウルトラ!宇宙市!」

開催日時は2024年11月29日(金)と30日(土)の2日間、11時から18時まで(最終日は17時まで)。29日はメンバーさんも施設で来場者をお迎えします。〈西淡路希望の家〉の大人気オリジナルカレンダーはもちろん、定番商品から新作まで、カラフルで「スーパーハイパースペイシー」な雑貨の数々を、実際手にとって選べるチャンスです!

「スーパーハイパースペイシー」なものづくりをする〈西淡路希望の家〉

〈西淡路希望の家〉は大阪市東淀川区西淡路に所在する、主に知的障害のある人が通う生活介護事業所。〈社会福祉法人ノーマライゼーション協会〉が1985年に開所し、障害のある人がその人らしく働くことができる場所や機会づくりに取り組んできました。現在は約70名のメンバー(利用者)が所属し、手織りや刺繍などのものづくりから、軽作業や清掃活動まで、利用する人それぞれにあった活動を行っています。

とりわけ「スーパーハイパースペイシー」というタグのついた、「宇宙」がテーマのユニークな商品づくりは全国的にも話題を呼び、独自の世界観にはまるファンも続出しています。

「スーパーハイパースペイシー」は「メンバーがつくる商品は日本一、世界一、いや宇宙一!」という職員さんの思いから名づけられたブランド名であり、同ブランドが目指す世界観を表すキャッチフレーズ。某クリエイターが名乗っていた横文字続きの肩書きからインスピレーションを受け、「福祉の世界にはもっとポップさが必要!」という思いと相まって名付けられたそうです。

唯一無二のものづくりはどのようにして生まれるのか。メンバーさんと職員さんが二人三脚で創作活動を行う現場を取材した記事も〈こここ〉で公開しています。

4年振りの開催となる「宇宙市」の目玉商品とは!?

「宇宙市」は1995年にスタートした手織展を継承して、事業所内で開催されるマーケットイベントとして続いています。以降、近隣の飲食店や大学、関西エリアのさまざまな福祉事業所を巻き込みながら、年に2回のペースで開催していました。しかし、コロナ禍で人の出入りが難しくなると、事業所内での開催は断念せざるをえなくなり、規模を縮小した出張版「小宇宙市」やポップアップショップへの出店などで、日々施設で生まれるプロダクトの販売を継続してきました。

そして2024年夏、ついに4年振りの復活が決まると、同施設では「宇宙市」開催をメンバー・職員ともに喜び、イベントに向けた商品づくりに励んできました。

西淡路希望の家のInstagramに投稿された「宇宙市」復活を祝う動画より。ユーモアたっぷりの「当て字」はスーパーハイパースペイシーでもおなじみ。「復活!!スーパー!ウルトラ!宇宙市」と書かれています

それでは、今回の「宇宙市」で販売する商品の中から一部をご紹介します

まずは〈西淡路希望の家〉の大人気商品、オリジナルカレンダー。その月ごとに、異なるメンバーが描いた数字や文字が使われています。数字だけでなく月ごとに紙も変えており、毎月めくるごとに味わい深い数字とともに異なる手触りの紙質も楽しめます。

そして、なんとこのカレンダーは今年で13年目を迎えます。干支一回り記念として、表紙の裏にこれまでの月の数字を一文字ずつ集めたページがついています。

こちらは「こここなイッピン」で紹介した2021年版のカレンダー。時には日付を飛び越えた数字が描かれていたり、めくるごとに驚きや楽しみがあります(撮影:高倉夢)

定番商品からは、「三角たけしバッチ」「三角たけしポーチ」「缶バッチ」「刺繍ブローチ」「プラ板バッチ」「カエルポーチ」なども並びます。また、〈西淡路希望の家〉の近年の人気アイテム「スーパーシューアクセ」も登場。レースアップシューズ(ひも靴)に取り付けるだけで印象がガラッと変わる優れものです。「宇宙市」には、マジックテープの靴でも対応できるものなど、さまざまな種類を制作しています。

ちょっとそこまでお出かけするときに使いやすそうなサイズの「刺繍バッグ」です。中には内ポケットとマグネットがついているので開閉も簡単です。メンバーが織った手織りで制作しているので、いずれも一点もの
メンバーさんの描いたイラスト入りプラバンがコレクションのように埋め込まれている「プラバンコレクション」(撮影:高倉夢)
「スーパーシューアクセ」は、東大阪市に2024年9月にオープンした福祉発プロダクトのセレクトショップ〈ここことか〉でも取り扱い中(撮影:加藤甫)

13年目を迎えるオリジナルカレンダーの展覧展も開催

「宇宙市」には行けない、という方に朗報です。13年目を迎えたオリジナルカレンダーのこれまでを振り返る、カレンダー展も12月14日より〈FOLK old book store〉(大阪市中央区)で開催されます。これまで歴代の数字を全て見ることができる、全カレンダーの展示です。スーパーハイパースペイシーなグッズも販売予定ですので、ぜひ気になる方はこちらにも足を運んでみてください。

島地保武さん画像