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福祉をたずねるクリエイティブマガジン〈こここ〉

ちゅうをおよぐ鯉のぼり。上からふかいあいいろのまごい、あかいひごい、青空のようなあかるいあおのこごい。

こここなイッピン

草木型染鯉のぼり〈クラフト工房LaMano〉

福祉施設がつくるユニークなアイテムから、これからの働き方やものづくりを提案する商品まで、全国の福祉発プロダクトを編集部がセレクトして紹介する「こここなイッピン」。

今回のイッピンは、東京都町田市の里山にアトリエをかまえる〈クラフト工房LaMano〉の「草木型染鯉のぼり」。藍やインド茜などの天然染料を100%使用した、素朴ながらも存在感を放つ、やさしい風合いの鯉のぼりです。

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お部屋のインテリアにも馴染む! 100%植物由来の染料で染められた、オール手仕事の鯉のぼり

まごい、ひごい、こごいのクローズアップ。

ベランダやマンションのお部屋にも飾りやすい、コンパクトな鯉のぼり

5月の空を彩る鯉のぼり。子どもの健やかな成長を願う親の思いは、いつの時代も変わらないもの。とはいえ、住宅事情の変化から「大きな鯉のぼりを飾るのはちょっと……」というご家庭も多いのでは?

そんな方にオススメしたい〈クラフト工房LaMano(ラマノ)〉の「草木型染鯉のぼり」。コンパクトなサイズ感で、一番長い「吹流し」でも1メートル。草木で染めた穏やかな色調と、古典的で力強いデザイン。それでいてモダンな雰囲気をあわせ持つラマノの鯉のぼりは、日本家屋にはもちろん、マンションのお部屋などにもしっくりと馴染みます。

蓼藍(たであい)という植物を原料に国産の本藍“すくも”を用い、何度も何度も染めを重ねた「真鯉」。黒に近い藍色は「褐色(かちいろ)」と呼ばれ、武士に好まれた縁起のいい色です。天然のインド茜で染め上げた「緋鯉」と、澄んだ青空のような藍染めの「子鯉」、古代中国の五行思想に由来する5色の「吹流し」、藍染めの「矢車」がセットになっています。

ベランダに飾ってもよし、室内に飾ればおしゃれなインテリアに。「草木型染鯉のぼり5点セット」には、真鯉、緋鯉、子鯉に五色の「吹流し」と藍染めの「矢車飾り」がつきます

東京都町田市に拠点を置く障害者就労継続支援B型施設〈クラフト工房LaMano〉。知的障害のある方など、34名のメンバーが所属し、天然染料による型染めや、機織り、刺繍など、手仕事を中心としたものづくりを行う工房です。

鯉のぼりづくりの現場では、染料の入った樽がいくつも並ぶ染め場で、藍染めに神経を注ぐメンバーや、築120年の古民家を改修したアトリエで、鯉のぼりの口紐を縫いつけるメンバーなど、それぞれの得意を生かした作業で制作に携わります。染め、型置き、乾燥、洗い、縫製、部品の取りつけ――作業工程はさまざまで、一尾の鯉のぼりの完成には10日以上かかるそう!

実際に飾る際には、鯉のぼりの口紐に竹竿などを通して、横並びで吊るすことが多いようです。お部屋に合わせた飾り方を考えるのも楽しいですね

また、ラマノのものづくりには地域との関わりが欠かせません。細かな柄を合わせる縫製作業は、主に地域のボランティアさん達が担い、染めの原料となる玉ねぎの皮や木灰は、地域の飲食店が提供しています。

「LaMano」とはスペイン語で「手」の意味。その名の通り、鯉のぼりをはじめとしたラマノの商品は、多くの人の「手」を介してつくられています。手仕事を大事に、一切の妥協はなし。ラマノの品質へのこだわりは、商品を手にすれば一目瞭然です。

毎年250セットの鯉のぼりを手がけるラマノ。年明けから予約販売を行っていますが、近年は購入者が投稿したInstagramが話題となり、1月の予約時点で完売になるほどの人気っぷり。気になった方はぜひ早めにチェックしてみてくださいね。

こここの連載「アトリエにおじゃまします」でも、クラフト工房LaManoをピックアップ。メンバーの日々の仕事、鯉のぼりの誕生秘話、地域との繋がりなど、ラマノが大切にしているモノ・コトを詳しく紹介しています。