福祉をたずねるクリエイティブマガジン〈こここ〉

【画像】手書きの!?のパターンを背景に「あんた拍子抜けできている」と書かれている【画像】手書きの!?のパターンを背景に「あんた拍子抜けできている」と書かれている

あんた拍子抜けできてる ぎこちいいコトバ|ハハハノラボ vol.01

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母(私)は、いつも何かが抜けている。

いつも行くスーパーにたどり着けない。
帰り道、考え事をしていて自宅を通り過ぎてしまう。
毎日1時間はメガネを探す。

そんな様子を見ながら息子はポツリ。

「あんた、ほんとに拍子抜けできてる」

拍子抜けできてる??
どういう意味??と聞くと

あなたのその拍子抜けできている感じが
すごくいい……のだそうだ。
あ、抜けていてダメだって事じゃなくって、
いいって方なのね。

拍子抜けとは本来、
呆れて脱力してしまい
本来の能力が発揮できなく
なってしまった時の表現
なのだそうだ。

能力が発揮できないほど脱力できたら、
どれだけ肩の力が抜けることか……。
緊張することがあったら、
できるだけ拍子抜けできるようにしよう。

今日の私も、
拍子抜けできていたらいいなぁと思う。
そして、そんな私を見て
みんなで拍子抜けできたら
「みんな、ほんとに拍子抜けできてる!」
と、喜びたい。

【画像】手書きの!?のパターンを背景に「あんた拍子抜けできている」と書かれている

この連載について

「ハハハなコトを、ハハハなヒトと。」

自称“効率の悪い”デザイナー・二宮さんと、その息子・KANさんによるユニットHAHAHANO.LABO(ハハハノラボ)による、「ぎこちいいコトバ」。

母と子の日々の会話ややり取り、時には言い合いの中から「つい出た」KANさんのユーモラスな言葉たち。思わず会話を止めて二宮さんが書き留め、KANさんが手描きしたコトバは400を超えるのだそう。

ホッとしたり、ズラしたり、ゆるりとしたり…… つい笑ってしまい、うっかり心に響いてしまう、ぎこちいいコトバたち。二宮さんが振り返る、コトバにまつわるストーリーとともに、お届けします。

【画像】さまざまな形の吹き出しのイラスト