福祉をたずねるクリエイティブマガジン〈こここ〉

【画像】手書きのパターンを背景に「中年深い」と書かれている【画像】手書きのパターンを背景に「中年深い」と書かれている

中年深い ぎこちいいコトバ|ハハハノラボ vol.03

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これは、明らかに
執念深いを間違えて言った言葉だったのだろうが
いつ、どんな時に、誰に向けてKANが言ったのか
手元のメモに書いてあったものの、忘れてしまった。

改めて、
「ねえ、どんな時に言ったんだっけ??」
と聞くと
「さあ?ただ、奥が深いってことだよ。
ただそれだけ。
……だったんじゃないの? たぶん……」
と気のない感じ。
考える気もなし。

少し粘って
「そーじゃなくって
誰に向けて、どんな時に言ったのか
その状況を考えてみてよ。」

「中年、は多分私のことかなぁ??」
「執念深いの意味はわかってる??」
「記念の?? 10周年???
執念って周年じゃないんだってば!」

「だから
執念と中年のね……!!!
ねぇ、聞いてる???」

これこそまさに
執念深い中年。

【画像】手書きのパターンを背景に「体調はどうですか?もうパンパンです」と書かれている

この連載について

「ハハハなコトを、ハハハなヒトと。」

自称“効率の悪い”デザイナー・二宮さんと、その息子・KANさんによるユニットHAHAHANO.LABO(ハハハノラボ)による、「ぎこちいいコトバ」。

母と子の日々の会話ややり取り、時には言い合いの中から「つい出た」KANさんのユーモラスな言葉たち。思わず会話を止めて二宮さんが書き留め、KANさんが手描きしたコトバは400を超えるのだそう。

ホッとしたり、ズラしたり、ゆるりとしたり…… つい笑ってしまい、うっかり心に響いてしまう、ぎこちいいコトバたち。二宮さんが振り返る、コトバにまつわるストーリーとともに、お届けします。

【画像】鳥から出る吹き出しに「ぎこちいいコトバ ハハハノラボ」とかかれている

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連載:ぎこちいいコトバ|ハハハノラボ