福祉をたずねるクリエイティブマガジン〈こここ〉

【画像】応募作の詩を見ているムラキングさん【画像】応募作の詩を見ているムラキングさん

近くだから見えないもの、聞こえないものがある。生活から生まれた詩(うた)、投稿作品発表! 【前編】 ムラキングとみんなの詩(うた) vol.06

  1. トップ
  2. ムラキングとみんなの詩(うた)
  3. 近くだから見えないもの、聞こえないものがある。生活から生まれた詩(うた)、投稿作品発表! 【前編】

「ムラキングとみんなの詩(うた)」は、「生活から生まれた切実な詩」を読者のみなさんから募集して紹介する読者投稿型連載。妄想恋愛詩人・ムラキングと〈こここ〉編集部による企画連載です(※)。

今回も、寄せられた作品を眺め味わいながら、その人が送っている日常の手触りや、誰かにとっての切実で大切なことを想像して、ラジオ番組のようにあれこれとおしゃべりしていきます。

後編記事の最後に、次回の作品募集も掲載していますので、ぜひふるってご参加ください!

※日常の切実な気持ちを言葉にしてきた妄想恋愛詩人ムラキングと、その活動に伴走する水越さんを、〈こここ〉編集部メンバーが訪ねていく連載「ポロリとひとこと」から続く企画です。

登場人物紹介

【画像】4人のプロフィール写真
  • 妄想恋愛詩人ムラキング:1981年生まれ。高校生時代から詩を書きはじめ、即興で詩を書くのが得意。認定NPO法人クリエイティブサポートレッツを利用している。

  • 水越雅人:認定NPO法人クリエイティブサポートレッツのスタッフ。同い年のムラキングと出会って10年になる。

  • 中田一会こここ編集長。ダジャレみたいなコピーライティングが得意。今年の目標はよく眠ること。

  • 岩中可南子:こここ編集部メンバー。東京の下町暮らし。今年の目標は休肝日をつくること。

第5回の募集テーマは「ねごと」「コンセント」「パッサパサ」。今回はなんと50もの作品が寄せられ、メンバーもおおわらわ。応募いただいた作品のなかから、印象深かった作品を前編・後編の二本立てでご紹介します。

こここ・中田

「今回は本当にたくさんの作品が寄せられましたねえ」

こここ・岩中

「新しい試みとして、チラシをつくって全国に送ったんですよね!これまで個人からの応募が多かったですが、今回はこれまでウェブだけだと情報が届きにくかった福祉施設からの応募もたくさんありました。嬉しいですね!」

こここ・中田

「では早速始めますか。それぞれが気になった作品を一緒に眺めていきましょう」

それでも漏れ出すねごとって(もんさんの詩)

1作目はもんさんの詩。テーマは「ねごと」です。

「ねごと」

眠ってるって
脳が休んでいるんだよね
でも、話したい、言葉にしたい
それって、そんなに

一日のいろんな情報を
感情を 光を 音を
爆発しないように
眠って休んで、思考停止
そんな
それでも 漏れ出す ねごとって

一体、どんな言葉でしょう

こここ・中田

「もんさんからのコメントで『私は、ねごとは言わないですが、眠っているのに言葉が出るってその人の強い思いが漏れ出してるのかなと思い詩にしました。』といただいています」

ムラキング

「僕のいち押しです。ねごとを言っている子どもを見守る大人の目線のような感じがしました。寝ているとき、一日の出来事を思い返した脳が働いて言葉が出てくる現象がねごとだから、本人には聞こえない。最後の『一体、どんな言葉でしょう』という言い回しがかっこいいなあと思いました。これもいい“妄想”じゃないですか?」

こここ・中田

「なるほど。私は『ねごと』という概念について散々一日考えて『それがねごとなんだ』と思い至っているような印象を受けたなあ。この人の生活にないからこそ『ねごと』という概念について一生懸命考えているのかもしれないなって」

こここ・岩中

「そもそもねごとって、どれくらい現実の生活に影響されるんだろう」

こここ・中田

「それについては、もんさんのほかにも、いろいろな作品がユニークな角度で描いてくれていましたね」

こここ・岩中

「ねごとに返事をしてはいけない、みたいな風習を切り口にした詩もありました」

しょせんねごとだからね(川野睦弘さんの詩)

2作目は川野睦弘さんの詩。テーマは「ねごと」です。

あのね
ねごとってね
ねてるときにね
しゃべってることばだからね
おきてるときにね
しゃべってるのとはね
ぜんぜんちがうんだってね
だからね
ねごとでいってることってね
ねてるひとにしかね
わからないことばだからね
たとえばね
ねてるひとがね
おはようってね
いうとするとね
それをきいてね
おはようってね
ことばをね
かえしちゃったらね
だめなんだってね
ねてるひとにはね
ねてるひとにしかね
わからないきこえかたがね
あるらしくってね
だからね
おはようってね
まともにね
へんじしたとしてもね
それはね
まともなね
へんじじゃないんだってね
おかあさんがね
いってたの

あのね
ねごとってね
ねてるときにね
いうだけじゃなくてね
おきてるときにもね
ゆめみたいなね
ねごとをいうんだってね
だからね
ゆめみたいなねごとはね
そのひとのね
ためにならないからね
たとえばね
そのひとがね
あいきゃんどりーむってね
いうとするとね
それをきいてね
ゆうきゃんどぅーいっとってね
ことばをね
かえしちゃったらね
だめなんだってね
あいきゃんどりーむってね
しょせんねごとだからね
かなうゆめよりもね
かなわないゆめがおおいからね
だからね
ゆうきゃんどぅーいっとってね
まともにね
こたえたとしてもね
それはね
そのひとのためにね
ならないんだってね
おとうさんがね
いってたの

こここ・岩中

「最初の段落でねごとに返事をしてはいけないって言っているんだけど、読み進めるにつれて、意味が少しずつズレていって……現実と夢とねごとの解釈が面白いです」

こここ・中田

「これって最初から最後まで書き方が『そう聞いたんだけど』という伝聞形式じゃないですか。それによって怖い話のような雰囲気が醸し出されていますよね。どれも確かなことがないし、この詩そのものがねごとみたい」

こここ・岩中

「それに、言われたことをそのまま鵜呑みにしちゃう感じとか『かなわないゆめがおおいからね』みたいな表現に、あきらめのような悲しさが残りますね」

こここ・中田

「人生について言い切っているところも実はちょっと重いし結構怖いですよね。この暗さ、個人的には好きです。ではここから可愛いねごとに移っていってもいいですか?」

知りたい! でもわかんない!(寄り道めばえさんの詩)

3作目は寄り道めばえさんの詩。テーマは「ねごと」です。

自分のねごと聞いたみたい。

けど,起きたら言わないし,

寝てたら聞こえないし。

もどかしい!

子どもがサンタさんを待つように

私は自分の知らない自分が知りたい。

そんなレアな人じゃないんだけど,

分からないもんだなぁ,自分のことは。

こここ・中田

「シンプルだけど、私もそうだなと思いますね。自分では絶対に見られない自分があって、そこへ前向きに『知りたい知りたい!でもわかんない!』ってわくわくしている明るさが素敵!」

こここ・岩中

「自分の視点からだと見えない自分の姿と、ねごとを重ねているのがいいですね。ご本人からのコメントも『小さい頃、自分の影を踏もうと必死に走ったけど届きませんでした。近くだから見えないもの、聞こえないものがある。ねごともその一つで。自分からは見えないものがある。もどかしい。だからこそ、人から見る自分を知ることに意味があると思います』というコメントをいただいています」

ムラキング

「自分の知らない自分って、誰かから『ムラキング、気絶寸前でいびきもかかずに寝てたよ』って教えてもらうとか、そこで知るしかないですもんね」

こここ・岩中

「コメントを含めて読むと、知り得ないけど知りたいことを、ほかの視点を通して見ようとしているところも含めて面白いですね。しかも、もどかしいけど、がむしゃらに知りたいわけではないというか」

レッツ・水越

「僕にとっての『自分』は、作者の方にとっての『サンタさん』とまでウキウキするものではないですね。僕はどちらかというと、人を通して『自分』を知るほうが納得します。同世代のムラキングを見て『こういうところが似ているな』と自分を重ねたり、『ムラキングはそっちか。でも俺はこっちだな』と比べて違いに気づいたり。ただ『自分』だけを知る、みたいな機会は減っている気がしますねえ」

そのコンセントはどこから伸びているんだ(ヒマラヤさんの詩)

4作目はヒマラヤさんの詩。テーマは「コンセント」です。

電池切れ
コンセントある
ケーブル無い

【画像】手書きの詩
こここ・中田

「手書き文字の感じが哀愁を誘っていいですね」

こここ・岩中

「コメントもいいですよ。『100均のケーブル、すぐなくなる』」

レッツ・水越

「おお、つなげて読むと俳句っぽい」

こここ・中田

「これ『充電できたのに!』って感じですよね。せっかく充電させてもらえる状況にあるのに、肝心の私のほうがケーブルを持ってきてないじゃん! っていう。生活の切実さが端的に表されていて、私も好きでした」

レッツ・水越

「この人の名前がヒマラヤさんなので、そこから妄想したんですけど、もしもヒマラヤ山脈でこの状況だったら死ぬなって。そう考えると詩の内容も、切実さに拍車がかかっていきますね」

ムラキング

「確かに、ヒマラヤ山脈でこうなったらやばい」

こここ・中田

「まず、そのコンセントはどこから伸びているんだっていうのが気になります(笑)」

ムラキング

「こわいよお、こわくなってきた急に」

こここ・中田

「この詩もそうですけど、手書き文字と入力した文字でだいぶ印象が違う、雰囲気変わるよなあと思った作品がこのほかにもありました」

心から叫びたいときって、(ダーク・アート・ヒーローさんの詩)

5作目はダーク・アート・ヒーローさんの詩。テーマは「コンセント」です。

「不思議なコンセント」

心から響け 心から1つに繋いで行け
1つ1つにコンセントのように繋いで行く。
心から叫べ 糸のように1人1人と繋いで行ける事が、本当に大事なんだ。
声や言葉、文字を1つに繋ぐように、私達は繋がっている。
電気器具のコードのように、心からずっと響かせていったら皆にもきっと、びっくりするしビリビリビリビリ―と感じる事も出来ると思う。
1度差し込まれたコンセントは、もうすでに
ぬけないように、どんなに引っ張っても離れない事が
無いようになってほしい。
1人1人の絆はコンセントのように、とても固いものなんだ。力があってもろくない絆は、本当に切る事も出来無いよ。
皆にはまだ分からないかもしれないけれど、固くて強いものだからこそ、ちゃんと響いていけるし繋いで行けるようになってほしい。
不思議な音でいいから、自分の気持ちや想いを皆に伝えられるようになってほしい。皆に響けるような大きな音で、ちゃんと心の中から
伝えるようになってほしい。

【画像】手書きの詩
こここ・岩中

「この詩も、手書きだとまたやっぱり雰囲気が変わりますよね」

こここ・中田

「入力された文字だとさらっと読んでしまったけど、手書きのほうを読んだらすごくよくてびっくりしました」

ムラキング

「コンセントから連想させて『ビリビリビリビリー』という感電の描写が入っていていいですよね」

こここ・中田

「あと、ダーク・アート・ヒーローさんの詩には、もうひとつ『繋ぐ』という連想言葉も多く登場しますよね。『1度差し込まれたコンセントは、もうすでにぬけないように、どんなに引っ張っても離れない事が無いようになってほしい』――祈りみたいな詩だなあ。『なってほしい』は『なりたい』じゃないんだ、それはなぜでしょうね」

ムラキング

「ご本人のコメントにもそれは表れていそうですね。『私自身の本心から手が動いていたので、今は何も言葉が言えない程なんです…でも…私には1つの希望と願望があった為、皆にはわかってほしかっただけなんです…それでパッと不思議な感じで、自分で思い付いて書きました。』って」

こここ・岩中

「人と人の絆がこうであってほしい、という強い希望があるのかな」

こここ・中田

「『心から響け』『心から叫べ』って、コンセントひとつにそこまで託すんだってくらいの熱量ですよね。しかも、コンセントって、抜き差しできることが前提にできているものじゃないですか。それに対して抜けないようにずっと繋がっていてほしいんだと語るのは、『できないけど、そうあったらいいな』という叫びでもあるのかなあと」

レッツ・水越

「僕、ダーク・アート・ヒーローさんは、繋がりたいと思いつつ、繋がることの難しさをわかっているような気がしています。心から叫びたいときって大体心から叫べていないときじゃないですか。書いてあることが望んでいる直球な気持ちだと思うんですけど、その不可能性や足りなさも詩から感じとれて、どう受け止めるのがいいか、悩みました。言葉を受け止めるのって、大変ですねえ」

こここ・中田

「うんうん、大変ですよ」

ムラキング

「やっぱり切実なものだから、ですよね」

こここ・中田

「言葉はすべてを無理に受け止めなくてもいいと思います。この企画は作品の講評が目的じゃないから、寄せてもらった詩から自分の生活や体験について語りたくなったら、それについて話すという向き合い方でもいいんじゃないかな。たとえば『繋がる』っていう画数が多くて書くにはめんどくさい字を、勢いよく何回も書くほど『繋がりたい』と、自分は思うことあるかなあとか。作者の方と比べて、自分は基本的に諦めていることがたくさんあるなあとか。こんなにまっすぐには言えないからこそ、私はうらやましいなと感じました」

こここ・岩中

「コンセントって意外と深いお題ですね。抜き差しも出来るし、ケーブルがないとつながらないし、一方だけじゃ成り立たないし。いろんな人とのつながりや、いろんな出来事を重ねられる、広がるテーマなんですね」

ぽかんと宙に浮いている(いつまでも独身男さんの詩)

6作目はいつまでも独身男さんの詩。テーマは「コンセント」です。

毎日寒いな 冬は僕の出番だ早くタンスからだせー
さあ今日はどのアウター着るかなパサパサ寒いからヒーターつけるために
コンセントいつさされるんだろう
電気をためてビリビリ僕は一人じゃアウターも着れないよ
悲しくないから

こここ・岩中

「すごく不思議な気持ちになる詩でした。何気ない日常生活を描いていそうで、ぽかんと宙に浮いているようなシュールなところもあって」

こここ・中田

「ご本人からは『この詩はなかなか着ていないアウターの事をテーマに書いた詩です。今日はどれを着ようかな。』というコメントをもらっています」

こここ・岩中

「コメントにもあるようにアウターが主人公なのかなと思いきや、『僕は一人じゃアウターも着れないよ』って書いてあって、じゃあ『僕』は誰なんだろう。作者の方の発言のような気もしながら、『コンセント』のくだりは誰視点なんだろう。そんないろんな視点が入り交じりながら、最後に『悲しくないから』で言い切って終わるのも、強がっている感じがして、どういう感情なんだろう。この宙ぶらりんな、シュールな感じが好きだなあ」

こここ・中田

「『コンセントいつさされるんだろう』って、ヒーターをつけるのはいつまでも独身男さんの役割ではないということですかね」

ムラキング

「暖をとるためにアウターを着ているから、ヒーターは要らないってことかなあ。それともアウターが着られないからヒーターをつけてほしいんだ、と言っているのかな。それとも部屋ないし家のなかでヒーターをつけられる人が一人しかいないとか」

こここ・岩中

「ムラキングさんの話を聞いていたら、作者の方はもしかすると自分で身動きをとるのが難しい人なのかな。つけてほしいけど、さしてもらわないと、つけてもらえない。自分でなにかをするのが難しい状況の人なのかなって思ったり」

こここ・中田

「ささやかなようでいて、そこにはままならない生活があるのかもしれないですね」

なんとなく喧嘩はしないけど一緒に過ごす(がわさんの詩)

7作目はがわさんの詩。テーマは「コンセント」です。

おねえちゃんが座る場所は
元々おとうさんが座る場所だった
おねえちゃんはスマホを見ながらおとうさんのことをうるさいと言う
ぼくは笑いを取るためにおとうさんをいじって
おとうさんは笑ってくれる
けどそんな自分にもやっとしていたおねえちゃんも笑ってくれるけど
おねえちゃんはいつもスマホを見ていたそこにももやっとしていた
おねえちゃんがそこに座れるのは
おとうさんが笑ってくれるからだよ

こここ・中田

「ご本人からは『充電しながらスマホを触りたいがためにコンセントの近くを陣取っていた義姉と、私を育ててくれた里父への思いを込めて書きました。』とコメントをいただいています。そうか、がわさんは里親家庭で育ったということなんですね。それに、この詩、本文中に一度もお題の『コンセント』という言葉が出てこないんだ!」

ムラキング

「僕、この詩がすっごく好きで。『ぼく』は、自分もそういう関係になりたいけど、なれない。おねえちゃんはもともと、おとうさんが座っていた場所にいられるけど、ぼくはそこまでの関係になれるんだろうかって、ひとりで静かに考えこんでいる気がして」

こここ・中田

「おねえちゃんと対比して、自分がおとうさんの笑いをとろうと頑張っているのに自覚的な時点で、けっこう複雑な感情の話ですよね」

こここ・岩中

「そんな自分にも、もやっとしていそう」

レッツ・水越

「僕もこの詩、好きですね。家族もそうですけど、一つの場所で過ごすのって単純にスムーズにいくことばっかりじゃないですもんね。切実さの表現の仕方が個性的だなあと思います。作中でも、いろいろなことが微妙で、はっきりとなにかが起こっているわけではなさそうですよね。なんとなく喧嘩はしないけど一緒に過ごす、みたいなところは、すごく共感するものがあります」

パッサパサ パッシヴ パッサパサ(川野睦弘さんの詩)

8作目は再び川野睦弘さんの詩に。テーマは「パッサパサ」です。

ムラキング

「こういう真剣な話をしたあとでなんですけど、川野さんのこの詩を読んでみるとちょっと楽しくなりそうです」

こここ・岩中

「この詩、声に出して読んでみたら楽しい気持ちになりましたよ!」

こここ・中田一会

「ではみんなで読んでみましょうか」

ムラキング

「笑っちゃいそう、やばいなあ」

パッサパサ
パッサ
パサパサ
パッサパッサバサバナ
パッサパッサ発さはぶっさぱっさ
ばっさ
パッサパッサからや刈谷ぱっさ
パッサカリアぱっ盛りなぱっさはなかりや

ぱっさ
パッサぱっされ
パッサパサ
パッサパッサパッサパッサパッサパッサ
ぱっさん
ばっさんまっさんぐっさん
パッサパッサパッサぱっハザパッサ
ぱっさ
ばっさ
つばっさ
パッサパッサパッサパッサパッサパッサばっさパッは鯖ださ
パッサパサ

ぱっさぱ
ばっさはさの
ぱっさかりあ
パッサ唐揚げ
パッサパゥ
パッサ
パッサパッサパサパサパサパサパサパサパサパサパサパサ
パッ
サッ
サッ
サッサ
サッサ
サッササッササッサ
サッササッササッササッササッサと
おともだちに
なりたいわあー

パッサパサ
パッシヴ
パッサパサ
ぱっしがち
ぱっししがち
ぱっししすぎがち
ばまっさ
パッサ
パッサパサの
パッサパッサバサ
パッサビだサビって
パッサパッサパッサふゃ
パッサパッサパッサパッサパッサパッサ
パッ
パッサ
ぱう
パッサパサパッサパッパッサパッサパッサパッサパッサパッサパサパサパサパサパパ
パパさんパッサ
ママさんパッサ
ぼくちゃんパッサ
パッだパッサパッサ
パッサひっさびださびっサビだサパタ
パッサぱっぱはバッサバッサ
パッサパッサはパッしぴっさパッサ
パッサパだし抜糸日サッサパッサパサ
ぽっさぱっさぱっさぱっさはびっさぱっ
パッさらだしパッサは
パッサパッサパッサパッサ版
ばまっすすさたぶっしはな
パッサ発わさば松政
バァはぴっさパッさばマッサパッサ
バッサ
ばぱっ
パッサ
パッサばまぅ
パッサ
パッサパサ

こここ・中田

「これを読んでいる自分の口がパッサパサになった」

こここ・岩中

「本来どういうリズムで読み上げるのか、朗読しているのを聞いてみたい! ご本人からは『パッサパサな気持ちを詩に託しました。』とコメントいただいているけど……よくわからん!」

ムラキング

「託されちゃったなあ」

こここ・中田

「みんなで読み上げると輪唱みたいでなんだか元気が出てきました」

入力された文字と書き文字とを交互に眺めたり、誰かの意見に呼応して見方が変わったり、読み上げて味わったり、詩から連想したことを膨らませてはしゃいでみたり。ありとあらゆる方法で作品を楽しみつくしている一同。おしゃべりは後半へと続きます。

後編「パッサパサの唄声ってどんな声だろう。生活から生まれた詩(うた)、投稿作品発表!」

次回の募集テーマと応募方法はこちら

【画像】
2024年に〈ちまた公民館〉で詩を眺める会をした時の様子。ムラキングさん(左)と水越さん(右)

Series

連載:ムラキングとみんなの詩(うた)