こここ編集部より
デザインのまなざし編集後記 in 福岡①──「TOKETA」のこぼれ話たち
編集後記
編集部の佐々木です。
少し前の2026年2月、取材で福岡に行きました。連載『デザインのまなざし』の、早くも17回目です。今回は、2025年度グッドデザイン賞を受賞した、里親家庭の対話を支えるカードキット「TOKETA」について伺いました。
記事に登場くださったのは、開発した〈一般社団法人 福祉とデザイン〉のディレクターである、田北雅裕さん(九州大学大学院 准教授)と新開咲紀さんのお二人です。「TOKETA」に込められた、余白や所有のデザインの話についてはぜひ(ぜひ!)本編を読んでいただくとして、このブログでは、インタビュー前後のお話をいくつか紹介できればと思います。
まずは、本編には出てこなかったこちらの写真。アイキャッチ、つまり記事のトップ写真の撮影をしようと近くの公園に行ったときに、インタビューをした田北さんと新開さんに加えて、もう一人、法人の代表理事である酒井咲帆さん(上の写真左)も交えたスリーショットを撮らせてもらいました。
実は酒井さんは、別法人で保育園も運営しています。その園とは、何とこの公園のすぐ隣(下の写真)。実は保育園として公園管理も手がけているということで、地域に開かれた場所でありながら、子どもたちが楽しく遊びまわれる空間がつくられていました。
田北さん、新開さんと酒井さんとのご縁についても当日伺ったのですが、本編ではボリュームの都合で触れられていません。これについては、執筆を担当くださった〈日本デザイン振興会〉の矢島進二さんが、グッドデザイン賞事務局の公式noteに「こぼれ話」として書き残してくださっています。
『デザインのまなざし』のこぼれ話 vol.17
ちなみに、noteには最後に「こぼれ話のこぼれ話」として、撮影を担当した齋藤陽道さんのコメントも掲載されています。
熊本を拠点に写真家として活動する齋藤さんには、〈こここ〉で別に『働くろう者を訪ねて』の連載を創刊当時から持っていただいています。今回は初めて、取材記事の撮影をお願いしました。
「TOKETA」は里親家庭で暮らす子どもと、その周りにいる大人のためのツールですが、他の関係性で使えるカードなどもあります。3人のコーダ(耳の聴こえない、もしくは聴こえづらい親を持つ、聴者の子ども)を持つ親でもある齋藤さんも、自身の子育てとも重ねながら、たくさんの気づきがあったと教えてくれました。
なお、インタビューは音声の日本語で行わせてもらったため、何もなければ、ろう者である齋藤さんは内容を知ることができません。今回は「YY文字起こし」を僕のスマホに入れて話者の近くに置き、離れたタブレットに文字起こしの内容を同期させることで、齋藤さんが取材中動き回りながらでも、話を読んでもらえるようにしました。
ただし、自動文字起こしなので、どうしてもうまく拾えていない部分があります。さらなるツールの発展を願いつつ、今回は取材後の文字起こし(原稿を制作する用)も共有するなどしながら、最後まで齋藤さんとご一緒させてもらいました。
noteの「こぼれ話のこぼれ話」にある感想、ぜひ読んでみてください!
※ 福岡主張で、前後に訪ねた「子どもの村福岡」と「認知症フレンドリーセンター」の話に続きます
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