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福祉施設での活動から生まれた〈あしおとでつながろうプロジェクト〉が、タップダンスのワークショップで〈豊岡演劇祭2022〉に参加。イベントは9月17日・18日
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鮮やかなムービーが投影された部屋の中で踊るダンスメンバーの写真

〈あしプロ〉が〈豊岡演劇祭2022〉にて、タップダンスのワークショップ&即興演劇上演を実施

障害のあるタップダンサーが中心となり、ダンスを通じて社会に楽しい体験の輪を広げる活動を行う〈NPO法人 あしおとでつながろうプロジェクト〉、通称〈ASI-PRO(あしプロ)〉。

2022年9月17日(土)・18日(日)の2日間、まちづくりに演劇の力を活かす芸術祭〈豊岡演劇祭2022〉(兵庫県豊岡市)の「フリンジプログラム」に参加。タップダンスと映像を共通言語とするワークショップを開催し、さらにワークショップ参加者と〈あしプロ〉のメンバーで即興の演劇作品をつくり、上演します。

プログラムのタイトルは『To know あなたが何かを知るために』。

初めて会う人と創作していくアート体験は、「旅をともにするよう」であり、「自分を知るヒントが得られる」体験であり、「相手を知ることの大切さを体感する」ものであると、〈あしプロ〉は即興演劇作品への参加を呼びかけています。

参加者がジャンプする、タップダンスのワークショップの風景

障害のあるメンバーが「出演者」や「ファシリテーター」を務める〈あしプロ〉

〈NPO法人 あしおとでつながろうプロジェクト〉とは、タップダンサーであり振付家のおどるなつこさんを主宰に、障害のあるタップダンサーが「メッセンジャー(案内人)」となり、国内外の子どもたちや、障害のあるなしに関わらずさまざまな人を対象としたアート活動を行うプロジェクトです。

ダンスセッション、アートイベント、ワークショップ、パフォーマンスなどの体験を通じて、一人ひとりの“違い”を尊重しあい、誰もが対等に楽しめる、インクルーシブで豊かな世界を築いていくことを目的としています。

子どもたちと一緒にタップダンスを踊るメンバー

おどるなつこさんが、子育てのなかで感じた「人はみな生まれつき強い個性を持っていて、その意思を尊重していくと、ユニークなシーンが引き出されて笑顔が溢れる」という体験や、ドイツ国際平和村(ドイツ北西部・オーバーハウゼン市)で、手や足を失うなどの大けがを負った子どもたちと一緒に踊った体験をきっかけに、2010年に非営利活動「あしおとでつながろう!プロジェクト」を立ち上げ。障害者支援施設などで活動を行ってきました。

2017年には、“障害者”と“多様な分野のプロフェッショナル”による現代アートの国際展〈ヨコハマ・パラトリエンナーレ2017〉に参画。一般参加者とタップのリズムを奏でるなかで、障害のあるダンサーの存在が、参加者の緊張を解きほぐしていることに気づいたおどるなつこさん。障害のある人と社会の関わり方の可能性を改めて実感されたそうです。

屋外広場で、大人も子どもも交じってタップダンスを踊っている写真
〈ヨコハマ パラトリエンナーレ 2017〉でのワークショップの様子

そのような思いから、アート活動を重ねてきた特性のある若者たちを、“違いは豊かさ”であることを社会に伝える「メッセンジャー」と位置づけ、障害のある人の新たな仕事とする試みをスタート。彼ら・彼女らに出演者やファシリテーターとして参加してもらい、活動範囲も福祉施設だけでなく小学校などにも広げました。

2019年にはメッセンジャーと共に、東北・大阪への旅公演も実現。「あしおとであそぼう!おどりの輪」をさまざまな環境にいる子どもたちに届ける活動は、ますます広がりを見せています。

アートと福祉を社会とつなぐ「デジタルギフト」の取り組み

福祉施設での活動やイベントなどへの参加に加えて、〈あしプロ〉は、2021年から「デジタルギフト」の販売というユニークな事業をスタート。

この「デジタルギフト」とは、オンラインのアートプログラムを企業などが購入し、学校・病院・ 福祉施設などにギフトとして贈ることができるというもの。

新型コロナウイルス感染症蔓延に伴い、外出自粛によって日常の楽しみを失っている人が多いこと、オンラインでの交流が活発になったこと、遠く離れた人同士でも交流が持てること、もともと外出することに困難を抱えている人にもアート・交流体験の機会を提供できることなど、さまざまな理由から生まれたアイデアです。

5地域7施設の福祉施設でのニーズ調査と、これまでのプロジェクト参加者約600名に対するアンケートをもとにしたギフトプランが用意されています。デジタルギフトの詳しい内容は、こちらをご参照ください。

相手を知るってどんなこと? 2日間のタップダンスワークショップ

子どもたちとメッセンジャーの笑顔が溢れるワークショップの風景
撮影:Hajime Kato/ヨコハマ パラトリエンナーレ 2020

9月17日(土)・18日(日)の2日間〈豊岡演劇祭2022〉のフリンジプログラムで開催される『To know あなたが何かを知るために』では、参加型のタップダンスワークショップと即興演劇作品の発表を行います。

〈あしプロ〉がタップダンスのワークショップで大事にしているのは、「よく聴く」こと、「よく見る」こと。一人ひとりが違うことから生み出される表現を、参加する人たちと共に創り出していく楽しみのなかから、相手をよく知り、さらには自分を知るヒントとなる体験へと繋げていきます。

プログラムへの参加方法は、自身の興味やスケジュールなどに合わせて選ぶことができます。「参加チケット」は、2日間で実施される3つのワークショップに参加して、演劇作品発表に出演できるもの。「鑑賞チケット」は、2日目の発表のみを鑑賞するチケット。さらに「ギフトチケット」として、参加費負担が難しい人やこのプログラムを体験してほしい人に贈れるチケットも用意されています。

あなたに合ったかたちで、多様な人と共につくりあげるアート体験に参加してみてはいかがでしょう?