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“福祉×アート”から地域ケアを考える。シンポジウム「文化で繋がる地域共生社会」1月29日開催
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【画像】チラシ表。サブタイトルに、福祉・医療分野と連携したアートプロジェクトから学ぶ、の文字
場所:真宗教化センター しんらん交流館大谷ホール(京都市下京区)

京都・下京の「地域ケア会議」に、アートプロジェクト実践者が登壇!

日頃は意識していなくても、私たちの暮らしは土地の「成り立ち」や、まちの「変化」と無関係ではいられません。福祉の世界では今、アートと連動しながら地域固有の文脈を汲み、一人ひとりの願いに応えていく実践が少しずつ広がり始めています。

2026年1月29日(木)に京都で開催される「文化で繋がる地域共生社会―福祉・医療分野と連携したアートプロジェクトから学ぶ―」では、そうした実践者たちを招き、先行事例を踏まえながら、さまざまな社会資源の連携について考えます。

参加は無料で、定員80名。シンポジウムを主催するのは〈京都市下京・東部地域包括支援センター〉および〈崇仁すくすくセンター実行委員会〉です。

【画像】チラシ裏。登壇者の荒川真由子さん、山本麻紀子さんファリシテーターの青木彬さん、コメンテーターの柳堅徳さんの名前と紹介文

シンポジウムで紹介される東京/京都の実践

今回のイベントを企画したのは、インディペンデント・キュレーターとして活動する青木彬さん。こここの連載『たとえ答えが出なくとも』でもアートプロジェクトの現場の話を綴ってくださっている青木さん自身のファリシテーションにより、当日は2名の登壇者と一緒に、福祉や医療現場でのアート実践を見ていきます。

登壇者の1人は、東京都足立区にある〈大内病院〉のアートコーディネーターで、作業療法士の荒川真由子さんです。

精神科病院とその周辺施設にアーティストが1年間、滞在・創作・交流するアーティスト・イン・レジデンス「O-HAG(Oouchi Hospital Artists’ Guild:おはぐ)」を企画した荒川さん。シンポジウムでは、現在まさに進行中のプログラムを通して考えてきた、地域課題と向き合うアートのあり方について考えます。

もう1人は、〈崇仁すくすくセンター実行委員会〉委員長の山本麻紀子さんです。

歴史的にさまざまな差別と向き合ってきた、京都駅東部「崇仁(すうじん)地区」の記憶を残していくべく、アーティストの山本さんは2020年に「挿し木プロジェクト」をスタートしました。当日は2025年度に始まった〈武田薬品工業株式会社〉の京都薬用植物園、および京都市立芸術大学の学生・教員有志による〈京芸高瀬川保勝会〉との協働事業を中心に、5年間の活動を振り返りながら地域ケアとの連携を探っていきます。

【画像】花壇に緑を植えている。作業している人や、後ろで見ている人の中には高齢者の姿も
「クチナシの地植え会」 (2024年10月)

「地域ケア会議」とのコラボイベント

今回、コメンテーターとして京都市下京区で地域密着の医療を目指す〈柳診療所〉院長の柳堅徳さんも参加するこの「文化で繋がる地域共生社会」は、共催者の〈京都市下京・東部地域包括支援センター〉が毎年行う「地域ケア会議」の一環として行われます。

「地域ケア会議」には、地域の高齢者を見守る多職種(医療・福祉・地域活動を担うさまざまな団体や組織)が参加します。そうした方々と地域の現状や課題を共有しながら、新たなアートプロジェクトについて意見交換の場がつくれるのではと考え、今回〈崇仁すくすくセンター実行委員会〉とのコラボ企画としてシンポジウム開催が決定しました。

【画像】建物と建物の間にある大きな木を囲んで十数名の人が話を聞いている
「挿し木のみまわり会」(2025年10月)。挿し木プロジェクトの運営でも、京都市下京・東部地域包括支援センターと崇仁すくすくセンター実行委員会は、活動を長く共にしてきました

シンポジウムは13:30〜15:00ですが、終了後は会場が1時間使えるようになっており、自由に話をしたり交流したりする場も設けられる予定です。

さらに当日は、「挿し木プロジェクト」の取り組みの一つである、地域住民の有志、デイサービス利用者、京都市立芸術大学の学生、京都市立美術工芸高等学校の園芸部などが協働し制作している「挿し穂の横断幕」(1m×10m)の展示も計画されています。

生活のかたちも、個人のニーズもますます多様化、複雑化するなかで、福祉とアートが結びつくことは私たちの暮らしにどのような可能性を与えてくれるのでしょうか。具体的な話が聞けるこの機会、気になる方はぜひ会場まで。