ニュース&トピックス

藝大生と共に「福祉と芸術」を学ぶ。〈東京藝術大学〉のプロジェクト「DOOR」が2022年度受講生を募集、〆切2/15
イベント情報 お知らせ

  1. トップ
  2. ニュース&トピックス
  3. 藝大生と共に「福祉と芸術」を学ぶ。〈東京藝術大学〉のプロジェクト「DOOR」が2022年度受講生を募集、〆切2/15

ぼしゅうばなー
〈東京藝術大学美術学部〉は2022年度の『DOOR』受講生を募集中。1月には公開講座も開催

〈東京藝術大学〉のプロジェクト「DOOR」で受講生を募集中

〈東京藝術大学〉 美術学部は、履修証明プログラム「Diversity on the Arts Project(以下、DOOR)」の2022年度生(6期生)を募集しています。

「DOOR」とは、「福祉と芸術」をテーマに「多様な人々が共生できる社会」を支える人材を育成するプロジェクトです。オンラインのみの受講でも履修証明書の取得が可能なため、全国各地から応募ができます。

応募〆切は2022年2月15日(火)です。1月には公開講座を開催。受講を検討している方を対象に、受講内容と先輩受講生の声を聞くトークセッション、並びにゲスト講義の機会を設けています。

わーくしょっぷのようす

社会人と藝大生が一緒に「福祉と芸術」を学ぶ「DOOR」

「多様な人々が共生できる社会」を支える人材を育成するプロジェクト「DOOR」。講師には、社会的テーマで表現活動をしているアーティストや福祉の実践者、障害のある人や生きづらさを抱えている当事者など、多様な分野の専門家約30名です。アートと福祉を広い視点で捉え直し、重なり合うフィールドを拡張しながら、体系的かつユニークなカリキュラムを展開しています。

カリキュラムは、必修科目2科目・選択科目・DOOR特講・eアーカイブラーニングから成り立っています。

必修科目は「ダイバーシティ実践論」と「ケア原論」の2科目です。「ダイバーシティ実践論」は、生きづらさを抱える当事者や当事者と関わる活動をする実践者・表現者との対話、また専門家を講師に招いた、オムニバス形式の講義を通して、共生社会を考え、実践につながる思考を学んでいきます。「ケア原論」では、福祉の歴史やケアの基礎的な考えを知り、社会が抱える問題について理解を深めます。

じゅぎょうのようす
DOOR特講「ワークショップブレインストーミング」での授業

選択科目はⅠとⅡがあります。選択科目Ⅰでは、福祉現場を訪問し、グループワークを通してケアの現場をより社会に開かれた場にする方法を考察する「ケア実践場面分析演習」、映像制作・ドキュメンタリー技法を基礎から学び、グループで映像制作まで行う「ドキュメンタリー映像演習」などの5科目から1つを選び、学びを深めます。

えいぞうせいさくのようす
「ドキュメンタリー映像演習」で映像制作にチャレンジ

選択科目Ⅱでは、人間形成の基本原理について学び、生涯学習の基礎的理解を身につける「人間形成学総論」、アートプロジェクトの今後を実践的立場から検証と考察する「アートプロジェクト実践論」の2科目。こちらは2科目とも任意で履修が可能です。

それらに合わせて、不定期で開催されるDOOR特講では、〈東京藝術大学〉の施設を利用したデッサンの授業などを行い、eアーカイブラーニングでは、専門家による講義動画を試聴し、知見を深めます。

でっさんのじゅぎょう
DOOR特講でのデッサンの授業風景

自身の興味関心に合わせて履修を選択できるDOOR。過去5年間で修了生は約300名にのぼり、DOORで学んだことをきっかけに修了生有志が作る活動NEXT DOORなどが立ち上がりました。
そこでは自主的に講演会・交流会・勉強会などを企画し、新たなつながりや学ぶ機会を生み出したり、学んだことを生かし受講生同士での起業をしたりと活動を広げています。

「DOOR」を体験する公開講座が1月に開催

応募締め切りの1ヶ月前となる1月には、「DOOR」の受講を検討している方を対象に公開講座が実施されます。

こうかいこうざ
1月に2つのDOOR公開講座が開催

1月24日に開催する公開講座は、総合地球環境学研究所 所長であり、人類学や霊長類学の研究で知られる山極壽一さんを講師にお迎えし、「人間の社会力を進化と文化から読み解く」をテーマにお話しいただきます。他にも授業ガイダンスや受講生によるトークセッションも予定しています。

公開講座はオンラインで配信予定です。『DOOR』に興味をお持ちの方はぜひ視聴されてはいかがでしょうか。