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社会福祉法人が立ち上げたハーブティーと焼き菓子の店〈HERB AND…〉。〈かすたねっと〉の姉妹店として東京都練馬にオープン!
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〈Laboratorio Zanzara〉がデザインした〈HERB AND...〉のロゴ

世界が認めるブレンダーが監修した、ハーブティーと焼き菓子の店がオープン

2021年9月、東京都練馬区にハーブティーとお菓子の店〈HERB AND…(ハーブアンド)〉がオープンしました。こちらは同じ練馬で約35年間、クッキーやケーキなどの焼き菓子を手づくりしてきた〈社会福祉法人花水木の会〉が運営する〈かすたねっと〉の姉妹店。

障害のあるメンバーがつくる、素朴で飽きのこない〈かすたねっと〉のお菓子には、全国にたくさんのファンがおり、「こここなイッピン」でも紹介しています。

〈HERB AND…〉のハーブティーは、iTQi(国際味覚審査機構)のコンテストで3つ星を獲得したハーブティーブレンダーが監修し、同店のためだけにブレンドされたオリジナル! すべてノンカフェインで、「朝」「昼下がり」「夕方」「夜」という4つの時間をイメージした4種のお茶には、それぞれの時間・原料・おすすめのシチュエーションをモチーフにした小さなストーリーが用意されています。さらに、スッキリとしたテイストの「ルイボスティー(店頭販売限定)」が追加されたばかり。

〈HERB AND…〉のハーブティー
〈HERB AND…〉の4つのハーブティー(photo:Isao Negishi)

〈HERB AND…〉の4つのハーブティーとは?

「朝」をイメージしてブレンドされたのは「マンゴーとサフラワーの花」。ブラックペッパーやローズペッパーがミックスされており、体を温める効果があるとされています。

「昼下がりの午後」をイメージした「フェンネルとカモミール」は、ハイグレードルイボスを使用した美容ブレンド。

「夕方」をイメージした「ストロベリーとハイビスカス」は、フルーツやバニラの甘い香りが気持ちをポジティブにしてくれるようなミックスブレンドで、酸味が苦手な人も楽しめるやさしい味。

リラックスしたい「夜」におすすめの「みかんとひまわりの花」は、爽やかな味わいのブレンドです。

ギフトセットの写真
ティーパック8包入りと〈かすたねっと〉のクッキー詰合せのギフトセット(photo:Isao Negishi)

このブレンドティーは、厳選された国と地域からハーブやスパイスを集め、トップクラスの食品安全と衛生管理基準を持つニュージーランドでブレンド。それらを練馬の店舗内で、障害のある人の手によってひとつひとつパッケージングしています。

ティータイムには、お菓子が欠かせません。せっかくなら、同店のハーブティーに合わせてつくられた焼き菓子を。バターとバニラの香りが豊かな、イタリア発祥のクッキー「王様のひげ(クルミリ)」や、アーモンドパウダー・卵・小麦粉にドライイチジクを加えて、ガリガリ食感とイチジクのプチプチ感が楽しめる「ビスコッティ」なども用意されています。

〈HERB AND…〉で販売されている焼き菓子の盛り合わせの写真
上から、口の中でホロホロッと崩れる「メレンゲ」、ドレンチェリーが乗ったシチリア風アーモンドクッキーはその名も「宝石」、ハーブティーや赤ワインに浸してもおいしい「イチジクのビスコッティ」、「アーモンドビスコッティ」、イタリア発祥のクッキー「王様のひげ」(photo:Naomi Fukunaga)

〈Laboratorio Zanzara〉とコラボレーションしたデザイン

お店のロゴや、ハーブティーのパッケージに採用されているイラストは、イタリア北部トリノにあるNPO福祉法人〈Laboratorio Zanzara(ラボラトリオ・ザンザーラ)〉(注)によるデザインです。

店内には〈Laboratorio Zanzara〉が手がけたアートブック『un’ora al giorno almeno bisogna essere felici(訳:少なくとも1日1時間、幸せであるべきです)』がディスプレイされています。

慌ただしい毎日を豊かにしてくれるお茶の時間を、というのが〈HERB AND…〉の思い。そして「1日に1時間は幸せでありますように」という願いが込められています。

〈HERB AND...〉の外観写真
店内には〈Laboratorio Zanzara〉のポスターや張り子などが飾られています。レトロな硝子ショーケースは、地域の閉業したお茶屋さんから譲り受けたもの

(注)〈Laboratorio Zanzara(ラボラトリオ・ザンザーラ)〉は、イタリア北部トリノの中心街にアトリエを構えるNPO福祉法人。街の人たちに見守られながら、自由にアトリエと街を行き来するメンバーは、紙の張子やシルクスクリーンのオリジナル商品を日々制作。企業や自治体のグラフィックデザインなども多数手がけている。

〈HERB AND…〉だからできる、丁寧な手しごと

〈かすたねっと〉が、ハーブティーと焼き菓子の店を立ち上げた理由は、焼き菓子と一緒に楽しめる、健康に配慮した飲み物を提供したいということ。さらに、障害のある人の仕事の場をさらに広げたいという思い。

焼き菓子づくりには、重い材料を運ぶなどの仕事が多く、体力が必要です。ですが、歳を重ねた人、重いものが持てない人、大人数が集まる環境が苦手な人など、お菓子づくりの仕事が難しい人もいます。そんなメンバーが安心して働ける場所と、焼き菓子に合う飲み物を模索するなかで出てきたアイデアが、ハーブティーのお店でした。

〈HERB AND…〉に携わるメンバーは、少人数の静かな工房で、丁寧にひとつずつティーパックをつくったり、茶葉を袋詰めしたりと、各人にあった環境で、得意を生かした手しごとを行っています。〈かすたねっと〉が大切にしている“働くよろこびにあふれた場所”は、新しい姉妹店にもしっかり受け継がれています。

布製の巾着に入れたティーパック「てるぼう」の写真
コットンの布に茶葉を入れ、ふんわり包んでキュッと結んだハンドメイドのティーパック「てるぼう」。お湯を注ぐとハーブがしっかり膨らみ、おいしさが十分に抽出される、自慢のティーパック(photo:Naomi Fukunaga)

個包装から、ギフトにもぴったりなハーブティーとお菓子の詰合せなど、さまざまな商品が用意されています。気になった方は、ぜひ実店舗とオンラインショップをチェックしてみてくださいね!