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“海外に(も)ルーツをもつ人たち”が制作した「まちの映画」の上映会!「KINOミーティング」が5月21日に開催
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“海外に(も)ルーツをもつ人たち”とつくった「まちの映画」上映会&トークのチラシ画像

「KINOミーティング」が一般観覧者を招いての「上映会&トーク」を開催

“海外に(も)ルーツをもつ人たち”と東京のさまざまなエリアを巡りながら「まちの映画」をつくるプロジェクト「KINOミーティング」。

2022年4月の発足以降、「#1 池袋」と「#2 葛飾」のフィールドでワークショップが行われ、言語も経験もさまざまな人同士から生まれるコミュニケーションや表現を探り、それらを映像作品にしてきました。

そして2023年5月19日(金)~21日(日)の3日間、東京都北区をフィールドに「KINOミーティング #3 北区」が行われます。その最終日にあたる5月21日(日)には、一般観覧者が参加できる「上映会」を開催!

上映されるのは、「#3 北区」のワークショップで制作する「シネマポートレイト」と、映画『ニュー・トーキョー・ツアー』の2作品。

同日は詩人、明治大学理工学部教授の管啓次郎さんをゲストに迎えてのトークも実施されます。

「シネマポートレイト」、映画『ニュー・トーキョー・ツアー』、ゲストの管啓次郎さんの写真

「KINOミーティング」とは?

東京の芸術文化の創造・発信を推進する〈アーツカウンシル東京〉が、地域社会で活動を行うNPOとともに、社会に対して新たな価値観や創造的な活動を生み出すために展開している「東京アートポイント計画」。そのプロジェクトのひとつとして2022年4月にスタートしたのが「KINOミーティング」です。

“海外に(も)ルーツを持つ人たち”を対象とした映像作品づくりのワークショップを開催し、さまざまなバックグラウンドを持つ人々との協働や、新たなコミュニケーションが生まれる場づくりをテーマにしたプロジェクト。ワークショップの参加者は、自身とは異なるルーツをもつ人たちとグループを組み、自身のルーツに向き合いながら互いの視点を交換し、協働しながら映像作品をつくります。

カメラを構える人物が写っている「KINOミーティング #3 北区」の募集チラシ画像
「KINOミーティング #3 北区」の募集チラシ。「KINO」とは、ドイツ語をはじめとしたさまざまな言語で「映画」「紀行」「旅」といった意味を持つ言葉。本プロジェクト名には、「場所(エリア)を移動しながら、映画や映像という媒体を使っていく、そのプロジェクトの過程でさまざまな人々と出会い、対話する」という意味が込められています

5月19日(金)から3日間かけて行われる「KINOミーティング #3 北区」は、さまざまなバックグラウンドを持つ人たちがグループを組み、北区のまちのなかに自身のルーツを探すワークショップを行います。

参加者たちはまちを歩き、自身のルーツとリンクする風景に出合ったら、その場所・瞬間が想起させたエピソードをメンバーに共有し、写真や音声として記録します。

最終的にそれらの記録を組み合わせて、2分程度の映像作品「シネマポートレート」を制作。メンバーとの話し合いや協力のなかで、その日、その人たちでしか撮ることのできなかった“北区の映画”が生まれます。

※「KINOミーティング #3 北区」のワークショップ参加者募集は締め切られています。

ワークショップ最終日「上映会&トーク」の一般観覧者を募集中!

「KINOミーティング #3 北区」の最終日となる5月21日(日)には、「シネマポートレート」の上映会が行われます。これまではワークショップ参加者のみで視聴してきましたが、今回は一般にもひらき、実施されることになりました。

さらに、「KINOミーティング」の前身プロジェクト「Multicultural Film Making ルーツが異なる他者と映画をつくる」(MFM)で生まれた映画『ニュー・トーキョー・ツアー』も同時上映。

仕事を無くし、恋人とも別れ、このまちに住む意味を見失いかけているリー。ある日、そのまちに来たばかりのトシキとの偶然の出会いから、リーはトシキの観光ツアーに巻き込まれていく。映画をつくったメンバー自身のルーツや、暮らしのなかでのエピソードから生まれた物語は、全くのフィクションではない、あなたが住むまちにいる誰かの暮らしかもしれない。
(映画『ニュー・トーキョー・ツアー』のあらすじ)

そして、カリブ海のフランス語文学、チカーノ(メキシコ系アメリカ人)文学など、現代地球社会における文化創造を研究する比較文学者・詩人の管啓次郎さんを迎えたトークイベントも。作品やプロジェクトについての理解を深めるトークが繰り広げられる予定です。

自分自身とは異なるルーツをもつ人たちの視点、気づきにくい価値観といったものを、「KINOミーティング」で制作された映像作品やトークから受け取ることができるかもしれません。それは自分自身の視野をより多角的に広げる体験となるのではないでしょうか。

上映会はどなたでも参加が可能。進行は日本語で行われます。先着20名の定員のため、ご興味のある方は早めのお申し込みを!