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2025年まで1年半。超高齢社会の「未来」「進化」を考える、〈KAIGO LEADERS〉10周年イベント
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イベントバナー画像。開催日時とイベントタイトル、ゲストの顔写真が並んでいる
〈KAIGO LEADERS〉の10周年イベント。会場とオンラインの同時開催です

2025年の、さらにその先を見据えたトークイベント「介護の未来、介護の進化」

団塊の世代がすべてが75歳以上の後期高齢者となり、高齢化率(65歳以上の高齢者の割合)が人口の30%を超えるとされる「2025年」。医療費や社会保障費の増加に加えて、介護を必要とする人がますます増えると言われています。

立ち上げ当初からこの年を視野に入れ、「2025年、介護のリーダーは日本のリーダーになる」というビジョンを掲げ活動してきた〈KAIGO LEADERS〉が2023年4月、設立10年を迎えました。10周年を記念し、5月21日(日)に「介護の未来、介護の進化」をテーマにしたイベントが開催されます。会場は池袋の〈株式会社リジョブ〉オフィスで、別途オンライン配信も予定されています。

トークゲストに『シン・ニホン』の著者・安宅和人さんや、大規模データ解析のスペシャリスト瀬々潤さん、老年病内科の専門医である鈴木里彩さんを迎え、モデレーターとして〈KAIGO LEADERS〉発起人の秋本可愛さん、介護現場の最前線でケアテックに挑む宇井吉美さんも登場。参加者同士の交流の時間もとりながら、2025年のさらにその先を見据えて、介護が変化していく可能性を考える場を開きます。

参加者が壇上で話す話者の説明を聞いている
以前に〈リジョブ〉オフィスで開催された〈KAIGO LEADERS〉のイベントの様子

介護に携わる人がつながり学び合う〈KAIGO LEADERS〉

〈KAIGO LEADERS〉は、介護に志を持つ日本最大級の若者コミュニティです。これまで介護に関わる6000人を超えるプレーヤーとともに活動し、介護を通じた可能性の発見やチャレンジを応援してきました。

立ち上げたのは〈株式会社Blanket〉代表取締役の秋本さん。介護施設でのアルバイトを通じて、離職率の高さや同世代の介護への関心の低さなどに課題を感じ、「若い世代から、介護を盛り上げたい」と大学生だった2013年から活動をスタートしました。

以後、多様なゲストを招いた双方向の学びの場「PRESENT」や、自分自身の想いや問題意識をもとに、何か新しいことを始めてみたい人、あるいは既にはじめている人を応援する連続ワークショップ「KAIGO MY PROJECT」などを展開。5周年を迎えてからは、クラウドファンディングで800万円を超える支援を得て全国展開を始め、2020年には新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、オンライン活動にも注力。全国の介護に携わる人をつなぐプラットフォームとして、オンラインコミュニティ「SPACE」も始動し、出会いや学び合いの機会を支えてきました。

「PRESENT」では、グループワークを通した学び合いの時間がある
slackの画面キャプチャー
Slackを活用した、「SAPCE」メンバー限定のコミュニティルーム

また〈KAIGO LEADERS〉では、若手の目線で介護業界と社会をアップデートすることを目指す、研究・リサーチ活動「KAIGO LEADERS LAB.」も昨年開設。慶應義塾大学大学院 健康マネジメント研究科の教授で「認知症未来共創ハブ」代表の堀田聰子さんや、〈マッキンゼー〉、〈ヤフー〉CSOを経て〈Zホールディングス〉でシニアストラテジストを務める安宅和人さんをアドバイザリーとして迎え、介護業界の発展に寄与する活動を行っています。

3つのセッションを通して、介護の未来と進化を描く

2023年4月に10周年を迎えた〈KAIGO LEADERS〉。活動当初から掲げていた「2025年」が1年半後に迫り、少子高齢化や貧困問題、介護問題などの深刻化も予想されるなかで、これからの介護や私たちの未来はどうなっていくのか。今回のイベントでは、3つのセッションを通して、未来を見据えるゲストたちと考えていきます。

  • セッション① 介護の未来〜介護の未来を担う人材とは?〜

AIとデータ技術の発展による現状の日本とこれからどう時代を切り開いていったらよいかを書いた『シン・ニホン』(「読者が選ぶビジネス書グランプリ2021」総合グランプリ受賞)の著者であり、「KAIGO LEADERS LAB.」のアドバイザリーでもある安宅さん。安宅さんが描く日本の未来、そして介護の未来をつくる人材とはどのようなものでしょうか。〈こここ〉にもご寄稿いただいたことのある、〈KAIGO LEADERS〉発起人の秋本さんとのセッション形式でお話を伺います。

笑顔でこちらを見ている安宅さん
安宅和人さん。慶應義塾大学 環境情報学部教授、〈Zホールディングス株式会社〉シニアストラテジスト。「KAIGO LEADERS LAB.」アドバイザリー
  • セッション② AI・テックで介護はどこまで進化するか?

私たちの生活に大きな変化をもたらす技術として注目されるAI。介護業界においても、業務の効率化やサービスの向上などが期待されています。日々進化する技術は介護をどこまでサポートできるのか、「人間とAIが共生する未来」とはどのようなものか、生命科学の大規模データ解析を専門とする瀬々潤さんをゲストに招きます。モデレーターを務めるのは、〈こここ〉の連載『デザインのまなざし』でも話を伺った、排泄ケアシステム「Helppad」の開発者・宇井吉美さんです。

腕を組んでこちらを見ている瀬々さん
瀬々潤さん。株式会社ヒューマノーム研究所 代表取締役社長
  • セッション③ 認知症ケアの最前線とは

2025年には、65歳以上の5人に1人が発症している、と予測される認知症。私たちは、どのように認知症状がある人たちの生活を支えることができるのでしょうか。大学病院で認知症や高齢者医療の研究に携わる一方、在宅医としての現場勤務や、認知症状があっても豊かに暮らせる地域づくりなどに関わる鈴木里彩先生の経験をもとに、認知症ケアの最前線を学んでいきます。

白衣を着てほほえんでこちらを見ている鈴木さん
鈴木里彩さん。東京医科歯科大学総合診療医学分野 非常勤講師

イベントは東京の会場のほか、Zoomでも配信。全国どこからでも参加することができます。また、オンラインコミュニティ「SPACE」(一般2,100円、学生1,600円/月)に申し込めば、〈KAIGO LEADERS〉主催のオンラインイベントに無料で参加可能になり(一部を除く)、今回のイベントも含めた過去のアーカイブ動画も視聴できるようになります。

2025年も目前に迫り、いよいよ介護の課題は私たち誰もが向き合わなければいけない問題になりつつあります。進歩する技術は、超高齢社会に光を当てる存在になるのでしょうか。ぜひトークに耳を傾け、未来に思いを馳せてみませんか。