ニュース&トピックス

みんなで集う場をつくるユニバーサルなイベント「まるっとみんなで映画祭2025 in KARUIZAWA」1月17日(金)〜20日(月)開催
イベント情報 上映・配信情報

  1. トップ
  2. ニュース&トピックス
  3. みんなで集う場をつくるユニバーサルなイベント「まるっとみんなで映画祭2025 in KARUIZAWA」1月17日(金)〜20日(月)開催

映画の場面や鑑賞している様子の写真が配置されたメイン画像
長野県軽井沢町の〈軽井沢町中央公民館〉をメイン会場に、4日間映画祭が開催されます

年齢や障害の有無、言語の違いを超えて、一緒に楽しめる映画祭

こどもからシニアまで、障害のある人もない人も、日本語が母語でない人も、誰もが楽しめる映画祭「まるっとみんなで映画祭2025 in KARUIZAWA」が、2025年1月17日(金)〜20日(月)に開催されます。メイン会場となるのは、〈軽井沢町中央公民館〉(長野県軽井沢町)です。

映画はバリアフリー字幕や音声ガイド付きで上映。また、手話通訳や筆談、リラックスエリアの設置、駅からの送迎バスの運行など、誰もが安心して参加できるサポートがあります。

また映画上映のほかにも、音で遊べるワークショップ型上映会や、子ども向けの手話ワークショップ、シンポジウム、遠足上映会などのプログラムが準備されており、さまざまな人が混じり合いながら、一緒に楽しめる映画祭です。

「まるっとみんなで映画祭」とは

「まるっとみんなで映画祭」は、年齢や障害の有無、言語の違いに関わらず参加できる、ユニバーサルな映画祭。2021年からスタートし、千葉県の複合施設や栃木県那須の商業施設、地域の施設で開催し、2023年からは長野県軽井沢地域で実施しています。軽井沢では、地域の高校生からシニアまでの有志で構成された「まるっとみんなの調査団」が中心となって企画・運営を行ってきました。

映画祭では、社会的なテーマ、地域、子どもなどに焦点を当てたさまざまな映画の上映に加えて、ワークショップ、感想シェア会、シンポジウムなどの関連プログラムを通じて、地域に暮らす多様な人が交わり、対話する場を生み出すことを目指しています。

〈こここ〉では、2022年に開催された「まるっとみんなで映画祭2022 in NASU」を、会場となった〈GOOD NEWS〉に務める小宅泰恵さんと、まるっとみんなで映画祭事務局の金森香さんによる対談とともに紹介しました。

ノンバーバル、手話、ワークショップ、遠足…2025年に展開される17のプログラム

軽井沢地域で開催されるのは、2023年に続き、2度目。4日間で17のプログラムが展開されます。その中からいくつかのプログラムをご紹介します。

・ノンバーバルで楽しめる「まるっとフレンドリー上映会」
初日の1月17日(金)の夕方に開催されるのは、まるっとフレンドリー上映会。言葉を用いずに表現されている作品としてチェコや日本のアニメーション小作品を上映します。日本語を母語としない方や、小さなお子さんも一緒に楽しめます。

4つの作品の画像が配置されている
左上から時計回りに『砂のカップケーキ』(監督:カテジナ・カルハーンコヴァー)、『アンタはいいよね!』(監督:ズザナ・ブラハチュコヴァー)、『もるめたも』(企画・制作:Reframe Lab)、『グース』(監督:ヤン・ミーカ) の4作品が上映されます

・手話やろう者の世界を題材にした作品
2024年3月の「軽井沢町手話条例」制定や2025年に開催されるデフリンピックなどの機運もある中、今年は地域の手話通訳と連携し、耳の聞こえない人の文化や手話についての理解を深めるプログラムにも力を入れています。

1月19日(日)には、子ども向け手話ワークショップのほか、第94回アカデミー賞で3冠を達成した『コーダ あいのうた』(監督:シアン・ヘダー)や、コーダ(注)の真の思いに迫るドキュメンタリー『私だけ聴こえる』(監督:松井至)を上映。『コーダ あいのうた』の上映後には、感想シェア会も行われます。

注:Children of Deaf Adultsの略。耳の聴こえない、もしくは聴こえづらい親を持つ、聴者の子どもを指す言葉。

・「音で遊べるワークショップ型上映会」
1月19日(日)には、映像とリンクさせた音遊びをしながら鑑賞できる「音で遊べるワークショップ型上映会」を開催。田口清隆監督の『大怪獣ブゴン』とTHEATRE for ALL企画・制作の『PAPER?/かみ?』を上映します。じっとしていることが苦手な人や子どもも身体を動かしながら一緒に楽しめます。

打楽器を手にした大人と子どもが遊んでいる
「音で遊べるワークショップ型上映会」の様子

・「上田映劇」への遠足上映会
最終日の1月20日(月)には、バスに乗って映画を見に出かける「遠足上映会」を開催。上田市の老舗映画館「上田映劇」を訪ね、映画好きな高校生を描いた青春コメディ『I Like Movies アイ・ライク・ムービーズ』(監督:チャンドラー・レバック)を鑑賞します。学校に行かないという選択をしている子どもたちや、車などの交通手段がなく映画館に行くことが難しいシニアの方の参加も大歓迎です。

バスの前に、映画祭のチラシを手に立って案内している人がいる
バスによる送迎の様子

この他にも、信州ゆかりの監督による作品の上映、DJパーティ、ドラァグクイーンによる読み聞かせとパフォーマンス、さらに映画祭のフィナーレには、「誰も取り残さないまちづくり、において私たちができることは何か?」をテーマにしたシンポジウムも予定されています。

誰もが楽しめることをテーマにした映画祭では、映画は静かにじっと座って鑑賞するもの、というイメージを更新する、新しい体験に出会えそうです。ぜひ、家族や友達を誘って、軽井沢へ足を運んでみませんか?

映画祭のタイムテーブル