LGBTQ+などセクシュアル・マイノリティをテーマにした映画祭「第31回レインボー・リール東京」が7月15日～23日に開催
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LGBTQ+などセクシュアル・マイノリティをテーマにした映画祭「第31回レインボー・リール東京」が7月15日～23日に開催

【写真】上映される映画の画像6枚 — 「第31回レインボー・リール東京〜東京国際レズビアン＆ゲイ映画祭〜」では全21作品が上映される。『孔雀』（左上）、『マット』（右上）、『ヴィーナス・エフェクト』（左中央）、『ローンサム』（右中央）、『幸運の犬』（左下）、『GMT+9』（右下）

アジア・日本初上映の作品が続々！多様なSOGIをめぐる映画たち

セクシュアル・マイノリティをテーマにした映画を上映する「第31回レインボー・リール東京〜東京国際レズビアン＆ゲイ映画祭〜」が、2023年7月15日（土）から23日（日）の計6日間にわたって開かれます。会期前半（7月15～17日）は〈スパイラルホール〉（東京都港区）、会期後半（7月21～23日）は〈ユーロライブ〉（東京都渋谷区）にて開催。予定されている21作品のうち、11作品が日本初上映となります。

1992年から始まり、今年で第31回を迎えた本映画祭では、レズビアン、ゲイ、トランスジェンダー、インターセクシュアル、バイセクシュアルなど、多様なSOGI（ソジ＝性的指向・性自認）に焦点を当てた映画を紹介します。

さまざまなセクシュアリティを描いた物語やドキュメンタリー映画。監督によるトークイベントも

【写真】トランス女性とみられる人が、前にいる人物をじっと見つめている — 映画『孔雀』より

今年のトップバッターを飾るのは、トランスジェンダー女性が主人公の『孔雀』（ピョン・ソンビン監督）。「釜山国際映画祭」や「サンフランシスコ国際映画祭」にも出品された、日本初上映の韓国映画です。

家族や故郷の人々と絶縁している主人公ミョンは、性別適合手術費用のためにダンス大会へ出場するも、優勝を逃してしまいます。そんな中、父の訃報が飛び込んでくる……というストーリー。主演を務めるプロダンサー・へジュンさんによるダンスも、大きな注目ポイントのひとつです。

7月15日の上映後（会場：スパイラルホール）は、ピョン・ソンビン監督によるトークイベントも開催予定！長編デビューとなった本作への思いが語られます。

【写真】男性と女性が、体育館のような場所で向かい合って — 映画『秘密を語る方法』より　©Invisible Thread Films

そして、翌7月16日に上映されるアイルランドのドキュメンタリー『秘密を語る方法』の上映後も、監督のトークイベントが予定されています（会場：スパイラルホール）。こちらの作品は、アジア初上映です。

21歳でHIV陽性と判明したロビーは、5人の元交際相手に連絡を取ります。そのうちの1人が、本作の監督であるショーン・ダンさんでした。ショーン監督はロビーからの連絡をきっかけに、HIVと共に生きる人々の経験談を追っていきます。俳優が演じる舞台、ドラァグアーティストのストリートパフォーマンス、患者同士が思いを共有しあうワークショップ。当事者の「語り」を、多彩な手法で表現している作品です。

トークイベントでは、ショーン監督にオンラインで話を聞いていきます。
さらに7月22日の上映後（会場：ユーロライブ）は、ドラァグクイーンのマダムボンジュール・ジャンジさん（特定非営利活動法人akta 理事荒木順さん）を司会にお迎えし、映画にまつわるリーディングワークイベントを開きます。

観客の投票でグランプリを決める「レインボー・リール・コンペティション」

国内ではなかなか観られない作品が目白押しの本映画祭。コメディ、SF、ミュージカルなど、ラインナップは多岐にわたります。2023年の「ベルリン国際映画祭」や「サンダンス映画祭」、「シアトル国際映画祭」で受賞した『マット』、そして日本の長編作品『幸運の犬』にも注目。21日と23日には、アジアの短編映画を集めたプログラムもユーロライブにて上映されます。

そして今年は、6年ぶりとなる「レインボー・リール・コンペティション」を17日に実施（会場：スパイラルホール）。日本人の映像作家たちによるショートフィルム7本を上映し、観客の投票でグランプリを決定します。上映後には舞台挨拶と表彰式を予定しています。

【写真】ウェディングドレスを着た女性２人が向かい合い、額と鼻をくっつけ合っている — レインボー・リール・コンペティション出展作品『Veils』より

　セクシュアル・マイノリティを取り巻く現状を、さまざまな切り口でリアルに描いた作品たち。同じ空間で映画を楽しみ、感動を共有しあうことも、本映画祭の醍醐味です。上映スケジュールやチケット購入方法は、下記Information欄記載の公式ウェブサイトからご確認ください。

Information

第31回レインボー・リール東京〜東京国際レズビアン&ゲイ映画祭〜

【期間】2023年7月15日(土)〜17日(月・祝)@スパイラルホール
2023年7月21日(金)〜23日(日)@ユーロライブ　(合計6日間)
【会場】スパイラルホール：東京都港区南青山5-6-23　スパイラル3F
ユーロライブ：東京都渋谷区円山町1-5　KINOHAUS2F
【主催】NPO法人レインボー・リール東京
※今後の新型コロナウイルスの感染状況により、やむを得ず上映を中止・変更させていただく場合がございます。中止・変更の場合は公式ウェブサイトにてお知らせいたします。

※チケットの詳細については、下記ウェブサイトからご確認ください。

公式ウェブサイト
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【トークイベント】
■オープニング作品『孔雀』トークイベント
7月15日(土)スパイラルホールでの上映後、来日予定のピョン・ソンビン監督とのトークイベントを開催します。※司会:潟見陽(loneliness books)

■『秘密を語る方法』トークイベント
・PART1
7月16日(日)スパイラルホールでの上映後、ショーン・ダン監督とのオンライントークイベントを開催します。　※司会：生島嗣さん(認定 NPO 法人ぷれいす東京代表)
・PART2
7月22日(土)ユーロライブでの上映後、映画にまつわるリーディングワークイベントを開催します。　※司会：ドラァグクイーンのマダムボンジュール・ジャンジさん(特定非営利活動法人 akta理事荒木順さん)