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「TERASの刺し子展」1月21日〜24日/28〜31日神楽坂で開催。トークやワークショップも
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神楽坂〈土脈〉で「TERASの刺し子展」開催

就労継続支援A型・B型事業所から生まれた刺し子ブランド〈TERAS〉による展示・販売企画「TERASの刺し子展」が、神楽坂のgallery/space〈土脈(dommyac)〉にて開催されます。会期は2026年1月21日(水)〜24日(土)、1月28日(水)〜31日(土)の前後期に分かれた二期制です。

同ギャラリーでの開催は、2024年、2025年に続いて今回が3回目となります。会期中には、展示販売のほかに、TERASのものづくりを担うスタッフを招いたトークイベントや、刺し子のワークショップも行われます。プロダクトを見る・購入するだけでなく、その背景や考え方にも触れられる内容の企画です。

2025年〈土脈(dommyac)〉で開催されたTERASの展示の様子

TERASとは——就労支援と手仕事をつなぐブランド

栃木県宇都宮市に拠点を置く〈TERAS company〉は、株式会社TOMOS companyが運営する就労継続支援A型事業所として、2017年に設立されました。就労継続支援A型事業所とは、障害やさまざまな事情のある人が、雇用契約を結びながら働くことができる福祉サービスの一つです。

〈TERAS〉は、〈TERAS company〉の中で生まれたオリジナルブランドで、日本の伝統的な手仕事である「刺し子」と、100年近い年月を経て使い込まれてきた古布「BORO」を主な素材としています。時間を重ねた布がもつ風合いと、刺し子による手仕事が重なり合うことで、一点一点異なる表情をもったプロダクトが生まれています。

ものづくりの根底にあるのは、「手を抜かず、手間をかける」という姿勢。効率やスピードを優先するのではなく、一針一針を丁寧に重ねることで生まれる強度や美しさを大切にしています。現在は、オリジナル製品の制作・販売にとどまらず、企業やブランドとの共創、OEMなどにも取り組み、活動の幅を広げています。

ウェブマガジン〈こここ〉では、全国の福祉発プロダクトを紹介する「こここなイッピン」にて、TERASによる「刺し子のタペストリー」を取り上げました。重厚感のある古布に刺し子が施されたタペストリーは、静かに存在感を放つ一点ものです。

また、2024年には原宿の商業施設〈ハラカド〉にTERAS常設店がオープン。刺し子やBOROを用いた商品の販売に加え、その背景にある文化やストーリーも含めて伝える場として、国内外へ向けた発信やコラボレーションを広げてきました。

「土脈」でひらかれる、3回目の展示

今回の会場となる〈土脈(dommyac)〉は、神楽坂にあるgallery/spaceです。作家による個展や企画展をはじめ、ワークショップや教室なども開催されており、日々の暮らしを豊かにする人やものとの出会いの場、学びの場として運営されています。

会期中、会場には、TERASで制作された刺し子やBOROを用いた雑貨からウェアまで、さまざまなアイテムが並びます。

展示会で販売予定の商品イメージ

土脈でのTERASの展示は、2024年、2025年に続き今回が3回目となります。毎年、展示を楽しみに全国各地から来場者が訪れ、TERASのものづくりを直接手に取って感じられる機会として親しまれてきました。回を重ねるごとに、制作の積み重ねやブランドの広がりが感じられる点も、この展示の見どころの一つです。

背景に触れる関連企画|トークとワークショップ

会期中には、関連イベントも実施されます。

1月23日(金)には、TERAS companyの取締役であり、企画・営業としてものづくりを牽引してきた山中知博さんをゲストに迎えたトークイベントが開催されます。

トークでは、就労継続支援事業所がどのような場所なのかという基本的な話題から、活動を持続可能なものにしていくための工夫や苦労、原宿の商業施設ハラカドへの出店を経て感じた変化、そしてTERASの今後の展望まで、幅広いテーマが語られる予定です。プロダクトの背景にある実践や考え方を知ることができる機会となりそうです。

また、1月24日(土)と1月28日(水)には、刺し子の制作過程で生まれた布のはぎれを使った、オリジナルポーチづくりのワークショップが行われます。テンプレートを使いながら簡単な刺繍にも挑戦できるよう工夫されており、刺し子が初めての方でも参加しやすい内容です。

ワークショップでは、一枚の布状の作品を仕上げ、その布が後日ポーチの形に縫製されて手元に届きます。制作のプロセスに関わりながら、完成したものを日常で使える点も、この企画ならではの魅力です。

福祉×クリエイティブの実践に出会う場として

展示、トーク、ワークショップを通して、多角的にTERASの活動を知ることができる本展。

刺し子やBOROなど、日本の伝統的な手仕事に興味のある方から、福祉施設におけるものづくりや働き方に関心のある方まで、魅力的なプロダクトと具体的な実践に触れられる場となっています。

ぜひ神楽坂の〈土脈〉に足を運び、手間を重ねて生まれたものづくりの世界を体感してみてください。