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「障害のある人と考える舞台芸術表現と鑑賞のための講座」2024が開幕! 9月には〈ダンスカンパニー Mi-Mi-Bi〉上映会も
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オンライン講座、上映会、視察、企画提案を通して、芸術の広げ方を考える実践的講座
昨今、「ダイバーシティ」や「インクルージョン」などの言葉が広まりつつあります。ただ、そうした概念を実際どう実践していったらいいのかについては、様々な現場でより多くの議論が必要な状況です。
舞台芸術における、鑑賞者や表現者への広げ方を学び、考えていく「障害のある人と考える舞台芸術表現と鑑賞のための講座」が2024年度も受講生を募集しています。本講座が対象にしているのは、劇場・文化施設のスタッフ、制作者やアーティストのほか、舞台芸術やアクセシビリティに関心のある方。障害の有無に関わらず、共に学びを深めていきます。
講座は、「入門編」と「企画実践編」の2部門を開催。入門編は全4回のオンライン講座と上映会を通して、障害のある人との創作現場で大切な視点を学びます。2024年9月27日(金)に行われる上映会では、〈ダンスカンパニー Mi-Mi-Bi〉のドキュメンタリー作品が上映されます。
一方の企画実践編では、視察研修や企画提案を行い、芸術と福祉を通じた地域社会のあり方について学び、実際に手を動かします。企画実践編の応募締め切りは、9月8日(日)です。
2年目を迎えた「障害のある人と考える舞台芸術表現と鑑賞のための講座」
本講座を企画するのは、文化・芸術に関するイベント、公演、ワークショップなどの事業や、芸術祭やアートプロジェクトの事務局運営を行う〈一般社団法人DRIFTERS INTERNATIONAL〉です。制作運営は、アートプロジェクトの企画・運営を担う〈株式会社precog〉が行います。
「障害のある人と考える舞台芸術表現と鑑賞のための講座」の実施は、今年で2回目。昨年度も入門編と企画実践編の2つのコースを実施しました。
入門編では約100名の方が参加。障害のある当事者の方やアーティスト、研究者など多様なゲストを招いて、「創作環境」や「鑑賞サポート」などをテーマに6つの講座が開催されました。
また企画実践編では、全国各地の福祉施設への視察研修を通じて、アートと福祉を通じた地域社会のあり方について探求。さらに実際に自分たちの活動領域で実践できる企画(ワークショップや創作活動、鑑賞プログラムなど)を専門家の助言をもらいながら立案、発表しました。
2024年のプログラム(入門編と企画実践編)
今年度募集するのも、入門編と企画実践編の2部門です。各部門の内容をご紹介します。
・入門編
上映会とオンライン講座によって、障害のある人との創作現場での必要な視点や考え方を学びます。
9月27日(金)に〈神戸文化ホール〉で開催される上映会では、ドキュメンタリー映画「旅する身体〜ダンスカンパニー Mi-Mi-Bi〜」が上映されます。〈こここ〉で連載を担当している森田かずよさんもメンバーのひとりである〈ダンスカンパニー Mi-Mi-Bi〉は、義足の人、見えない人、聞こえない人を含む7人で構成されており、映画は、そのデビュー公演までの道のりに密着したドキュメンタリーです。障害のある人の創作現場の実態や、周囲の関わり方、表現にかける思いを、映画を通じて学びます。
上映後は参加者同士の交流プログラムを実施。鑑賞して感じたことを言葉にし、一緒に鑑賞していた人の意見に耳を傾けることで、視野を拡げる機会とします。
オンライン講座は全4回開催。「合理的配慮ってどんなもの?」「芸術文化の価値とは?」「芸術で何ができる?」「劇場に来てもらうには?」の4つをテーマに、毎回異なる専門家や実践者が芸術分野と福祉分野の協同事例について語ります。様々な取り組みについて知り、これからの舞台芸術の創作・発表・鑑賞に必要な考え方について学びます。
・企画実践編
舞台芸術にかかわる劇場・文化施設職員の企画者や、舞台芸術団体の制作者、アーティストなど、実際に現場にかかわる人を対象とした部門です。入門編の受講と並行して、3施設への視察研修を行い、舞台芸術表現の開き方や地域とのつながり方を学びます。視察研修は、〈NPO法人 クリエイティブサポートレッツ〉(静岡)、〈NPO法人 DANCE BOX〉と新長田の街歩きツアー(兵庫)、障害福祉サービス事業所〈工房まる〉(福岡)を訪れる予定です。
グループワークでは、自身の活動や活動地域にあったアプローチを受講生や障害のある人との対話によって模索し、企画提案を行います。2025年1月27日(月)に〈神戸文化ホール〉にて、企画発表会を実施予定です。
上映会と講座4回分を含む、入門編の通し受講券は1,500円です。講座1回は500円、上映会は1,000円で、単発参加することもできます。
一方の企画・実践編は、入門編の通し受講料を含んで15,000円。定員は15〜20人で、応募者が定員を超えた場合には、選考があります。応募の締切は、9月8日(日)24:00です。
舞台芸術と福祉の事例について学び、実践を行うことができる本講座。昨年度もたくさんの方が参加し、各現場に知見を持ち帰りました。基礎的知識を学び、視野を広げることができる入門編、実際に企画立案を行う企画実践編、ぜひご自身にあったコースを選んでみてはいかがでしょうか。
講座内容についてより詳しく知りたい方は、オンライン説明会をご覧ください。
Information
「障害のある人と考える舞台芸術表現と鑑賞のための講座 2024」
◎入門編
料金:通し受講券1,500円(オンライン講座4回、上映会参加)
オンライン講座1回券 500円、上映会参加券 1,000円
■上映会
詳細・申込
日時:2024年9月27日(金)15:00
会場:神戸文化ホール 中ホール(兵庫県神戸市中央区楠町4丁目2−2)
上映作品:「旅する身体~ダンスカンパニー Mi-Mi-Bi~」(2022年/67分)
アクセシビリティ:バリアフリー日本語字幕、音声ガイド
※上映終了後 ショートパフォーマンス&交流プログラム有(手話通訳付)
■ オンライン講座(全4回)
詳細・申込
・第1回「合理的配慮ってどんなもの? 舞台芸術をひらくための考え方」
2024年8月27日(火) 19:30〜21:30
講師:飯野由里子(東京大学大学院 教育学研究科附属 バリアフリー教育開発研究センター 特任教授)
進行:兵藤茉衣(株式会社precog)
・第2回「 芸術文化の価値とは?アートとケアの可能性を考える」
2024年10月8日 (火) 19:30〜21:30
講師:中村美亜(九州大学大学院 芸術工学研究院 教授)
ゲスト:アサダワタル(文化活動家)
進行:篠田栞(株式会社precog)
・第3回 「芸術で何ができる?福祉施設の実践」
2024年10月22日(火) 19:30〜21:30
登壇:
久保田翠(認定NPO法人クリエイティブサポートレッツ 理事長)
樋口龍二(NPO法人まる代表理事)
山口光(認定特定非営利活動法人ポパイ事務局・パフォーミングアーツ担当)
進行:長津結一郎(九州大学大学院芸術工学研究院准教授)
・第4回「劇場に来てもらうには?地域とつながる実践」2024年11月5日(火) 19:30〜21:30
登壇:
恵志美奈子(世田谷パブリックシアター劇場部学芸チーフ)
吉川剛史(穂の国とよはし芸術劇場PLAT 事業制作部)
田澤瑞季(株式会社precog /まるっとみんなで映画祭 事務局)
進行:兵藤茉衣(株式会社precog)
◎企画実践編
詳細・申込
対象:舞台芸術にかかわる劇場・文化施設職員の企画者、舞台芸術団体制作者、アーティスト 等
定員:15〜20人程度
※応募者が定員を超えた場合、選考あり。
締切:2024年9月8日(日)24:00
料金:15,000円
※入門編オンライン講座・上映会参加料込
※交通費補助あり、上限40,000円(※支給規定あり)
9月24日(火) オリエンテーション(オンライン)
9月27日(金) 上映会/キックオフ(神戸)
10月〜25年1月グループワーク/企画検討(オンライン)
・10月下旬 ユーザーヒアリング研修
・11月〜12月 ユーザーヒアリング実践
・12月23日(月) 中間発表
・1月14日(火) プレゼンテーション準備
11月〜12月 視察研修
・11月1日(金) 特定非営利法人 クリエイティブサポートレッツ(静岡)
・11月16日(土)DANCE BOXと新長田の街歩きツアー(兵庫)
・12月3日(火) 工房まる(福岡)
2025年1月27日(月) 企画発表会(神戸)
企画監修:長津結一郎 (九州大学大学院芸術工学研究院准教授)、文 (NPO法人DANCE BOX 事務局長/「こんにちは、共生社会(ぐちゃぐちゃのゴチャゴチャ)」プロジェクト・チーフ)
文化庁委託事業「令和6年度障害者等による文化芸術活動推進事業」
主催:文化庁、一般社団法人DRIFTERS INTERNATIONAL
共催:神戸文化ホール(指定管理者:公益財団法人 神戸市民文化振興財団)
企画:一般社団法人DRIFTERS INTERNATIONAL
制作運営:株式会社precog
広報:THEATRE for ALL
協力:TBS