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ひとりの人としての関わりを探究するフォーラム「Unnamed CARE Forum - “名前のつかないケア”を巡る7日間-」が6月23日から開催
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役割や立場を超えた“名前のつかないケア”を巡るフォーラムを開催
子どもの頃、学校で仲間はずれにされていたことを、誰にも打ち明けることができませんでした。「もし大ごとになってしまったらどうしよう」とか、「そんな小さなことで悩むな」なんて言われたらと、ぐるぐる考えてしまって。学校や習い事の先生はもちろん、先生や両親にも伝えられず、ひとりで抱え込んでいました。
もしあのとき、役割や立場を超えて、ポロッと胸の内を吐き出せる誰かがそばにいてくれて、早い段階で相談できていたら——。子どもの頃に負った心の傷は、もう少し早く癒えていたかもしれません。
〈ひびラボ〉は、「ひとりの人としての関わり」を組織内や地域に広げたいと願う団体・機関・企業等が、組織や地域の枠を超えてともに探究・実践を重ねるフィールドです。2025年4月時点で9つのNPOや非営利機関が参画し、「まなぶ」「つくる」「ひろげる」という3テーマで共創的なアクションを重ねています。
「ひび(罅)」には「痛みや傷付き、不和」の意味もありますが、社会に生じる「ひび(罅)」を「一人ひとり」が「ひとりの人」として関わり合い、ケアし合う。「日々」の小さなまなざしや関わりの積み重ねによって「ひびき合う」。そんな世界が広がっていくための探究と実践を重ねる共創的なフィールドでありたい、という想いを込めて〈ひびラボ〉と名づけました。
同団体による初のフォーラム「Unnamed CARE Forum – “名前のつかないケア”を巡る7日間 -」が、6月23日(月)〜29日(日)に開催されます。全国各地で「ひとりの人としての関わり」を実践している人々とともに、“名前のつかないケア”について問いを立て、共に探究し、実践を深めていくための場となるフォーラムです。
オープニングとトークはオンライン参加可。“名前のつかないケア”を巡る7日間
「Unnamed CARE Forum – “名前のつかないケア”を巡る7日間 -」の初日は、オンラインでのオープニングイベントからスタートします。〈ひびラボ〉に参加する9つのNPOや非営利団体が集まり、それぞれの視点から、この7日間の見どころや注目ポイントをたっぷりと紹介します。

6月24日(火)~27日(金)は、各団体がホストとなる4夜連続トークイベントを開催。
2日目のテーマは「鎧を脱ぐこと、私であること -肩書や立場を超えたケアな関係 -」です。福祉社会学者の竹端寛さんと、NPO法人PIECES代表理事の斎典道さんを迎え、肩書や立場、社会規範といった“鎧”に無意識のうちに縛られている私たちが、それを脱ぎ捨て、一人の人として向き合い、対話することの大切さについて語り合います。
竹端さんは以前に〈こここ〉でも、僧侶の松本紹圭さんと対談。能力主義にも通じる「ちゃんとする」という価値観がどう形成されるのか、それをどう解きほぐしていくかについて語っています。

3日目のトークセッション「Re:ふくし 〜まちのカタチを再編集する〜」では、障害や困難な状況の有無に関わらず、暮らしの中に当たり前にある”福祉”を体現しているおふたり、ここにある代表取締役の藤本遼さんと、合同会社ライフイズ・一般社団法人Life is代表の影近卓大さんが登壇します。いつのまにか出来てしまった役割やものごとの分断を、心地良く混じりあう場に変えていくことで、”福祉”を捉え直します。ファシリテーターは、NPO法人PIECESの泉森奈央さんが務めます。

4日目のトークセッション「1対1で“聴く”によって育まれる人・組織・社会」では、“聴く”という行為が人や組織、そして社会にどのような影響を与えるのかを探ります。「聴くこと」に関心のある方にぴったりのセッションです。登壇者は、エール株式会社代表取締役の櫻井将さんと、一般社団法人We are Buddies代表理事の加藤愛梨さん。ファシリテーターは斎絢矢さんが担当します。

5日目のトークセッションのテーマは「支援者/被支援者の関係を超えて、子ども・若者と共にあること」。登壇するのは、NPO法人CoCoTELI理事の山縣勇斗さんです。支援する側・される側といった枠組みにとらわれず、すべての人の尊厳がそのまま大切にされる関係性や関わりのあり方について、参加者とともに考えていきます。

最終日のフィナーレイベントは、日本橋にあるサイボウズのオフィスを会場に、対面形式で開催されます。ゲストには、コラムニスト・エッセイストの犬山紙子さんや、小児科専門医・子どものこころ専門医の山口有紗さんなどを迎え、「なぜいま“名前のつかないケア”なのか」や「ウェルビーイングな社会をつくる、最初の一歩」をテーマにトークセッションを行います。
また、「Be」を感じる体験型展示も実施します。この展示は、ありふれた日常の小さな感情を入り口に、ただそこに在る「Be」の豊かさを見つめ、感じることを目的としています。街で心が動いた瞬間に宛てた手紙や、見慣れた風景にそっと耳をすませるような展示を通して、「Be」の感覚を共有します。さらに、日常の些細なことを答えを求めずに誰かと話せる「相談所コーナー」もあります。
さらには、子どもも大人も安心して過ごせるプレイエリアや、カフェ・休憩スペースも用意されています。

核家族が当たり前になり、地域とのつながりが希薄になりつつある今だからこそ、肩書きや役割にとらわれず、一人の人間として「ケア」とどう向き合うかが問われています。興味のあるテーマに参加し、さまざまな立場からケアに関わる人たちの実践を参考に、そのあり方を探究してみてください。
インフォメーション
「Unnamed CARE Forum - “名前のつかないケア”を巡る7日間-」
主催者:ひびラボ
開催日:6月23日(月)〜29日(日)
イベント構成:
・6月23日(月)オープニングイベント@オンライン
・6月24日(火)~27日(金)各団体がホストとなる4夜連続トークイベント@オンライン
・6月29日(日)フィナーレイベント@サイボウズ株式会社 東京オフィス(東京都中央区日本橋2丁目7−1 東京日本橋タワー27階)※定員150名
申込:https://unnamedcareforum2025.peatix.com/
※Day1~Day5のアーカイブチケットも販売中
担当:村山裕紀(ひびラボ 事務局)
メールアドレス:info.hibilab@gmail.com
ひびラボ参画団体一覧
・一般社団法人 We are Buddies
・NPO法人CoCoTELI
・さきちゃんち
・NPO法人セカンドリーグ茨城
・社会福祉法人高島市社会福祉協議会
・日本生活協同組合連合会
・NPO法人PIECES
・一般社団法人みんなのももやま子ども食堂
・合同会社ライフイズ・一般社団法人Life is
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