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子どもの居場所を広げる、親でも先生でもない“おとな”とのバディプログラム5周年!〈We are Buddies〉がスペシャルオープンDayを開催
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【画像】Webサイトトップ、こどもとおとなのバディプログラム、のコピー
2025年3月9日(日)に「スペシャルオープンDay」を開催

5周年イベント開催!150組以上のバディが生まれた「We are Buddies」

保護者だけでは解決が難しいのが、子どもの「心の孤立」の問題です。例えば、学校に行かないという選択をした子どもが、親に悩みを打ち明けづらかったり、特別なケアが必要なきょうだいがいて、十分に遊ぶ時間を確保できなかったり。

そんなときに家族でも先生でも支援員でもない「第三のおとな」がいて、子どもの孤立を和らげたり、保護者が気軽に頼れる相手になったりすることは、社会の重要なセーフティネットになるのではないでしょうか。

〈一般社団法人We are Buddies〉は、5~18歳の子どもと大人のボランティアがペアを組み、月に2回会って、遊んだり、話したりしながらフラットな信頼関係を築く、オランダ発のバディプログラムを運営しています。

活動の5周年を記念し、2025年3月9日(日)に「スペシャルオープンDay」を開催。これまでの歩みを振り返るとともに、今後どのような未来を築いていくのかを語り合うイベントで、誰でも参加が可能です。

バディプログラム「We are Buddies」とは?

核家族化が進み、共働きが当たり前となった現代では、子どもとの時間を増やしたくても物理的に難しいと感じる保護者が多いでしょう。さらに、多胎家庭や特別なケアが必要なきょうだいがいる状況だと、子ども一人ひとりと向き合う時間を十分に確保するのが難しいかもしれません。

また、時間があったとしても、親子だからこそ向き合うのが困難な場合もあります。例えば、子どもが学校に行かないという選択をした場合、どのようにコミュニケーションを取ればよいのか分からず、悩んでしまうこともあるでしょう。

〈We are Buddies〉が目指すのは、親や先生、支援員とは異なり、特定の役割や目的を持たない大人が子どもとフラットな関係を築くこと。子どもの心の孤立を和らげながら、保護者にとっても子どもを見守る仲間が増えると考え、バディプログラムを運営しています。

【画像】親、子ども、おとなバディをコーディネーターがつなぐ関係図

バディプログラムの対象となるのは、5~18歳で「心の孤立」のリスクがある子どもたちです。具体的には、ひとり親家庭の子どもや、きょうだいに重い病気や障害のある子どもなどが含まれます。

「おとなバディ」への参加は、紹介制で実施。「どんな子どもがバディになっても、1年以上バディを継続する」という気持ちを持つ方のみがなれます。

マッチングしたバディは、月に2回、1年以上にわたってリアルで遊んだりお話をしたりしながら、フラットな信頼関係を築きます。1回あたり500円の活動費内で、遊び方や過ごし方をバディ同士で相談して決めます。実際に参加した人たちは、公園でキャッチボールをしたり、おたまじゃくしを見つけたり、カフェで絵を描いたりと様々です。

【写真】バディズが公園で遊んでいる様子
【写真】公園でタブレットをバディズがのぞきこんでいる様子

バディのマッチングや信頼関係の構築は「コーディネーター」がサポートします。福祉や子どもに関する経験がない方でも安心しておとなバディとして参加できるよう、子どもとおとなバディの心の奥にある願いを探る研修を開催したり、保護者とのコミュニケーションサポートを実施したり、おとなバディへの定期的な面談も実施しています。さらに、おとなバディ同士の交流や学び合いを促すイベントやゼミなども開催しています。

現在、バディプログラムは東京と群馬、千葉(市原市)、長野(長野市)、愛知(長野)の5つのエリアで展開。これまで合計150組以上のバディズ(大人と子どものバディ)が誕生しています。

実際の同法人の活動内容や保護者・おとなバディのインタビュー記事などは、公式noteで閲覧できます。

〈We are Buddies〉5周年記念イベント「スペシャルオープンDay 」を開催

〈We are Buddies〉は、2025年3月9日(日)に5周年記念イベント「スペシャルオープンDay」を開催します。「家族ではない」大人が子どもと関わるバディプログラムを提供するなかで、どのような種をまいてきたのか、そしてこれからどんな未来を描いていきたいかをともに考える時間です。

イベントでは、〈We are Buddies〉代表の加藤愛梨さんが「これまでの歩みとこれからのこと」について語ります。保護者とおとなバディ、さらにはおとなバディとこどもバディによる、バディズのストーリーを共有するトークセッションも行います。

【画像】スペシャルオープンDayのスケジュール。11時から17時半まで、トークやダイアログの時間がいくつもあるほか、交流、ゆっくりスペースが終日あることがわかる

会場では、とあるバディズの4年間の軌跡を、写真と言葉で振り返る活動写真展も開催。子どもの変化だけでなく、おとなバディの心の変化も知ることができます。

過去にバディプログラムに参加したことがある方や、We are Buddiesの活動に興味を持っている方など、ぜひこの機会にイベントにご参加ください。