福祉をたずねるクリエイティブマガジン〈こここ〉

【画像】店内の様子【画像】店内の様子

ここことか #002|2025.1,2,4〈たんぽぽの家 アートセンターHANA〉〈くふう(poRiff /paperfu)〉〈Salut〉 ここことか vol.02

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〈ここことか〉シーズン2は引き続き関西地方にある3つの施設から!

2024年9月末に東大阪市の「近大まなびや通り」にオープンした福祉発セレクトショップ〈ここことか〉では、全国の福祉施設でつくられているプロダクトを販売。取り扱い施設は3ヶ月ごとに入れ替えます。2024年12月で1シーズン目を終え、2025年1月からはシーズン2が始まります!

シーズン1に引き続き、シーズン2も関西地方にある施設から〈たんぽぽの家 アートセンターHANA〉(奈良)、〈くふう(poRiff /paperfu〉(大阪)、〈Salut〉(京都)の3つの施設・ブランドの商品を販売します。今回もユニークでオリジナリティ溢れるプロダクトを集めました。ショップを運営している施設もあるので、商品や活動が気になったら、ぜひ〈とか〉から足を伸ばして、施設にも訪れてみてください。

【画像】店内の様子
2024年9月 大阪府東大阪市に所在する“本と音楽のお店、ときどきゼミ”の〈とか〉の店舗内にオープンした、福祉発セレクトショップ〈ここことか〉

たんぽぽの家 アートセンターHANA

〈アートセンターHANA〉は〈たんぽぽの家〉(奈良県)と連携して、障害のある人たちが自分の得意なことを生かして働き、興味や関心のあることを学び、それを人に発信・共有できる社会づくりに取り組んでいるコミュニティ・アートセンターです。

〈ここことか〉では、1987年に〈たんぽぽの家〉が、新しい福祉施設設立の資金集めに地域性のあるお土産としてつくり始めた「厄除け鬼」の土鈴や根付けを取り扱います。厄を祓い、多幸を願う厄除鬼は、新年のお飾りや大切な人への贈りものにもぴったりです。

〈アートセンターHANA〉の定番商品、厄除け鬼の土鈴。全色(赤・青・黄・黒・緑・白・銀・金)、大小サイズそれぞれ取り揃えます
厄除け鬼の土鈴の大・小と根付け守り

そのほか、HANAに所属する作家の手描きイラストを用いたレターセットや手ぬぐい、ノート、クリアファイル、メモ、付箋、キーホルダー、ブローチなど、多彩なアイテムが並びます。ぜひ手にとってお気に入りの一品を見つけてください。

【画像】封筒と便箋
〈アートセンターHANA〉に所属する青木優さんのレターセット。写真の「ブドウ」には、2種類の便箋が入っています!
清水要一さんがフェルトでつくったブローチ「清水さんの石ころ」
〈アートセンターHANA〉のメンバーによるユニークで魅力的な言葉がキーホルダーに!「kototama アクリルキーホルダー」

〈アートセンターHANA〉には、障害のある人たちによるビジュアルアーツやパフォーミングアーツのスタジオ、ギャラリー、カフェ&ショップ、インフォメーションセンターやミーティングルームなども用意されています。活動に興味のある方は、HANAで行われている演劇プログラム「HANA PLAY」の記事もぜひ読んでみてください。

くふう(poRiff /paperfu)

くふう(poRiff /paperfu)福祉施設と協働で商品開発や製作などを行う〈くふう〉が手がけている〈poRiff(ポリフ)〉は、スーパーなどで買った商品を入れる“ポリ袋”を材料にしたプロダクト。いずれもカラフルでポップなデザインと、ポリ袋を何度も重ねて圧着させた丈夫なつくりが特徴です。

もともとは、精神障害のある人が通う地域活動支援センター〈かけはし〉で、ポリ袋を活用したアート作品づくりの一環としてスタートした〈poRiff〉の活動。現在は、岸和田市の就労継続支援B型事業所〈オーロラ〉と、東大阪市にある生活介護事業所〈活動センターいっぽ〉の、ふたつの福祉施設で制作されています。

今回〈ここことか〉では、以前「こここなイッピン」でご紹介したカードケースやパスケースのほか、収納力抜群のバッグやキーホルダーなども取り扱います。さらに今回は、〈poRiff〉に加えて、古紙と古布を再利用してつくっている〈paperfu(ペパフ)〉も取り扱います。紙の特性を活かしたプロダクトで、使うほどに表情の違いを楽しめます。

〈paperfu〉は、〈poRiff〉を運営する〈くふう〉が京都の〈かしの木学園〉とともに制作するプロダクトシリーズ

また、〈poRiff〉の商品の技法を簡略化したレシピ本『レジ袋でできる カラフルなバッグと小物』も商品と合わせて販売します。お手持ちのポリ袋を使ってオリジナルの〈poRiff〉をつくってみたい方は、ぜひおうちでチャレンジしてみてください!

Salut(サリュ)

〈salut〉は京都市二条城近くの町家を拠点に活動するNPO法人で、心の病やさまざまな悩みを持つ女性が活動する場所として就労継続支援B型事業所を運営しています。

2002年、精神科の院長と看護師によって診療所の一画に設立された「女性のための居場所」〈共同事業所 サリュ〉が前身です。安心して居られる場所づくりとして導入した小さな手仕事から発展していき、現在は七宝焼・つまみ細工・縫製商品などを〈salut〉で手がけています。

ニュアンスのあるカラーリングがモダンな七宝焼のアクセサリ「Sippo」のピアス。撮影:高倉夢
〈Salut〉の縫製商品「nui-mono」のペンケース、ポーチ、くっつくピンチなど

作業場でもある京町家の1階には、今回〈ここことか〉で取り扱う七宝焼のアクセサリー「Sippo」や、縫製商品「nui-mono」の雑貨をはじめとした商品が並ぶショップが併設されています。京都を訪れた際は、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょう。

〈ここことか〉シーズン2の期間は2025年1、2、4月 ※3月お休み

〈ここことか〉では3ヶ月ごとに施設を入れ替えて商品を販売します。学生街にあるため3月の1ヶ月、〈とか〉はお休みをいただきます。そのため、シーズン2は1、2、4月の3ヶ月となります。

また、〈とか〉は基本的に月・水・金にオープンしていますが、祝日や年末年始などのオープン状況については、〈とか〉のInstagramをチェックしてみてください。

〈とか〉の亀店長、とんちゃんとかんちゃん

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