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誰もが心地よく使える、インクルーシブデザインの服や雑貨が集結! 「オールライト研究所」の展示&トークイベントが大阪で
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イベントサムネイル画像。そのままでいい、そのままがいい、を体験しよう、のコピーと、イベント名の、オールライトDAY @大阪、の文字
会場:グラングリーン大阪

大阪で、インクルーシブデザインを体験できる一日に。「オールライトDAY2025 @OSAKA」開催

使いやすさや心地よさは、人によって違うもの。そのなかで、誰もが快適に使えるデザインを目指すモノづくりのアプローチとして「インクルーシブデザイン」が今注目されています。

インクルーシブデザインは、高齢者や障害のある人、外国人など、これまで製品やサービスから除外されてきた人たちや利用しづらさを感じてきた人たちと、デザインの段階から一緒にモノづくりを考える手法です。そんなインクルーシブデザインのファッションアイテムや雑貨を体験できるイベント「オールライトDAY2025 @OSAKA」が、2025年5月10日(土)、大阪の〈グラングリーン大阪〉で開催されます。

イベントを主催するのは、大手通信販売会社〈株式会社フェリシモ〉のプロジェクトとして誕生した「オールライト研究所」。総勢5団体が集まる展示やトークイベントを通して、「みんなにとっての心地よさ」について、一緒に考えてみませんか?

【写真】たくさんの種類の服が展示され、人々が試着している6つのシーンが並んでいる
昨年のイベント「オールライトDAY2024」の様子

ファッションと福祉が交差する「オールライトDAY2025@OSAKA」

オールライト研究所が目指すのは、「そのままでたのしい、そのままがたのしい暮らし」と思える社会をつくること。

身体や感覚の違いを否定するのではなく、それぞれのありのままを尊重しながら、毎日がもっとラクに、楽しくなるアイデアや商品を提案しています。これまでにも、裏表も前後もなく着られるファッションアイテムを提案した「裏表のない世界」や、片手でもパッと身につけられる便利さと心ときめくデザイン性を両立させた「one hand magic」といったプロジェクトを手掛けてきました。

【写真】前後逆、裏表ひっくりかえしても着られることをモデルが実演している
「オールライト研究所」 みんなにやさしくかっこいい 裏表前後ろのない シルケット加工できれい見え ポケットTシャツの会
【画像】杖をついたり、電動モビリティに乗ったりしている人が、さまざまなアイテムを身につけている
「one hand magic」プロジェクトでは、アウターやトップスから、シューズ、アクセサリーまで、片手で着られる幅広いファッションアイテムを提案しています

2025年5月10日(土)に行われる「オールライトDAY2025 @OSAKA」は、オールライト研究所が主催する体験型イベント。総勢5団体が出展し、インクルーシブデザインの取り組みを紹介します。

他に出展するのは、キッズ向け前後裏表のないお洋服「ぜんぶおもて」を手掛ける〈アルトタスカル〉、「ココテープ」(視覚障害者歩行テープ)を販売している〈PLAYWORKS〉、兵庫県尼崎市で年に一度、福祉フェスを主催する〈ミーツ・ザ・福祉〉、さまざまな年齢や体型、車いすユーザーとチームになりものづくりに取り組む〈YEW BERRY(イエローベリー)〉の4団体です。

会場では、ハンディキャップや苦手を抱える人も含めた多様な個性を尊重するインクルーシブデザインの衣服や雑貨を、実際に手に取って体験することができます。さらに、視覚に関する課題を体感できるコンテンツも用意されています。

【写真】ココテープの使用例写真が9枚並んでいる。飲食店やオフィスの通路、結婚式のバージンロードでは、歩行のガイドになるように動線上に連続して配置している。ホテルの部屋のドア前、スタジアムの座席、ステージの床、スポーツジム、新幹線では目印としてポイントで配置している
ココテープの使用例。展示会場では、「ロービジョン体験メガネ」を着けての歩行体験も提供される予定

「オールライト研究所」が目指す、みんなにやさしいデザイン

「オールライトDAY」は、今回で2度目の開催となります。昨年は東京で、「裏表のない世界」「one hand magic」の全アイテムをリアル体験・試着できる「オールライトDAY2024」が、2日間に渡って開かれました。

開発されたファッションアイテムを参加者が自由に見て、着用し、賑わいをみせています

【写真】マネキンが金のボタンがついたしっかりしたジャケットを着用している
会場で展示されていた、one hand magic「片手で着られるアウター」ブルーグレー
【写真】展示されている金色のアクセサリー
one hand magic「片手で着けられるネックカフ」コットンパール

さらに、オールライト研究所の“ゆる研究員”であり、『マイノリティデザイン-弱さを生かせる社会をつくろう』の著者・澤田智洋さん、モデルの百武桃香さん、車いすユーザーの木戸奏江さん、そしてオールライト研究所の研究員・筧麻子さんによるトークショーも実施。

それぞれが「one hand magic」プロジェクトで発表されたアイテムからお気に入りを紹介するなどしました。

例えば車いすユーザーの木戸さんは、「片手で着られるアウター」を高く評価し、横の部分にスリットが入っていて、座った姿勢でもシルエットがもたつかず、ファッション性が兼ね備えられていると絶賛。また、モデルの百武さんは、片手で着用できる「片手で着けられるネックカフ」をお気に入りに挙げ、使い勝手の良さと、見た目の可愛さがポイントだと語りました。

【写真】
昨年のトークショーの様子。左から、木戸奏江さん、澤田智洋さん、百武桃香さん(オンライン登壇)、筧麻子さん

西日本では初開催となる今年の「オールライトDAY2025 @OSAKA」でも、トークセッションが予定されています。今回は、兵庫県・尼崎市を拠点にソーシャルデザインやコミュニティデザインを手掛ける〈株式会社ここにある〉の藤本遼さんをファシリテーターに迎え、〈ミーツ・ザ・福祉〉の清田仁之さん、〈PLAYWORKS〉のタキザワケイタさん、オールライト研究所の筧麻子さんで、「持続可能性なインクルーシブって?」をテーマにトークを行います。

イベントは入場無料(事前申し込み制)で、どなたでも参加可能。多様な人々が集い、共に学び、体験することで、ファッションや雑貨が好きな人はもちろん、社会のあり方に関心がある人にも、新たな気づきと出会える一日になるはずです。気になる方はぜひ会場へ足を運んでみてください。