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中高校生も楽しめる「子どもホスピス」へ。若者のがんを知る #AYAweek2022 で〈TSURUMIこどもホスピス〉がイベント開催
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2022年3月9日にオンライントーク「TSURUMIこどもホスピスのええとこ〜中高校生も楽しい子どもホスピス」、3月13日にノンアルコールバー「Mocktail Night」が開催予定

若者のがんを知る『AYA week 2022』で、ウェビナーとMocktail Nightを開催

難病を抱える子どもたちと、その家族が過ごす「子どもホスピス」。その一つ、大阪府大阪市にある〈TSURUMIこどもホスピス〉は、AYA世代(※注)のがんを知る『AYA week 2022』開催期間に合わせ、2022年3月9日(水)にオンライントークイベントを、3月13日(日)にノンアルコールバーを開催します。

イベントテーマは「友達と一緒に!」「好きでつながる」「新しい出会いと本物体験」。病気のある人同士が繋がることを目的にするのではなく、病気により日頃制限されがちな友達との時間に重点をおくことで、「中高校生も楽しめる子どもホスピス」の実現を目指しています。

※注 AYA世代とは、15~39歳の若年層のこと(Adolescent and Young Adult:思春期・若年成人)

より多くの世代も楽しめる「子どもホスピス」へ

〈TSURUMIこどもホスピス〉は、日本初のコミュニティ型子ども向けホスピスとして2016年に誕生しました。「第2の家」をコンセプトに、命を脅かされた状態(LTC:Life-threatening condition)にある子どもたちが、できるだけその子らしく過ごせる場所をつくっています。〈こここ〉でも連載「デザインのまなざし」の第2回で、ホスピス運営に携わる方々にお話を伺いました。

【写真】TSURUMIこどもホスピスを上空から見た様子
開設当時の〈TSURUMIこどもホスピス〉の外観

過去5年間で約130世帯に利用されてきたなか、開設6年目に入った現在は、より中高校生世代の方も利用しやすい場づくりを進めているといいます。

たとえば、20種類のポテトチップスを食べ比べる「ポテトチップスナイト」やボードゲームを楽しむ「ボドゲナイト」。不特定多数の人が集まる場所への不安や、体調の変化に対する心配ごとを抱える子どもたちが、気軽に「好きなこと」でつながり合えるきっかけになればと企画されました。

【写真】ホスピスの部屋で、ポテトチップスを抱える2人のスタッフ

また、2021年11月の「プロフェッショナルナイト」では、広告クリエイターの日下慶太さんを招いた「伝え方」について伺うイベントも開催。治療を受けている間、どうしても出会いの幅が狭くなりがちな子どもたちに、講座を通して「社会に色んな大人がいることを知ってもらえたら」という意図も込められています。

【画像】ポテトチップスナイト、プロフェッショナルナイト、ボドゲナイトそれぞれのフライヤー
すべて2021年度に開催されたイベントのフライヤー

オンラインとオフライン、それぞれでイベントを開催!

2022年3月5日(土)〜3月13日(日)に行われる『AYA week』は、〈一般社団法人 AYAがんの医療と支援のあり方研究会〉が主催する啓発週間です。2022年は「つながる」「楽しむ」「学ぶ」の3つをテーマに、AYA世代とがんについて知るイベントが多数行われます。

今年からイベント開催団体に加わった〈TSURUMIこどもホスピス〉で、2022年3月9日(水)に実施されるのは、誰でも参加できるオンラインのトークイベント「TSURUMIこどもホスピスのええとこ〜中高校生も楽しい子どもホスピス」。

「小さい子どもが利用する場所」というイメージも持たれがちな子どもホスピスに、実はダーツやボードゲームといったティーンが遊べるものがあること、広々とした庭や中高校生が過ごしやすい部屋などもあることが紹介され、中高校生がどのようにホスピスでの時間を楽しめるかを知ることができます。

【写真】TSURUMIこどもホスピスから見える夕日をスマートフォンで撮影する2人のティーン
〈TSURUMIこどもホスピス〉から見える夕日を撮影する様子

また、2022年3月13日(日)は「Mocktail Night」として、〈TSURUMIこどもホスピス〉内にノンアルコールバーが登場します。

「Mocktail(モクテル)」は、似せるという意味を持つ「Mock(モック)」に「Cocktail(カクテル)」を組み合わせた造語。今回のイベントは、プロのバーテンダーがノンアルコールカクテルを作るほか、カクテルシェイカーを使って自分でドリンクを作ることもできます。こちらは、15〜23歳の小児がん 、慢性心疾患、臓器・造血幹細胞移植後等で治療中の方、治療を経験された方とその友人が対象です。

どちらもティーンエイジャーが、病院内外の友達と一緒に参加できるイベントです。好きなことを楽しみながら新たな出会いをつくるきっかけとして、興味を持たれた方は是非ご参加ください。