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障害のある人の表現活動を地域にひらく「自然生クラブ 春の芸術祭」が5月4〜6日つくば市で開催
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さまざまな生物のイラストが添えられた「自然生クラブ 春の芸術祭2026」のポスター画像。「5/4~5/6、10時~15時開催。自然生クラブ…1990年設立。筑波山南麓を拠点に、知的ハンディキャップのある人たちと共同生活をしながら、有機農業を中心とした環境運動に取り組む。また、その生活から生まれた感性を太鼓やダンス、絵画などで表現。ヨーロッパでの公演を契機に、アール・ディフェランシェ(異才の芸術)を実践する芸術団体との交流を深め、2009年度国際交流基金「地球市民賞」を受賞。田井ミュージアム…シアターとアトリエで構成される、知的ハンディキャップのある人たちと表現活動を行う大谷石造りのミュージアム。2001年12月オープン。TEL・FAX…029‐866-2192」と書かれてある。

ゴールデンウィークはつくば市へ!「自然生クラブ 春の芸術祭」

2026年がスタートしたばかり……と思っていたら、季節は早くもゴールデンウィーク。関東近辺にお住まいで、連休はどう過ごそう? と考えている方へ、イベントのご紹介です。

茨城県つくば市神郡という古い家並みが残る静かな集落が、人々のざわめきや楽器の音色に包まれる「自然生クラブ 春の芸術祭2026」。今年も2026年5月4日(月・祝)~6日(水・振休)の3日間で開催されます。

つくば市神郡のまち並みと、〈田井ミュージアム〉の外観写真。
神郡の集落に突如現れる〈田井ミュージアム〉(写真右)。館内は「シアター」と「アトリエ」の2部屋で構成されています(提供:自然生クラブ)

会場となるのは、石造りの米倉庫を改装し、障害のある人たちの表現活動の場として活用されている〈田井ミュージアム〉と、そこに隣接するオーガニックカフェ&菓子工房〈カフェソレイユ〉。このミュージアムやカフェを舞台に、コンサート、映画上映、サーカスや太鼓のワークショップ、アート展示などが行われます。

世界をまたにかけて活動する〈NPO法人 自然生クラブ〉

本イベントを主催するのは〈NPO法人 自然生(じねんじょ)クラブ〉。1990年に設立され、筑波山南麓をフィールドに、知的障害のある人たちと共同生活をしながら、持続可能な地域循環、環境共生型の有機農業を目指し、活動を行う団体です。

その営みから生まれくる感性を、太鼓、音楽、ダンス、朗読、演劇、絵画、造形、染色などで表現する活動にも力を入れています。

こうした活動は世界的な評価を得て、太鼓演目のひとつである「創作 田楽舞」のヨーロッパ公演、アール・ディフェランシェ(Art différencié:異才の芸術)を実践する国外の芸術団体との交流など、日本を飛び越えて、世界からも注目されています。2009年には国際交流基金の地球市民賞(2009年)を受賞しました。

さまざまな装束衣装に身を包んだ自然生クラブのメンバーたちがステージで踊る様子。
「創作 田楽舞」(提供:自然生クラブ)

今年の「春の芸術祭」の内容とは?

2011年に「田井ミュージアム芸術祭」という名でスタートし、現在は春と秋に開催されている「自然生クラブ 芸術祭」。コンサート、和太鼓ライブ、アート作品展示、映画上映会、トークイベント、多様なワークショップなど、さまざまな催しが行われます。

それでは、今春に実施されるイベントやワークショップをご紹介します!

5月4日(月・みどりの日)
ユーオーディア コンサート
(会場:田井ミュージアム・シアター)

クラリネット奏者の柳瀬洋さん、ヴァイオリニストの工藤美穂さん、ピアニストの柳瀬佐和子さんなどによって、1988年に結成された〈ユーオーディア・アンサンブル〉。国内外で広く演奏活動を行っています。

ちなみに「ユーオーディア」とはギリシャ語で「最高の香り」を意味し、聖書においては「キリストの香り」という表現で使われているそう。メンバー全員がクリスチャンという〈ユーオーディア・アンサンブル〉は、音楽にのせてキリストの香りを届けたいとしています。当日、どんなハーモニーが奏でられるでしょうか。

5月5日(火・こどもの日)
映画『日日芸術』田井ミュージアム上映会
(会場:田井ミュージアム・シアター)

不思議なメガネに導かれ、独創的な作品をつくるアーティストと出会うロードムービー『日日芸術』を上映。〈自然生クラブ〉のメンバーたちのほか、〈こここ〉の連載「働くろう者を訪ねて」を担当する齋藤陽道さんも出演しています。映画は字幕付きのバリアフリー版で上映されます。

5月6日(水・振替休日)
サーカスワークショップ & たいこワークショップ
(会場:田井ミュージアム・シアター)

10時30分〜12時には“なんかへんてこなサーカス”に参加できるワークショップ、13時30分〜14時30分には大小さまざまな太鼓を叩くワークショップを開催。〈自然生クラブ〉に所属するメンバーたちと、パフォーマンスや音楽による交流を楽しんでみませんか?

サーカス団のような衣装を着てパフォーマンスや楽器を奏でる人々の写真。
チャレンジアート舞台・自然生サーカスの様子。(提供:自然生クラブ)

続いては、5月3日~5日の全日で開催されるイベントや販売会をご紹介!

自然生クラブ 新作絵画展
(会場:田井ミュージアム・アトリエ)

〈自然生クラブ〉のアーティストの最新作が並ぶ絵画展。3月に行われた「第25回チャレンジアートフェスティバル(主催:つくば市)」への出展作品を中心に展示します。90×90センチの木製パネル上に表現された色とりどりの世界をお楽しみください。会期中は作家も在廊しています。

グリーンウッドワーク ワークショップ
(会場:駐車場奥の倉庫(予定))

桜や栗などの原木からスプーンをつくるワークショップ。刃物が使える人は削りにチャレンジ! もちろん、やすりで磨くだけの参加もOKです。予約優先、参加費用は500円です。

楽市
(会場:田井ミュージアム)

〈自然生クラブ〉のコミュニティ農園で収穫した農産物や、それらを使った加工品、〈カフェソレイユ〉の焼菓子やジャム、〈田井ミュージアム〉で生まれた作品のポストカード、アート米バッグ、〈自然生クラブ〉のアーティストである川添光爾さんや原拓哉さんの作品を販売します。

カフェソレイユ
コミュニティ農園で栽培した無農薬の米や野菜を使った自家製カレーやパスタ、自慢のスイーツや自家焙煎コーヒーをご提供。アートに囲まれたカフェでランチやカフェタイムを過ごしてみては。

陶芸作品やアート作品などが並ぶ会場の写真。
春の芸術祭2025の楽市の様子(提供:自然生クラブ)

5月30日の“関連イベント”にも注目!

2026年5月30日(土)には、芸術祭の関連イベントとなる「パスカルズ つくば公演 ~つくばにパスカルズがやってくる!!~」が開催されます。

おもちゃ箱をひっくり返したような独特なサウンドを奏でる13人編成のアコースティック・オーケストラ〈パスカルズ〉。映画『日日芸術』にて〈自然生クラブ〉と共演したことをきっかけに交流が深まりました。今回はコンサートのオープニングアクトとして〈自然生サーカス〉のパフォーマンスを披露!

また同日、パスカルズコンサートの前に、〈自然生クラブ〉の活動拠点をめぐるツアー「アートと福祉と農のつくば山麓スタディツアー」も行われます。独創的な作品が生まれるアトリエ、風が吹き抜ける田んぼ、穏やかな時間が流れるグループホーム――〈自然生クラブ〉の活動拠点をぐるっと一周し、コンサート会場に向かいます。

30日のイベントはいずれも事前予約制。ご興味のある方はこちらから詳細をご確認ください。

カラフルな鳥が描かれた幟が目を引く〈カフェソレイユ〉の外観写真。
カフェソレイユの外観(提供:自然生クラブ)

〈自然生クラブ〉のさまざまな表現、感性、アートに触れられる5月。自然豊かな筑波山麓のもと、心も体もリフレッシュできるかもしれません。ぜひつくばへお出かけしてみませんか?