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〈しょうぶ学園〉で活動するバンド〈otto & orabu〉が「GOOD NEIGHBORS JAMBOREE 2022」に出演。10月15日、鹿児島にて
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〈しょうぶ学園〉の活動の一つ、音楽バンド〈otto & orabu〉。「GOOD NEIGHBORS JAMBOREE 2022」への出演が決定!

〈しょうぶ学園〉発のパーカッションバンド&ヴォイスグループ、南九州市のコミュニティ・フェスティバルに出演

鹿児島県鹿児島にある〈しょうぶ学園〉の音楽バンド〈otto & orabu〉が、南九州市で10月15日(土)に開催される「GOOD NEIGHBORS JAMBOREE 2022」に出演します。

〈otto & orabu〉は、知的障害者支援施設〈しょうぶ学園〉で生まれた音楽団体で、利用者と職員の区別なく、障害のある人もない人も一緒に音楽を奏で、活動しています。

会場は、廃校を再生した自然体験施設〈リバーバンク森の学校〉(鹿児島県南九州市)。ステージではライブミュージックやDJなどが繰り広げられるほか、シェフ達による1日限りのレストランや、地元クラフトマンを中心に展開されるワークショップ、さまざまなカルチャーを体験し学ぶコンテンツがあるなど、文化と食を満喫できるイベントです。

ものづくりを通して創造力を育んできた〈しょうぶ学園〉

1973年に「知的障害者更生施設」として開設された〈しょうぶ学園〉。1985年から、利用者一人ひとりの特性を活かした木工・陶芸・染め・織り・刺繍・和紙・園芸・パン工房などのものづくり活動を展開しています。

「工房しょうぶ」と名付けられたそれらの活動を通して、利用者は個性を発揮し、障害のある人が地域社会でより良く暮らしていくための環境が作られています。施設活動が「与えられる」側から「創り出す」側になることを目標に活動する〈しょうぶ学園〉は、ものづくりの姿勢や魅力的な作品によって、福祉の垣根を超え、全国でもよく知られる存在です。

2007年には新キャンパスが完成し、2019年にはアートホールを備えた子どもたちの支援施設「アムアの森」がオープンするなど、活動はその幅を一層広げています。

国内外から注目を集める〈otto & orabu〉

「工房しょうぶ」では、利用者と職員のコラボレーションによって日々ユニークな作品が生まれています。その中でも、〈otto & orabu〉は、オリジナルなスタイルで国内外から注目を集めてきました。

コンセプトは、共鳴する「不揃いな音」

〈otto & orabu〉は、パーカッショングループとヴォイスグループがコラボレーションする形で2001年から活動しています。

〈otto(おっと)〉は、民族楽器を中心に結成したパーカッショングループで、一人ひとりから奏でられる個性ある音をアレンジして、セッションします。足並みがそろわない頑強にずれる音、パワーのある音、弱い音、不規則な音。それらが、楽しくセッションすることで、心地よい不揃いの音として生まれ変わり、意外性のある新しいコラボレーションを生み出します。

〈orabu(おらぶ)〉は、ヴォイスグループ。「おらぶ」とは鹿児島弁で「叫ぶ」の意味を持つことから、“叫びのコーラス隊”として活動しています。

〈otto〉のリズムと〈orabu〉のヴォイスの絶妙のコラボレーション空間は、フリースタイルのパフォーマンスとして、聴く人に感動と驚きを与えています。

「何かを表現したり、何かを伝えたりするには『不揃い』や『ズレ』は好ましいものはないはず。しかし、『はたして揃うことがすべて美しいことだろうか。上手とはいったいどういうことだろうか』と問いかけてみると、見えている世界には、実は見えていない世界別の可能性があることにも気づく。見方を変えれば、揃わない面白さは、それぞれの人の違いや中身の違いを個性や躍動として全面に押し出し刺激的に見せつけるところにある」(〈otto & orabu〉のコンセプトより)

2016年に出演した際の動画

食と文化を味わう「GOOD NEIGHBORS JAMBOREE 2022」

そんな〈otto & orabu〉が10月15日、13回目の開催となる「GOOD NEIGHBORS JAMBOREE(グッドネイバーズ・ジャンボリー) 2022」(以下、GNJ)のステージに立ちます。

会場となっている〈リバーバンク森の学校〉は、森の中の廃校(旧長谷小学校)を再生した自然体験施設で、自然と共にある里山の暮らしを学べる場所。「みんなでつくる文化祭」をコンセプトに、コロナ禍でも楽しめる、持続可能なコミュニティ・フェスティバルのあり方を模索しています。

〈otto & orabu〉は会場内にある大きな楠木の下に作られる小さなステージで、パフォーマンスを披露予定です。

〈otto & orabu〉のみなさん

他にも、『僕たちが好きな、大切な、残したい、鹿児島の風景や文化』をテーマに、森の学校のキッチン棟を使って、一日限りのレストランをオープン。鹿児島内外のシェフ達が、鹿児島の食材を使って、腕をふるいます。

また、森の資源を生かした多様なワークショップや音楽から食、ストリートカルチャーまで、体験も交えて新しいものの見方をつくる「グッドネイバーズ・カレッジ」を実施するなど、食と文化の秋を味わうのにぴったりなコンテンツが勢揃いする1日なりそうです。

パフォーマンスに向けてメイクをする様子

コロナ禍でしばらく活動を休止していた〈otto & orabu〉。活動の再開を待ちわびていた人も多いのでは!? お近くの方は、ぜひ久しぶりのパフォーマンスを見に行きませんか。